| (1) 前 文,凡 例 | (2) 参考文献 | (3) 略人名索引 |
| (4) 会誌出版年 | (5) 種名一覧(和名と学名) | (6) 本 文 |
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******** 更新日 2010年7月3日 ********
2010年6月に『クモ分布図』CDに収録のための改訂を行った.
地方同好会(三重,中部,和歌山,大阪)会誌の記事は新海明氏が入力して下さった.
Acta arachnologica,Kishidaiaの既発行分を入力,2008年の前文で「順次」入力予定と記した分を一部入力した.分類学的な記述は
『日本産クモ類』に譲る(ナミハグモの一部とマシラグモの一部は未入力).本事典の分類学的記述は統一されていない.(2010年7月3日記)
2008年5月に増補改訂作業を行った.主に谷川(2008)の日本産クモ類目録を参照して配列した.
前回は1999年で増補作業がストップし,
2000年から2008年までのデータを入力できていなかったが,Kishidaia全号と,
Acta arachnologica, 53(2)と56(2)の日本語部分を除いて入力し終えたところである.
ただし,記述がAtypus,Acta,Kishidaiaに限定されていて他の記載論文や他の同好会誌までは
入力できていない.
順次,八木沼健夫(1986)の図鑑と千国安之輔(1989,2008)の図鑑,新海栄一の図鑑(2006)の他,
吉田哉・小野展嗣・谷川明男らの記載文や安藤昭久の「サラグモ屋敷」を参照し,入力する予定である.
(2008年5月28日記)
この事典の初版を1987年に自費出版したときには,多くの人々にこれほど利用されるとは思っていなかった.
プロとアマの別なく研究者の論文を検索するための種ごとの短文つき記述という前版のスタイルはそのままである.
図を盛り込みたい.記述を整理したい.正確性を再検討したい.もっと多くの文献を参照したいといった希望はあったが,
編者に時間がなく,とりあえずのものとなってしまったことをおわびしたい.
しかし,コンピューターやインターネットのお蔭で,情報の利用や検索は容易になったので,
修正も更新も日々行なわれる可能性が出てきたと思っている.多くの人に利用してほしいと思う.
ただ,利用する方は文献引用をきちんと明示していただきたい.
資料は日本蜘蛛学会会誌と東京クモ談話会会誌に偏っているが,各々の会に入会するなりして
過去の文献も利用していただきたいと思っている.
他に情報を発見された方はメールでお知らせいただければ有り難い.
(1998年9月15日記)
この事典はこれまで調べられた生理生態記事を種ごとにまとめたものである.
編纂の動機は高校の生物部を指導するに当たって生徒に研究の指針を与えるためであった.
あるクモを目前にした時,その種についてどれほどのことが今まで調べられているのかがわかれば,
研究の目やすもつけやすい.
とはいうものの私の手元にある資料には限りがあった.完全を期すよりも,
ともかくクモ学会の会誌を中心にして作成することにした.
その他,いくつかの論文及び単行本も参考にしたが,完全なものではない.
原則として活字になったものを収録した.
学名や和名の変更等で以前の目録にあって,
正体不明のものや変更を要するものなどについては資料不足の為,今後の検討課題としたい.
いくつかは記しておいたが記述に統一がとれていない.
また種毎の分類学的記述及び生態的記述はもとの論文の記述量とは比例していない.
総じて長い論文ほど短くなった傾向がある.
専門的に研究される方は是非,原文にも当たっていただきたい.省略したところに貴重な示唆があることが多い.
また八木沼健夫著「原色日本クモ類図鑑」(1986年,保育社)には種毎に生態記事や分布が記されている.
この事典ではそれらのほとんどを省略した.
なぜならこの事典を利用する人は八木沼の図鑑も持っていることを前提としているからである.
図鑑と合せて利用するものと思っていただきたい.
折りよく吉倉真著「クモの生物学」(1987年,学会出版センター)も出版された.
日本のクモ研究も網羅した本である.この事典と重なる記述も数多い.
もとの生態記事には貴重な図が含まれているが,ワープロでまとめる関係上,それらはすべて割愛した.
今度改訂するときはできるだけ図を盛りこみたいと思う.また,できる限りの文献に当たって記述したいと考えている(初版1987年10月10日).
ひとつの種に関して参考文献のすべてを列挙してあるわけではない.
たとえば一例をあげると,フクログモの項にミノムシのミノの利用に関する文献として,
この事典では[徳本.鍛冶AT82]しかあげていないが,実際にはもっとある.
しかし,それらの文献についてはこの両名の論文の参考文献としてあげられているので,省略している.
これと同じようなことがいくつかあるので,本事典からの孫引きで参考文献すべてを網羅することはできない.
また分布については発表された採集リストのすべてを網羅しているわけではないこともお断わりしておく.
八木沼の図鑑(1986)に出ていないクモもある.
その種の記述は,そのクモについて書かれた当時の文献のものであり,なかには正体不明のものもある.
学名が八木沼の図鑑に一致していない種もあるが(たとえばサラグモの項),
これは生態記事の書かれた当時の学名を記録しておいたためである.
命名者で「YAG.」は八木沼である.
種名一覧から本文の各種へ飛ぶリンクは設定していない.
設定が大変なので個人の手にあまった.
利用者各人のソフトの検索機能を活用していただければ十分な検索ができるはずである.
【会誌】
Acta arachnologica 1巻〜(現在); ACと略記し,巻数.号数を示す
Atypus 1号〜100号; ATと略記し,号数を示す
Kishidaia 1号〜(現在); Kと略記し,号数を示す.
しのびぐも 1号〜36号; しのびと略記し,号数を示す.
蜘蛛 14号〜42号; 蜘蛛と略記し,号数を示す.
和歌山クモの会 1号から14号; 和歌山と略記し,号数を示す.
くものいと 1号〜43号; いとと略記し,号数を示す.
Heptathela 1巻〜5巻2号; Hと略記し,巻号数を示す.
【英語論文】
Logunov, d. V., H. Ikeda & H. Ono, 1997.Jumping spiders of the genera
Harmochirus, Bianor
and Stertinius (Araneae, Salticidae) from Japan.
Bull. Ntn. Sci. Mus., Tokyo, Ser. A, 23(1): 1-16.〔Logunovら97〕とした.
Ono, H., 1988. A revisional study of the spider family
Thomisidae (Arachnida, Araneae) of
Japan. Natn. Sci. Mus., Tokyo. 252p.〔小野88〕とした.
Ono, H., 1998. Spiders of the genus Heptathela (Araneae, Liphistiidae) from Kyushu,Japan.
Mem. Natn. Sci. Mus., Tokyo, (30): 13-27.〔小野98〕とした.
Ono, H., 2001. 自然教育園のクモ類.自然教育園報告, 33: 173-200.〔小野.新海01〕とした.
Ono, H., 2002. New and remarkable spiders of the families Liphistiidae,
Argyrinetidae,
Pisauridaem Theridiidae and Araneidae (Arachnida) from Japan.
Bull. Natn. Sci. Mus.,Tokyo, Ser. A, 28(1): 51-60.〔Ono02a〕とした.
Ono, H., 2002. First record of the genus Anapistula
(Araneae,Symphytognathidae) from Asia. Bull. Natn. Sci. Mus., Tokyo,
Ser. A, 28(2): 61-64.〔Ono02b〕とした.
Ono,H. & H. Saito, 2001. New species of the family Linyphiidae
(Arachnida, Araneae) from Japan. Bull. Natn. Sci. Mus., Tokyo, Ser. A,
27(3): 159-203.〔Ono&Saito01〕とした.
Saito, H. 1992. New lynyphid spiders of the genus Arcuphantes
(Araneae:Linyphiidae) from Japan. Korean arachnol., 8: 13-31.
Saito, H. & H. Ono, 2001. New genera and species of the spider family
Linyphiidae (Arachnida, Araneae) from Japan. Bull. Natn. Sci. Mus., Tokyo,
Ser. A, 27(1): 51-59.〔Saito&Ono01〕とした.
【日本語資料】
安藤昭久.2008.サラグモ屋敷.Web上.〔安藤08〕と略記した.
井原庸.2009.西日本産ナミハグモ属の分類学的改訂:生殖器と体サイズの多様性と地理的分化.D論.〔井原09〕と略記した.
小野展嗣(編).2009.日本産クモ類.東海大学出版会.〔小野09〕と略記した.
新海栄一.1969.東京都産真正蜘蛛類.東亜クモ学会
新海栄一.1970.東京都産真正蜘蛛類.Atypus(54):21-26.
新海栄一.1977.東京都産真正蜘蛛類.Acta arachnol.(27)
新海栄一.1979.八王子市のクモ.日本私学教育研究所調査資料64.
新海栄一.1980.八王子市のクモ.同上72.
新海栄一.1981.八王子市のクモ.同上81.
新海栄一.高野伸二.1984.クモ.東海大学出版会.〔東海84〕と略記した.
新海栄一.高野伸二.1987.クモ基本50.森林書房.〔森林87〕と略記した.
新海栄一.1998.クモ類による環境評価.Kishidaia,(74):33-100.〔新海98〕と略記した.
新海栄一.2006.日本のクモ.文一総合出版.〔新海06〕と略記した.
谷川明男.2010.日本産クモ類目録,ver.2010.ウェッブ上〔谷川LIST〕と略記した.
千国安之輔.1989.写真日本クモ類大図鑑.偕成社.〔千国89〕と略記
千国安之輔.2008.写真日本クモ類大図鑑改訂版.偕成社.〔千国08〕と略記
中平清監修.1976.学研の図鑑クモ.学習研究社.
八木沼健夫.1968.原色日本蜘蛛類大図鑑.保育社.〔八木沼68〕と略記した.
八木沼健夫.1986.原色日本クモ類図鑑.保育社.〔八木沼86〕と略記した.
山川守・熊田憲一.1973.丹沢山塊の真正蜘蛛類.Atypus(60).〔山川.熊田73〕と略記.
山川守.熊田憲一.1979.丹沢山塊の真正蜘蛛類.Atypus(74).〔山川.熊田79〕と略記.
山川隆,1943.蜘蛛の観察,79p.朝陽社.
吉倉真.1987.クモの生物学,613p.,学会出版センター,東京.〔吉倉87〕と略記.
なお,次の書物には生態的知識が盛られている.絶版や品切れ本が多い.
池田博明・新海明・谷川明男.2003.クモの巣と網の不思議.文葉社.
梅谷献二・加藤輝代子(編).1989.クモのはなし(1)(2).技報堂出版社.
萱嶋泉.1987.アシダカグモ.誠文堂新光社.〔萱嶋87〕と略記
新海栄一・新海明.2009.おどろきのクモの世界.誠文堂新光社
千国安之輔.1980.クモの親と子.偕成社.〔千国/親と子〕と略記
千国安之輔.1982.クモたちの狩り(上)(下).偕成社.〔千国/狩り〕と略記
千国安之輔.1983.クモの一生.偕成社.(ジョロウグモの一生である)〔千国/一生〕と略記
細野善熙.1943.クモの習性.(「全集日本動物誌18」講談社,1983;りんどう双書,1974).〔細野43〕と略記
中平清.1983.クモのふるまい.著者自刊.〔中平83〕と略記
中平清.1992.続クモのふるまい.著者自刊.〔中平92〕と略記
中平清.1994.私と生き物たち.著者自刊.(クモの記事は後半約90頁.高知県産クモ目録)
中平清.1997.続私と生き物たち.亜細亜書房.(クモの記事は40頁)
氏名を略していない人はフル・ネームで記述
ア行:赤羽;赤羽尚夫,秋田;秋田米治,秋山;秋山隆史, 浅間;浅間茂,新井;新井浩司,有田;有田立身,安藤;安藤昭久,安念;安念嘉一, 井伊;井伊伸夫,五十嵐;五十嵐弘明,池田;池田博明,石沢;石沢健夫,泉;泉宏子, 板倉;板倉泰弘,石野田;石野田辰夫,石山;石山鉄幸,泉宏子,稲葉;稲葉茂代,井上;井上房枝,井原;井原庸, 入江;入江照雄 上田;上田常一,植村;植村利夫, 大井;大井良次,大江;大江秀雄,大志茂;大志茂善平,大熊;大熊千代子,大河内;大河内哲二,小澤;小澤実樹,王寺;王寺幸寛,大利;大利昌久,岡崎; 岡崎常太郎, 岡野;岡野一也,岡本;岡本大二郎,小野;小野展嗣
カ行:貝発(貝發);貝発憲治,景山;景山純孝,桂;桂孝次郎,加藤;加藤正世,加藤(AT81以降);加藤輝代子, 加藤む;加藤むつみ,金山;金山満吉,加村;加村隆英,萱嶋;萱嶋泉, 菊池;菊池康昭,菊屋;菊屋奈良義,岸田;岸田久吉,木村;木村重仁, 工藤;工藤泰則,工藤泰恵,国見;国見裕久,熊田;熊田憲一,栗原;栗原輝代子,胡沢;胡沢新,黒沢;黒沢美房, 後藤;後藤岳志,木庭;木庭奏,小林;小林久俊,小林;小林好生(AT68),小松;小松敏宏,小村;小村忠夫,近藤;近藤昭夫
サ行:斉藤三;斉藤三郎,斉藤;斉藤博,斉藤慎;斉藤慎一郎, 笹岡;笹岡文雄,貞元;貞元巳良, 佐藤;佐藤幸子,佐藤井;佐藤井岐雄,沢口;沢口由吉, 渋谷;渋谷暁子,嶋田;嶋田順一,清水;清水裕行,下謝名;下謝名松栄,荘司;荘司康治郎,城;城成治, 新海;新海栄一,新海明;新海明, 須賀;須賀瑛文,杉崎;杉崎るり,鈴木勝;鈴木勝浩,杉永;杉永厚,諏訪;諏訪将良,諏訪哲;諏訪哲夫, 関口;関口晃一
タ行:高島;高島春雄,高橋祐;高橋祐子,高橋;高橋米夫,高野;高野伸二,田副;田副幸子,田中穂;田中穂積, 谷川;谷川明男, 千木良;千木良芳範,千国;千国安之輔,千田;千田高史, 築地;築地満男,常木;常木勝次,辻本;辻本修,津田;津田公男, 徳本;徳本洋
ナ行:仲辻;仲辻耕治,中平;中平清,中村;中村正雄,南部;南部敏明,南宮;南宮峻, 錦;錦三郎,西野;西野真由子,野口;野口博史
ハ行:萩本;萩本房枝,白;白甲縺C橋本;橋本理市,蓮沼;蓮沼克己, 畑守;畑守有紀,馬場;馬場金太郎.馬場,浜田;浜田龍一,浜村;浜村徹三,林;林俊夫,林秀;林秀幸,原;原勝司, 日高・鈴木;日高紀子・鈴木高子,平田;平田慎一郎,平間;平間富夫,平松;平松毅久, 深沢;深沢治男,福島彬;福島彬人,福本;福本伸男,藤井;藤井靖浩,藤沢;藤沢庸助,藤田;藤田衛,古内;古内栄一, 細野;細野善熙,堀;堀関夫,堀由;堀由起子,本庄;本庄四郎,本田;本田重義
マ行:前川;前川隆敏,前田;前田俊英,牧;牧孝匡,桝元;桝元敏也,松井;松井均,松浦;松浦祐司,松本;松本誠治, 松山;松山紘一, 宮下;宮下和喜,宮田;宮田清司, 村田;村田浩平
ヤ行:八木沼;八木沼健夫,山川;山川守,山野;山野忠清,山本;山本源三郎, 湯浅;湯浅啓温,吉倉;吉倉真,吉田裕;吉田裕之
ワ行:渡部;渡部健
〔小野09〕と略記した『日本産クモ類』の各科の著者は次の通り:アシダカグモ=小野, アシナガグモ=谷川,アワセグモ・イヅツグモ・イトグモ=小野,イボブトグモ=下謝名・小野, イノシシグモ・=小野,イヨグモ=加村,ウエムラグモ=加村・林,ウズグモ=吉田哉, エビグモ=小野・伴,エンコウグモ・エンマグモ・ウシオグモ・オオツチグモ=小野,ガケジグモ=奥村・緒方・小野, カニグモ・カネコトタテグモ・カヤシマグモ=小野,カラカラグモ=小野・新海, キシダグモ=谷川・小野,コガネグモ=谷川,コマチグモ=小野,コモリグモ=田中穂,ササグモ=小野・伴,サシアシグモ=小野, サラグモ=小野・松田・斎藤博,ジグモ=小野,シボグモ=吉田哉,ジャバラグモ=小野,ジョウゴグモ=下謝名,ジョロウグモ=谷川, スオウグモ=小野,センショウグモ=吉田哉・谷川,タナグモ・タマゴグモ・チリグモ・トタテグモ=小野,ナガイボグモ=谷川,ナミハグモ=井原, ネコグモ=加村,ハエトリグモ=小野・池田・甲野,ハグモ=小野・緒方,ハタケグモ・ハラフシグモ=小野,ヒトエグモ=加村, ヒメグモ=吉田哉,ピモサラグモ=小野・松田・斎藤博,ヒラタグモ=小野,フクログモ=小野・林, ホウシグモ=小野,ホラヒメグモ=加村・入江, ボロアミグモ=小野,マシラグモ=入江・小野,ミズグモ・ミヤマシボグモ・ヤギヌマグモ=小野, ヤチグモ=奥村・下謝名・西川・小野,ヤマシログモ=小野, ヤマトガケジグモ=小野・緒方,ユアギグモ=小野・新海,ユウレイグモ=入江,ヨリメグモ=小野,ワシグモ=加村,ワスレナグモ=小野,
1936 AC1(1, 2, 3, 4)
1937 AC2(1, 2, 3, 4)
1938 AC3(1, 2, 3, 4)
1939 AC4(1, 2, 3, 4)
1940 AC5(1, 2, 3, 4)
1941 AC6(1, 2, 3, 4)
1942 AC7(1, 2, 3/4)
1943 AC8(1/2, 3, 4)
1944 AC9(1/2)
1945 AC9(3/4〕
1946
1947 AC10(1/2)
1948 AC10(3/4)
1949 AC11(1/2, 3/4)
1950 AC12(1/2)
1951 AC12(3/4)
1952 AC13(1) & AT1, 2
1953 AC13(2) & AT3, 4
1954 AC13(3/4) & AT5, 6, 7
1955 AC14(1) & AT8, 9, 10
1956 AC14(2) & AT10, 11, 12
1957 AC15(1) & AT13, 14
1958 AC15(2), 16(1) & AT15, 16, 17
1959 AC16(2) & AT18, 19
1960 AC17(1) & AT20
1961 AC17(2) & AT21, 22, 23/24
1962 AT25, 26/27
1963 AC18(1), 18(2) & AT28, 29, 30, 31
1964 AC19(1) & AT32, 33/34, 35
1965 AC19(2) & AT36, 37, 38
1966 AC20(1) & AT39, 40, 41/42
1967 AC20(2), 21(1) & AT43, 44, 45
1968 AC21(2) & AT46/47, 48
1969 AC22(1), 22(2) & AT49/50, 51/52 &
K1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12
1970 AC23(1) & AT53, 54 & K13, 14, 15, 16/17, 18, 19, 20/21
1971 AC23(2), 24(1) & AT55, 56, 57 & K22〜28
1972 AC24(2) & AT58, 59 & K29〜32, 33, 34
1973 AC25(1) & AT60, 61 & K35, 36, 37 & しのびぐも1(以下しのび)
1974 AC25(2), 26(1) AT62 & K38 & しのび2
1975 AC26(2) & AT63, 64, 65, 66 & K39 & しのび3
1976 AC27(1) & AT67, 68 & K40 & しのび4
1977 AC27(2), 27S & AT69, 70 & K41, 42 & しのび5
1978 AC28(1) & AT71, 72, 73 & K43 & しのび6
1979 AC28(2) & AT74, 75 & K44 & しのび7;H1(1), H2(2)
1980 AC29(1), 29(2) & AT76, 77 & K45 & しのび8 & 蜘蛛14;H1(SUPPL), H1(3)
1981 AC30(1) & AT78, 79 & K46, 4 & しのび9 & 蜘蛛15; H2(1)
1982 AC30(2), 31(1) & AT80, 81 & K48, 49 & しのび10 & 蜘蛛16 & くものいと1(以下いと); H2(2), H2(SUPPL)
1983 AC31(2), 32(1) & AT82, 83 & K50 & しのび11 & 蜘蛛17 & いと2;H2(3)
1984 AC32(2) & AT84, 85 & K51 & しのび12 & 蜘蛛18 & いと3; H3(1)
1985 AC33(1), 33(2), 34(1) & AT86 & K52, 53 & しのび13 & 蜘蛛19 & いと4
1986 AC34(2), 35(1) & AT87, 88 & しのび14 & 蜘蛛20
1987 AC35(2) & AT89, 90 & K54, 55 & しのび15 & 蜘蛛21; H3(2)
1988 AC36(1), 36(2), 37(1) & AT91, 92 & K56, 57 & しのび16 & いと6
1989 AC37(2), 38(1), 38(2) & AT93, 94 & K58, 59 & しのび17 & 蜘蛛22; H4(1)
1990 AC39(1), 39(2) & AT95, 96 & K60 & しのび18 & 蜘蛛23 & いと7/8; H4(2)
1991 AC40(1), 40(2) & AT97, 98/99 & K61, 62 & しのび19 & 蜘蛛24 & 和歌山1 & いと9; H5(1)
1992 AC41(1), 41(2) & AT100 & K63, 64 & しのび20 & 蜘蛛25 & 和歌山2 & いと10, 11; H5(2)
1993 AC42(1), 42(2) & K65 & しのび21 & 蜘蛛26 & 和歌山3 & いと12, 13
1994 AC43(1), 43(2) & K66, 67 & しのび22 & 蜘蛛27 & 和歌山4 & いと14-16
1995 AC44(1), 44(2) & K68 & しのび23 & 蜘蛛28 & 和歌山5 & いと17-19
1996 AC45(1), 45(2) & K69, 70 & しのび24 & 和歌山6 & いと20, 21
1997 AC46(1), 46(2) & K71, 72 & しのび25 & 蜘蛛29 & 和歌山7 & いと22, 23
1998 AC47(1), 47(2) & K73, 74, 75 & しのび26 & 蜘蛛30 & 和歌山8 & いと24
1999 AC48(1), 48(2) & K76, 77 & しのび27 & 蜘蛛31 & 和歌山9 & いと25, 26
2000 AC49(1), 49(2) & K78, 79 & しのび28 & 蜘蛛32/33 & 和歌山10 & いと27, 28
2001 AC50(1), 50(2) & K80, 81 & しのび29 & 蜘蛛34 & 和歌山11 & いと29, 30
2002 AC51(1), 51(2) & K82, 83 & しのび30 & 蜘蛛35 & 和歌山12 & いと31, 32
2003 AC52(1), 52(2) & K84 & 蜘蛛36 &いと33, 34
2004 AC53(1), 53(2) & K85, 86 & しのび31 & 蜘蛛37 & 和歌山13/14 & いと35, 36
2005 AC54(1), 54(2) & K87, 88 & しのび32 & 蜘蛛38 & いと37, 38
2006 AC55(1), 55(2) & K89, 90; しのび33;蜘蛛39 & いと39
2007 AC56(1), 56(2) & K91, 92; しのび34;蜘蛛40 & いと40
2008 AC57(1), 57(2) & K93, 94; しのび35;蜘蛛41 & いと41
2009 AC58(1), 58(2) & K95, 96; しのび36;蜘蛛42 & いと42
2010 AC59(1) & K97; いと43
和名五十音順一覧
ア
アイチミジングモ,アイヅナミハグモ,
アオオニグモ,アオオビハエトリ,アオグロセンショウグモ,アオグロハシリグモ,アカアシオニグモ,アカアシヒメグモ,
アカイソウロウグモ,アカイソウログモの一種,
アカイロトリノフンダマシ,アカオニグモ,アカオビゴケグモ,アカガネハエトリ,アカギフクログモ,アカギメキリグモ,アカキナヤチグモ,
アカクロミジングモ,アカクロワシグモ,アカササヒメグモ,アカスジコマチグモ,アカハネグモ,
アカハネヒナマシラグモ,アカハネマシラグモ,アカミジングモ,
アキコガタナミハグモ,アギトアサヒスジハエトリ,アギトハエトリ,アキナミハグモ,アキホラヒメグモ,
アキヤミサラグモ,アキヨシナミハグモ,アキヨシホラヒメグモ,アキヨシマシラグモ,アグニヤチグモ,アケボノユウレイグモ,アゴブトグモ,
アサヒエビグモ,アサヒハエトリ,アサヒハエトリの一種,アサヒナミハグモ,
アジアユウレイグモ,アシキタナミハグモ,
アシグロコモリグモ,アシダカグモ,アシダカグモ科,アシナガカニグモ,アシナガグモ,アシナガグモ科,
アシナガコマチグモ,アシナガサラグモ,アシハラメキリグモ,アシブトハエトリ,アシブトハエトリ,アシブトヒメグモ,
アシフヤミサラグモ,アシマダラコモリグモ,アシヨレグモ,
アズチグモ,アズマカニグモ,アズマキシダグモ,アズマヤチグモ,アスワマシラグモ,
アダンソンハエトリ,アヅマカニグモ,アトグロアカムネグモ,アバタムナキグモ,アベマシラグモ,
アマギエビスグモ,アマクサマシラグモ,アマミアズチグモ,アマミウズグモ,アマミオニグモ,アマミカブトヒメグモ,アマミカヤシマグモ,
アマミカワリアシダカグモ,アマミコアシダカグモ,アマミドクグモ,
アマミナナツバハエトリ,アマミホウシグモ,
アマミミジングモ,アミナゲグモ,アメイロハエトリ,
アライトコモリグモ,アリグモ,アリマケズネグモ,アリマネグモ,
アワセグモ,アワセグモ科,アンネンムネアカグモ
イ
イエオニグモ,イエタナグモ,イエユウレイグモ,イオウイロハシリグモ,イサゴコモリグモ,イサゴワシグモ,
イシガキアオグロハシリグモ,イシカワマシラグモ,イシサワオニグモ,イズモコガタナミハグモ,イゼナヤチグモ,
イソウロウグモ,
イソコモリグモ,イソタナグモ,イソヌカグモ,イソハエトリ,イタチグモ,イツキメナシナミハグモ,イヅツグモ,イヅツグモ科,イトグモ,イトグモ科,
イナズマウラシマグモ,イナズマハエトリ,イナダハリゲコモリグモ,イナヅマクサグモ,イナヅマハエトリ,
イナバナミハグモ,イナバマシラグモ,
イノシシグモ,イノシシグモ科,イハラフクログモ,イヘヤウズグモ,イヘヤキムラグモ,イヘヤヤチグモ,
イマダテテングヌカグモ,イモコモリグモ,イリエマシラグモ,イヨヤミサラグモ,
イリエヤミサラグモ,
イリオモテアシナガグモ,イリオモテオニグモ,イリオモテケムリグモ,イリオモテヒメグモモドキ,イリオモテヌカグモ,
イワガネグモ,イワガネグモ科,イワテハエトリ,イワマヒメグモ,イワミコガタナミハグモ,イワワキアシブトヒメグモ,
インドネシア産オオヒメグモの一種
ウ
ウエノヤミサラグモ,ウエムラグモ科,ウコンフクログモ,
ウシハナマシラグモ,ウスイロウラシマグモ,ウスイロヤチグモ,ウスキコマチグモ,
ウスキショウジョウグモ,ウズグモ,ウズグモ科,ウスジロアズチグモ,ウススジハエトリ,
ウゼンコモリグモ,ウゼンマシラグモ,ウヅキコモリグモ,ウデナガヒナマシラグモ,ウデナガマシラグモ,
ウデブトハエトリ,ウブゲワシグモ,ウラシマグモ,
ウラバンダイナミハグモ,ウロコアシナガグモ
エ
エキスハエトリ,エゾアシナガグモ,エゾウズグモ,エゾカイゾクコモリグモ,エゾコモリグモ,エゾトタテグモ,エゾフクログモ,
エゾヤミサラグモ,エダイボグモ,エチゴナミハグモ,
エビグモ,エビグモの1種,エビグモ科,エビスハエトリ,エビチャケムリグモ,エビチャコモリグモ,エビチャヨリメケムリグモ,
エビハラフシグモ,
エラブウラシマグモ,
エンコウグモ科,エンシュウナミハグモ,エンマグモ,エンマグモ科
オ
オウギグモ,オオアシナガグモ,オオアリグモ,
オオクマアメイロハエトリ,オオクマエビスグモ,オオクマヒメドヨウグモ,オオクマヤミイロオニグモ,
オオクロケブカジョウゴグモ,
オオジョロウグモ,オオシロカネグモ,オオシマヤチグモ,オオスギヤミサラグモ,オオスミコガネグモ,
オオセンショウグモ,オオダイガハラナミハグモ,オオタケヤチグモ,オオツリガネヒメグモ,オオトリノフンダマシ,
オオナミハグモ,オオハエトリ,
オオハシリグモ,オオヒメグモ,オオヤミイロカニグモ,
オガサワラヒメグモ,オガタオニグモ,
オガタヒメアシダカグモ,オガタフクログモ,オガタモリヒメグモ,オキツハネグモ,
オキナワアズチグモ,オキナワウズグモ,
オキナワカワリアシダカグモ,オキナワキムラグモ,オキナワトタテグモ,オキナワナガイボグモ,
オキナワヒメグモ,オキナワホウシグモ,
オキナワホシミドリヒメグモ,
オキナワホラアナヤチグモ,オキナワマシラグモ,オキナワミジングモ,オキナワユウレイグモ,
オスクロハエトリ,オスナキグモ,オダカグモ,オツヌグモ,オトヒメグモ,オナガアシナガグモ,オナガグモ,オナガヒシガタグモ,
オニグモ,オニノホラヒメグモ,オノアカムネグモ,オノゴミグモ,オノヌカグモ,
オビジガバチグモ,オビボソカニグモ,オフクホラヒメグモ
カ
カイゾクコモリグモ,カガリビコモリグモ,カキイロハエトリ,カギフクログモ,カグヤヒメグモ,ガケジグモ科,
カケロマヤチグモ,カコウコモリグモ,
カザアナマシラグモ,ガザミグモ,ガザミグモの一種,カシワフクログモ,カズサハイタカグモ,カタオカハエトリ,
カタチガイヤチグモ,
カタハリウズグモ,カチドキナミハグモ,ガッサンナミハグモ,
カトウツケオグモ,カドオニグモ,カナコキグモ,カニグモ,カニグモ科,カニミジングモ,カネコトタテグモ,カネコトタテグモ科,カノウハエトリ,
カバキケムリグモ,カバキコマチグモ,カマスグモ,カミガタヤチグモ,カムラタンボグモ,カヤシマグモ,カヤシマグモ科,カヤシマフクログモ,
カラオニグモ,カラオビハエトリグモ,カラカラグモ,カラカラグモ科,カラコモリグモ,カラスゴミグモ,カラスハエトリ,
カラフトオニグモ,カラフトコモリグモ,カレハグモ,カレハヒメグモ,
カワサワマシラグモ,カワベコモリグモ,カワラメキリグモ,カワリノコギリグモ,カンムリグモ
キ
キアシハエトリ,キイナミハグモ,
キイロカレハグモ,キイロハラダカグモ,キウチナミハグモ,キエビグモ,キオヒキグモ,
キクヅキコモリグモ,キクメハシリグモ,
キザハシオニグモ,キシコモリグモ,キシダグモ科,キシダユウレイグモモドキ,
キシノウエトタテグモ,キシベコモリグモ,キジロオヒキグモ,キジロゴミグモ,
キソサラグモ,キタアメイロハエトリ,
キタエビグモ,キタオチバカニグモ,キタカゼフクログモ,キタグニオニグモ,キタグニハイタカグモ,
キタコガネグモダマシ,キタコノハグモ,キタコモリグモ,キタセンショウグモ,
キタツヤハエトリ,キタドヨウグモ,キタノオニグモ,
キタハリゲコモリグモ,キタヒメグモ,キタヒメグモ,キタフクログモ,
キタマメオビグモ,キタモリヒメグモ,キタヤハズハエトリ,
キヌアシナガグモ,キヌアミグモ,キヌキリグモ,キノシママシラグモ,キノボリトタテグモ,キハダエビグモ,キハダガケジグモ,キハダカニグモ,
キバナオニグモ,キバラコモリグモ,キビコガタナミハグモ,キヒメグモ,キフクログモ,
キベリミジングモ,ギボシヒメグモ,キマダラオニグモ,キマダラヒラタヒメグモ,キムラグモ,キムラグモ科,
ギョウジャグモ,キヨトネオンハエトリ,キヨヒメグモ,キララシロカネグモ,キリシマアズチグモ,キレオビウラシマグモ,キレワハエトリ,
キンイロエビグモ,キンカタハリオニグモ,ギンナガゴミグモ,ギンメッキゴミグモ,キンヨウグモ
ク
クゴウマシラグモ,クサグモ,クサチコモリグモ,クスミサラグモ,クスミダニグモ,
クニサキヒメナミハグモ,クニサキホラヒメグモ,クボミケシグモ,
クマアリグモ,クマダハナグモ,クマダフクログモ,クマナミハグモ,
クメジマウズグモ,クラークコモリグモ,クラモトマシラグモ,クリチャササグモ,クロイワマシラグモ,
クロオニグモ,クロガケジグモ,クロケシグモ,
クロゲマシラグモ,クロケムリグモ,クロコナミハグモ,クロササヒメグモ,
クロサワフクログモ,クロチャケムリグモ,クロツヤハエトリ,クロテナガグモ,クロトリノフンダマシ,クロナンキングモ,
クロボシカニグモ,クロホシミジングモ,
クロマルイソウロウグモ,クロミジングモ,
クロヤチグモ,クロヤマシログモ,クワガタアリグモ
ケ
ケアシハエトリ,ケグロマシラグモ,ケズネグモ,ケハイグモ,ゲホウグモ,ケラマヤチグモ,ケワイグモ
コ
コアカクロミジングモ,コアシダカグモ,コアシブトヒメグモ,コウシサラグモ,コウズグモ,
コウモリオニグモ,コウライタンボグモ,コウライネオンハエトリ,
コオニグモモドキ,ゴカクケシグモ,コガタコガネグモ,コガネウラシマグモ,コガタコノハグモ,
コガタコモリグモ,コガタネオンハエトリ,コカニグモ,コガネエビグモ,コガネグモ,
コガネグモダマシ,コガネグモ科,コガネヒメグモ,コガネヒメグモの一種,コキハダカニグモ,コクサグモ,コケオニグモ,ゴケグモ,
コゲチャオニグモ,コゲチャガケジグモ,コゲチャハエトリの一種,コケヒメグモ,コサラグモ,コジャバラハエトリ,コシロカネグモ,
コシロブチサラグモ,コソデヒナマシラグモ,コソデマシラグモ,
コソデホラヒメグモ,コタナグモ,コタナグモの一種,コツブウラシマグモ,
コツブグモ科,コデーニッツサラグモ,
コテングヌカグモ,ゴトウマシラグモ,ゴトウヤチグモ,
コトガリアカムネグモ,コトヒザグモ,コトラフカニグモ,
コナミハグモ,コヌサグモ,
コハシリグモ,コハナグモ,コブオニグモ,コフクログモ,
コブシケムリグモ,コホラヒメグモ,ゴマジロオニグモ,ゴマダラヒメグモ,コマツエンマグモ,
コミオニオグモ,ゴミグモ,コミナミツヤハエトリ,
コムラウラシマグモ,コモリグモ科,
コンピラコモリグモ,コンピラヒメグモ
サ
サイトウモリヒメグモ,サイホウキシダグモ,
サガオニグモ,サカグチトリノフンダマシ,サキエダオニグモ,ササキグモ,ササキハシリグモ,
ササグモ,ササグモ科,サザナミサラグモ,サチコマチグモ,サッポロフクログモ,サツマノミダマシ,サツママシラグモ,サトヒメグモ,
サヤヒメグモ,ザラアカムネグモ,サラグモ科,ザラナミハグモ,サンロウドヨウグモ
シ
シギカニグモ,ジグモ,ジグモの一種,ジグモ科,シコクアシナガグモ,シッチコモリグモ,シナカニグモ,
シナノアシナガグモ,シナノヤハズハエトリ,
シノビグモ,シノノメトンビグモ,シバサラグモ,シベリアメキリグモ,シボグモ,シボグモモドキ,シボグモ科,
シマウズグモ,シマゴアシダカグモ,シマゴミグモ,シマササグモ,シマフクログモ,シマジリヤチグモ,シマミヤグモ,
シマヤチグモ,
シモフリヒシガタグモ,シモフリヒメグモ,シモフリミジングモ,シモフリヤチグモ,シモングモ,
シャコグモ,ジャバラグモ,ジャバラグモ科,ジャバラハエトリ,シャラクアリグモ,シャラクダニグモ,ジュウノジハエトリ,ジュズカケグモ,
ジョウゴグモの1種,ジョウゴグモ科,ジョロウグモ,シラヒゲハエトリ,シラホシコゲチャハエトリ,
シロアズチグモ,シロオビトリノフンダマシ,シロカネイソウロウグモ,シロカネハエトリ,シロカネヒラタヒメグモ,
シロスジグモ,シロスジコアシダカグモ,シロスジショウジョウグモ,
シロタマヒメグモ,シロツバカニグモ,シロブチサラグモ,シンカイナミハグモ,シンガポール産アシブトヒメグモ,シンゲンナミハグモ
ス
スオウグモ科,ズグロオニグモ,スジアカハシリグモ,スジシャコグモ,スジブトコモリグモ,スジブトハシリグモ,
スズキコモリグモ,ススグロハシリグモ,スズミグモ,
スソグロサラグモ,スソグロムナアカグモ,スソグロムネアカグモ,ズダカカニグモ,ズナガドヨウグモ,
スネグロオチバヒメグモ,スルガマシラグモ
セ
セキグチコガネグモダマシ,セスジアカムネグモ,セスジガケジグモ,セスジコモリグモ,セマダラコノハグモ,
セマルトラフカニグモ,セムシアカムネグモ,センカクヤチグモ,センショウグモ,センショウグモ科,ゼンジョウマシラグモ
ソ
ソボマシラグモ,ソメワケトリノフンダマシ
タ
タイオマシラグモ,ダイセツカニグモ,ダイダイエビスグモ,ダイトウマルガタワカバグモ,タイリクアリグモ,タイリクウズグモ,
タイリクカニグモ,タイリクキレアミグモ,
タイリクケムリグモ,タイリクコモリグモ,タイリクサラグモ,タイリクトガリヌカグモ,
タイリクユウレイグモ,タイワンアシブトヒメグモ,
タイワンウラシマグモ,タイワンコブヌカグモ,タイワンジョウゴグモ,タイワントラフカニグモ,
タカネエビスグモ,タカネコモリグモ,タカネツヤグモ,タカネナミハグモ,タカネヒメグモ,タカノハエトリ,タカユヒメグモ,
タカラジマウズグモ,
ダケカバフクログモ,タジマホラヒメグモ,
タスキケムリグモ,タソガレトンビグモ,タテジマハエトリ,タテスジハエトリ,タテスジハリゲコモリグモ,
タテスジヤリグモ,タテヤマサラグモ,タテヤマテナガグモ,タナアミコモリグモ,
タナグモ科,タニカワフクログモ,タニカワミジングモ,
タニカワヤリグモ,タニカワヨリメハエトリ,ダニグモ,タニマノドヨウグモ,
タマゴグモ,タマゴグモ科,タマヤミサラグモ,タマユウレイグモ,
タラマシラグモ,タルグモ,ダンダラオニグモ
チ
チクニエビスグモ,チクニサヤヒメグモ,チクニハエトリ,チクニヒシガタグモ,チクニヒメグモ,チクニヨリメケムリグモ,チシマカニグモ,
チビアカサラグモ,チビクロドヨウグモ,チビクロハエトリ,チビケムリグモ,チビコモリグモ,チビサラグモ,チビシロカネグモ,
チビツヤグモ,チビホラヒメグモ,
チブサトゲグモ,チブサンマシラグモ,
チャイロアサヒハエトリ,チャクロワシグモ,チャスジハエトリ,チュウガタコガネグモ,チュウガタシロカネグモ,
チュウゴク(中国)産ウズグモの一種,チュラオニグモ,
チヨコアシナガグモ,チリイソウロウグモ,チリグモ,チリグモ科,チリコモリグモ
ツ
ツキミノウラシマグモ,ツクネグモ,ツシマトリノフンダマシ,ツシママシラグモ,ツシマユウレイグモ,
ツチフクログモ科,ツツゲホウグモ,ツツミジングモ,ツヅラケムリグモ,ヅナガグモ,ツノオニグモ,ツノオニグモ,
ツノケシグモ,ツノタテグモ,ツノナガイソウロウグモ,
ツメケシグモ,ツメナガオニグモ,
ツヤグモ,ツユグモ,ツリガネヒメグモ,ツリサラグモ,ツルギハエトリ,ツルギヒメナミハグモ
テ
デーニッツサラグモ,デーニッツハエトリ,テジロハリゲコモリグモ,テナガグモ,テナガマシラグモ,
デメキリグモ,テングヌカグモ
ト
トウキョウアカムネグモ,トウキョウウズグモ,トウキョウホラヒメグモ,ドウシグモ,ドウナガカニグモ,トカチオニグモ,
トカチハイタカグモ,トカラハエトリ,トカラヤチグモ,
トガリアカムネグモ,トガリアシナガグモ,トガリオニグモ,トガリクサチヒメグモ,トガリシロスジグモ,トガリシロカネグモ,
トガリハナオニグモ,トガリヒメグモ,トクシマヤミサラグモ,トクノシマキムラグモ,トクノシマエキスハエトリ,トクノシマヤチグモ,
トゲグモ,トゲゴミグモ,トゲナガアシナガグモ,トサハエトリ,トダグモ,トダユウレイグモモドキ,
トタテグモ科,トナキヤチグモ,ドナンケムリグモ,
トビイロエビグモ,トビイロカヤシマグモ,トビイロフクログモ,トビジロイソウロウグモ,
ドヨウオニグモ,トヨヒラフクログモ,トライコアシダカグモ,トラフカニグモ,トラフグモ,トラフワシグモ,トリノフンダマシ
ナ
ナガイヅツグモ,ナガイボグモ科,ナガイボグモ,ナガコガネグモ,
ナガサキシモフリヤチグモ,ナガズキンコモリグモ,ナガテオニグモ,ナカヒラハエトリ,ナガトダグモ,
ナガマルコガネグモ,ナカムラオニグモ,
ナシジカレハグモ,ナセトタテグモ,ナセヤチグモ,
ナナホシヒメグモ,ナナメケシグモ,ナニワナンキングモ,ナミハグモ,ナミハグモ科,
ナリヒラグモ,ナルコグモ,ナルトミダニグモ,ナンゴクケムリグモ,ナンブコツブグモ
ニ
ニシカゼケムリグモ,ニシカゼフクログモ,ニシキオニグモ,ニシキサラグモ,ニセアカムネグモ,
ニセアサヒハエトリ,ニセキクヅキコモリグモ,
ニセンヒメグモ,ニチコナミハグモ,ニッパラナミハグモ,ニッパラヒナマシラグモ,ニッポンオチバカニグモ,
ニホンヒメグモ,ニワオニグモ,ニンギョウネオンハエトリ
ヌ
ヌカアブラグモ,ヌサオニグモ,ヌマチコモリグモ
ネ
ネオンハエトリ,ネコグモ,ネコハエトリ,ネコハグモ,
ネッタイコガネグモダマシ,ネッタイコモリグモ,ネッタイユウレイグモ
ノ
ノコギリヒザグモ,ノコバヤセグモ,
ノジマコガタナミハグモ,ノジマネオンハエトリ,ノジマヒメグモ,ノジマモリヒメグモ,ノロホラヒメグモ
ハ
ハイイロヒメグモ,ハイイロゴケグモ,ハイタカグモ,ハエトリグモ科,ハエミノチャクロワシグモ,ハグモ,ハグモの一種,ハグモ科,
ハクヤミサラグモ,ハコネフクログモ,ハシグロナンキングモ,
ハタケグモ,ハタケグモ科,ハタチコモリグモ,ハタハリゲコモリグモ,ハチジョウウスイロユアギグモ,ハチジョウチリグモ,ハツリグモ,ハテコモリグモ,
ハナグモ,ハナサラグモ,ハナナガイソウロウグモ,ハナナガトラフカニグモ,ババコモリグモ,ハマウズグモ,
ハマカゼハチグモ,ハマキフクログモ,ハマゴミグモ,ハモンエビグモ,ハモンヒメグモ,
ハヤテグモ,バラギヒメグモ,ハラクロコモリグモ,ハラジロムナキグモ,ハラダカツクネグモ,
ハラナガカヤシマグモ,ハラナガヒシガタグモ,
ハラビロアシナガグモ,ハラビロササヒメグモ,ハラビロスズミグモ,ハラビロセンショウグモ,ハラビロミドリオニグモ,
ハリゲコモリグモ,ハンゲツオスナキグモ,バンドウフクログモ,バンドウマシラグモ,
ハンモックサラグモ
ヒ
ヒガシコモリグモ,ヒカリアシナガグモ,ヒゲナガツヤグモ,ヒゲナガハシリグモ,ヒゲナガマシラグモ,ヒゲナガヤリグモ,
ヒコサンコモリグモ,ヒコサンヤミサラグモ,ヒゴマシラグモ,
ヒザブトヒメグモ,ヒシガタグモ,ヒシガタグモの一種,ヒシガタヒメグモ,ビジョオニグモ,ヒジリナミハグモ,ヒタキグモ,
ヒトオビウラシマグモ,ヒトオビトンビグモ,ヒナハグモ,ヒナマシラグモ,ヒノマルコモリグモ,ヒバナミハグモ,ヒバヤミサラグモ,ビフカケムリグモ,
ヒメアカクサグモ,ヒメアシダカグモ,
ヒメアシナガグモ,ヒメオニグモ,ヒメカラスハエトリ,ヒメグモ,ヒメグモの一種,ヒメグモ科,
ヒメコモリグモ,ヒメシモフリヤチグモ,ヒメスジハエトリ,ヒメチャワシグモ,ヒメトンビグモ,
ヒメナミハグモ,ヒメバチグモ,ヒメハナグモ,ヒメフクログモ,
ヒメヤマヤチグモ,ヒメユウレイグモ,ヒメヨツボシサラグモ,ヒメヨリメケムリグモ,
ヒラタグモ,ヒラタグモ科,ヒラドヤチグモ,ヒラヒシガタグモ,ヒラヤジグモ,
ヒルギアシナガグモ,ヒロズケムリグモ,ヒロセハエトリ,ヒロハヒメグモ,ビワナミハグモ
フ
フィッシャーハエトリ,フイリコタナグモ,フジイコモリグモ,フジサワヒメグモ,ブシフクログモ,フジマシラグモ,フジヨコフマシラグモ,
フタオイソウロウグモ,フタオビトンビグモ,
フタスジサラグモ,フタスジヒメグモ,フタバヤチグモ,
フタホシテオノグモ,フタホシヒメグモ,フタホシヒラタヒメグモ,フタマタヤチグモ,
ブチモチイグモ,フノジグモ,ブンゴホラヤミサラグモ
ヘ
ヘヤチリグモ,ヘリジロオニグモ,ヘリジロオニグモ,ヘリジロサラグモ,ヘリジロツケオグモ,ヘリジロハシリグモ
ホ
ホウシグモ,ホウシグモ科,ホオジロハエトリ,ボカシミジングモ,ホクイハイタカグモ,ホシグロコウマルサラグモ,ホシジロトンビグモ,
ホシスジオニグモ,ホシズナワカバグモ,ホシヒメグモ,ホシヒメグモモドキ,
ホシマメオニグモ,ホシミドリヒメグモ,ホシミジングモ,ボネコガネグモダマシ,ホラズミツリタナグモ,
ホラズミヤチグモ,ホラヒメグモ科,ホルストジョウゴグモ,ホンクロボシカニグモ
マ
マイコフクログモ,マエトビケムリグモ,マガネアサヒハエトリ,マガネアサヒハエトリ,マガネアリグモ,マシラグモ科,
マシラユウレイグモ属,マダラスジハエトリ,
マダラヒメグモ,マダラフクログモ,マダラミジングモ,マツガエウズグモ,マツシタコモリグモ,マツダタカネオニグモ,マツモトオチバカニグモ,マツモト
ハエトリ,マネキグモ,
マミクロハエトリ,マミジロハエトリ,マメイタイセキグモ,マメオニグモ,
マユミオニグモ,マユミテオノグモ,マユミフクログモ,
マルコブオニグモ,マルゴミグモ,マルサラグモ,マルズメオニグモ,マルムネヒザグモ
ミ
ミカドケムリグモ,ミカドヤチグモ,ミズグモ,ミズグモ科,ミズゴケサラグモ,ミスジハエトリ,ミズタコモリグモ,
ミズベコモリグモ,ミゾノクチマシラグモ,ミチノクナミハグモ,ミチノクフクログモ,ミツカドオニグモ,ミドリアシナガグモ,
ミドリマネキグモ,ミナミウズグモ,ミナミオダカグモ,ミナミカラスハエトリ,
ミナミコガネグモダマシ,ミナミタルグモ,ミナミノアカイソウロウグモ,ミナミヒメヤチグモ,
ミナミフトバワシグモ,ミナミホシヒメグモ,ミナミモリヒメグモ,ミナミヤハズハエトリ,ミナミユウレイグモ,ミノナミハグモ,
ミヤギナミハグモ,ミヤグモ,
ミヤコウズグモ,ミヤコケムリグモ,ミヤコジマトタテグモ,ミヤコヤチグモ,
ミヤシタイソウロウグモ,ミヤマシボグモモドキ,ミヤマナミハグモ,ミヤマナンキングモ,ミョージンヒメグモ
ム
ムサシハイタカグモ,ムシバミコガネグモ,
ムツトゲイセキグモ,ムツバハエトリ,ムツボシオニグモ,ムツボシハエトリ,ムツメカレハグモ,ムツメユウレイグモ,
ムナアカコマチグモ,ムナキワシグモ,ムナグロヒメグモ,ムナボシヒメグモ,ムナボソミジングモ,
ムネグロコガネグモダマシ,ムネグロサラグモ,
ムラクモヒシガタグモ,ムレサラグモ,
ムロズミソレグモ,ムロテハエトリ
メ
メガネアサヒハエトリ,メガネドヨウグモ,メガネヤチグモ,メキリグモ,メグロハエトリ,メスジロハエトリ,メダマグモ,
メダマグモ科,メナシヒメグモ
モ
モグラグモ,モリコモリグモ,モトブヤチグモ,モリズミマシラグモ,モリメキリグモ,モンシロコゲチャハエトリ
ヤ
ヤエヤマゴケグモ,ヤエヤマジョウゴグモ,ヤエヤマシボグモ,ヤエヤマトタテグモ,ヤエヤマナガイボグモ,
ヤエヤマヒシガタグモ,ヤエヤマヒメグモ,
ヤエヤマヤチグモ,ヤエヤマユウレイグモ,
ヤエンオニグモ,ヤガスリサラグモ,ヤガタアリグモ,ヤガタハエトリ,ヤギヌマグモ科,ヤギヌマササヒメグモ,ヤギヌマノセマルトラフカニグモ,
ヤギヌマフクログモ,ヤサアリグモ,ヤサガタアシナガグモ,ヤサコマチグモ,
ヤスダオニグモ,ヤスダコゲチャハエトリ,ヤスダコモリグモ,ヤスダヒメオニグモ,ヤスダモリヒメグモ,
ヤセグモ,ヤチグモ,ヤドカリグモ,
ヤノガケジグモ,ヤハズハエトリ,ヤハズフクログモ,ヤバネウラシマグモ,ヤバネハエトリ,
ヤホシサヤヒメグモ,ヤホシヒメグモ,ヤホシヒラタヒメグモ,ヤマアカムネグモ,ヤマオニグモ,
ヤマガタナミハグモ,ヤマキレアミグモ,ヤマゴミグモ,
ヤマジグモ,ヤマジサラグモ,ヤマジドヨウグモ,ヤマジハエトリ,ヤマシロオニグモ,ヤマシログモ,ヤマシログモ科,
ヤマトウシオグモ,ヤマトガケジグモ,ヤマトカナエグモ,ヤマトカブトヒメグモ,ヤマトコノハグモ,ヤマトコマチグモ,ヤマトゴミグモ,
ヤマトコモリグモ,ヤマトジャノメグモ,ヤマトチリグモ,ヤマトツヤグモ,ヤマトツヤハエトリ,ヤマトフクログモ,
ヤマトフトバワシグモ,ヤマトマシラグモ,ヤマトミジングモ,
ヤマトヤギヌマグモ,ヤマトヤドカリグモ,ヤマネコウラシマグモ,ヤマハリゲコモリグモ,ヤマヤチグモ,ヤマヤミイロカニグモ,ヤマヨリメケムリグモ,
ヤミイロオニグモ,ヤミイロカニグモ,ヤリグモ,ヤンバルオニグモ,ヤンバルヤチグモ,ヤンバルユウレイグモ
ユ
ユアギグモ,ユアギグモ科,ユウレイグモ,ユウレイグモモドキ,ユウレイグモ科,ユカタヤマシログモ,
ユノハマサラグモ,ユノハマヒメグモ
ヨ
ヨウザワマシラグモ,ヨコフカニグモ,ヨコフマシラグモ,ヨシアキナミハグモ,ヨシイエハエトリ,ヨシクラユウレイグモ,
ヨシダサヤヒメグモ,ヨシダミジングモ,
ヨダンハエトリ,ヨツコブヒメグモ,ヨツデゴミグモ,ヨツボシアカムネグモ,ヨツボシサラグモ,ヨツボシヒメアシナガグモ,
ヨツボシワシグモ,ヨドヤチグモ,ヨナミジングモ,ヨモギフクログモ,ヨリメグモ,ヨリメグモ科,ヨロイグモ,ヨロイヒメグモ
ラ
ランペルトハエトリ
リ
リュウキュウアシナガグモ,リュウキュウオニグモ,
リュウキュウケムリグモ,リュウキュウコアシダカグモ,リュウキュウコモリグモ,リュウキュウツクネグモ,
リュウキュウセンショウグモ,リュウキュウヒメグモ,リュウキュウミドリヒメグモ
ル
レ
レーバージャノメグモ
ロ
ロクショヤミサラグモ
ワ
ワカバグモ,ワカバネコハエトリ,ワキグロサツマノミダマシ,ワクドツキジグモ,ワシグモ,ワシグモ科,ワスレナグモ
その他
産室を作るコモリグモ,台湾産ヒシガタグモの一種,台湾産ヒメヒシガタグモの一種,台湾産フクログモの一種
Achaearanea anglithorax, asiatica, culicivora, culicivorum, decorata, ferrumequinum, impressum, japonica, japonicum, kompirense, lunata, nipponica, oculiprominentis, projectivulva, riparia, ryukyu, tepidarioum, simulans, tabulata, triangula
Aculepeira matsudae
Acusilas coccineus
Aelurillus festivus
Agelena babai, donggukensis, ignota, labyrinthica, limbata, opulenta
Ageleniidae
Agroeca coreana, kamurai, montana
Alopecosa cinnameopilosa, hokkaidensis, moriutii, pulverulenta, striatipes, virgata
Alcimochthes limbatus
Allothymoites kumadai
Amaurobiidae
Amaurobius flavidorsalis, yanoianus
Anacotyle setoensis
Anahita fauna
Anapidae
Anapistula ishikawai
Anelosimus crassipes, exiguus, iwawakiensis, kohi, taiwanicus
Anepsion japonicum, roeweri
Antrodiaetidae
Antrodiaetus roretzi, yesoensis
Anyphaena ayshides, pugil
Aphantaulax seminigra
Aprifrontalia mascula
Arachnura logio, melanura
Araneidae
Araneus abscissus, acusisetus, amabilis, angulatus, bituberculatus, borealis, boreus, cornutus, diadematus, ejasmodi, fuscocoloratus, hoshi, iriomotensis, ishisawai, komi, macacus, marmoreus, mayumiae, mitificus, miyashitai, nojimai, ogatai, omoedus, pentagrammicus, pingius, pseudocentrodes, rotundicornis, ryukyuanus, semilunaris, seminiger, sp., stella, triguttatus, tartaricus, theisi, tsuno, tsurusakii, uyemurai, variegatus, ventricosus, ventricosus nigellus, viperifer, viridiventris, yasudai
Araniella displicata, yaginumai,
Archerius nakahirai
Arcuphantes digitatus, elephantis, hibanus, hikosanensis, hokkaidanus, iharai, iriei, longissimus, obriculatus, paiki, uenoi
Arctosa cinerea, depectinata, ebicha, fujiii, hikosanensis, ipsa, kawabe, kobayashii, laminata, stigmosa, subamylacea, yasudai
Arcuphantes ashifuensis, hibanus, iharai, longiscapus, nojimai, okiensis, osugiensis, saitoi, setouchi, tamaensis, tsurusakii
Argiope aemula, aetheroides, amoena, boesenbergi, bruennici, minuta, ohsumiensis
Argyria
Argyrodes bonadea, cyrindratus, fissifrons, flavescens, fur, kumadai, labiatus, lanyuensis, melanosoma, miniaceus, miyashitai, nipponicus, saganus, xiphias
Argyroneta aquatica japonica
Ariadna insulicola, lateralis, orientalis
Ariamnes cylindrogaster
Artema atlanta
Asemonea tanikawai
Asianellus festivus
Asperthorax communis
Atypena formosan
Atypidae
Atypus karschi, sp., wataribabaorum
Avella sp.
Badumna longinqua, insignis
Bassaniana decorata =Oxyptila decorata KARSCH
Bathyphantes orientis, robstus, tateyamaensis
Bavia sexpunctata
Belisana akebona, junkoae, yanbaruensis
Bianor aurocinctus, japonicus, maculatus
Boethus
Bristowia heterospinosa
Callilepis nocturna, schuszteri
Callitrichia formosana
Callobius claustrarius
Calommata signatum
Carrhotus xanthogramma
Castianeira shaxianensis
Centromerus sylvaticus
Ceratinopsis setoensis
Chiracanthium digitivorum, erraticum, eutittha, gratiosum, japonicum, lascivum, scintillans, unicum
Chorizopes nipponicus
Chrosiothes subadides
Chrysso albipes, bimaculata, foliata, pulcherrima, punctifera, sasakii, spiniventris, venusta, vesiculosa, viridiventris
Cicurina japonica, maculifera, parvula, sp.
Cispius orientalis
Cladothela auster, boninensis, oculinotata, parva, unciinsignata
Clubiona akagiensis, amurensis, aservida, bandoi, basarukini, bonicula, coerulescens, corrugata, deletrix, diversa, ezoensis, hummeli, iharai, ikedai, insulana, japonica, japonicola, jucunda, kayashimai, kuanshanensis, kumadaorum, kurilensis, kurosawai, lena, lutescens, maculata, mandschurica, mayumiae, neglectoides, ogatai, parvula, pseudogermanica, salictum, sapporoensis, sharkeyi, subinterjecta, taiwanica, tanikawai, trivialis, vigil, yaginumai, zilla
Cnodaria halpax
Coelotes aguniensis, akakinaensis, antri, bifurcatus, corasides, decolor, exitialis, hamamurai, hiradoensis, iharai, iheyaensis, insidiosus, insulanus, interunus, izenaensis, gotoensis, kakeromaensis, keramaensis, kitazawai, kumejimanus, luctuosus, micado, michikoae, miyakoensis, motobuensis, nasensis, oshimaensis, senkakuensis, shimajiriensis, tonakiensis, tokaraensis, tokunoshimaensis, troglocaecus, yaeyamensis, yambaruensis, yaginumai, yodoensis
Coleosoma blandum, floridanum, margaritum, octomaculatum
Comaroma maculosum
Conoculus lyugadinus
Conothele fragaria
Corinna gulosa
Cornicularia imadatei, mira, vulgaris
Coscinida japonica
Crustulina guttata, stica
Ctenizidae
Ctenus yaeyamaensis
Cupa typica, zhengi
Cybaeus aizuensis, akiensis, aquilonalis, asahi, ashikitaensis, biwaensis, communis, echigo, enshu, gonokawa, hatsushibai, hibaensis, hiroshimaensis, ishikawai, itsukiensis, gassan, kiiensis, kirigaminensis, kiuchii, kumaensis, kunisakiensis, kuramotoi, magnus, melanoparvus, mellotteei, minoensis, miyagiensiisi, miyoshii, monticolus, nipponicus, nojimai, obedientiarius, okafujii, okayamaensis, sanctus, sasakii, shingenni, shinkaii, tottoriensis, tsurugi, tsurusakii, urabandai, yoshiakii, yoshidai
Cyclocarcina floronoides
Cyclosa argenteoalba, atrata, camelodes, ginnaga, insulana, japonica, laticauda, monticola, mulmeinensis, octotuberculata, omonaga, onoi, sedeculata, vallata
Cyrtarachne bufo, innaequalis, induta, nagasakiensis, nigra, yunoharuensis
Cyrtophora exanthematica, moluccensis, unicolor
Dendryphantes atratus
Diaea dorsata, gyoja, subadulta
Dictis striatipes
Dictyna felis, foliicola, maculosa, sp.
Dictynidae
Dinopidae
Dinopis sp.
Diphya okumae
Diplocephaloides saganus
Dipluridae
Dipoena amamiensis, caninotata, castrata, flavomarginata, japonica, longisternum, mustelina, mutilata, nipponica, okumae, punctisparsa, yoshidai
Doenitzius peniculus, purvus
Dolichocybaeus ishikawai, nichikoensis
Dolichognatha umbrophila
Dolomedes annulatus horishanus, mizhoanus, orion, pallitarsis, raptor, saganus, sulfreus, yawatai, zatsun
Doosia japonica
Draspetisca socialis
Drassodes depilosus, argiodiformis, lativentris, pater, pubescens, rotundifoveatus, seratidens
Drassyllus sanmenensis, sasakawai, shaanxiensis, venusa
Dyschiriognatha tenera, venusta
Dysdera crocota
Dysderidae
Ebelingia kumadai
Emertonella taczanowskii
Enoplognatha abrupta, camtschadalica, dorsinotata, hangzhouensis, japonica, lordosa, marginata, submargarita, tecta, transversifoveata
Entelacara tanikawai
Episinus affinis, caudifer, chikunii, kitazawai, makiharai, nubilus, punctisparsus, tanikawai, yoshidai, yoshimurai
Eresidae
Eresus niger
Erigone edentata, koshiensis, lila, prominens
Erigonidium nigriterminorum, graminicola, naniwaensis
Eriophora aurea, sachalinensis, sagana, yanbaruensis
Eriovixia pseudocentrodes, sakiedaorum
Ero cambridgei, furcata, japonica, koreana
Euagrus formosanus
Euophrys anninotata, erratica, frontalis, herbigrada, iwatensis, trivittatus, undulato-vittata
Euryopis flavomaculata, iharai, octomaculata, tazanowskii
Evarcha albaria, crassipes, fasciata, flammata, flavocincta,
Falcileptoneta amakusaensis, asuwana, caeca, gotoensis, higoensis, inabaensis, iriei, japonica, kugoana, melanocommata, musculina, okinawaensis, satsumaensis, soboensis, speciosa, striata, striata fuisana, tofaces, tsushimensis, uenoi, ushihanana, yamauchii, zenjoensis
Filistata fuscata, longiventris, marginata, sp.
Filistatidae
Floronia bucculenta, exornata
Gamasomorpha cataphracta, kusumii, syaraku
Gasteracantha kuhlii, mammosa
Gibbaranea abscissa, bituberculata
Glyphesis cottonae
Gnaphosa akagiensis, kompirensis, potanini, primorica, silvicola, sticta
Gnathonarium dentatum, exsciccatum, gibberum
Gonatium arimaense, japonicum, opimum
Gongylidioides onoi
Hahnia corticicola
Haplodrassus cognatus, hatsushibai, kanenoi, mayumiae, nojimai, pugnans, signifer
Harmochirus brachiatus, insulanus, kochiensis, niger, nigriculus, pullus
Hasarius adansoni, crucifer, doenitzi
Helicius chikunii, cylindratus, yaginuma
Heliophanus aeneus, flavimaxillis
Heptathela amamiensis, higoensis, kanenoi, kikuyai, kimulai, kimurai yanbaruensis, nishihirai, yaginumai, yakushimaensis
Heptathelidae
Herbiphantes cericeus
Herennia multipuncta, ornatissima
Heriaeus mellotteei
Hersilia clathrata, okinawaensis, savignyi, yaeyamaensis
Heteropoda forcipata, venatoria
Hippasa babai
Hitobia asiatica, unifascigera, yasunosukei
Humua takeuchii
Hyglolycosa umidicola
Hygropoda higenaga
Hyllus fischeri, lamperti
Hylyphantes graminicola
Hypselistes asiaticus
Hypsosinga sanguinea
Hyptiotes affinis
Icius difficilis, linea, pallidulus
Ischnothyreus japonicus, narutomii
Itatsina praticola
Ixeuticus martius, robstus
Iwogumoa insidiosa, interuna, nagasakiensis
Jotus abnormis
Keija maculata, mneon, sterninotata
Kishidaia albimaculata
Labulla controtipes
Larinia argiopiformis, bonneti, fusiformis, jeskovi, onoi, phthisca, sekiguchi
Larinioides cornutus, patagiatus, sclopetarius
Lasaeola okinawana, prona, yona, yoshidai
Lathys annulata, humilis, punctosparsa, puta, sexoculata
Latouchia formosensis hyla, japonica, parameleomene, sp., swinhoei, typica
Latrodectus geometricus, hasseltii, mactans
Laufeia aenea
Lepthyphantes cericeus, japonicus, serratus
Leptodrassus nipponicus
Leptoneta akiyoshiensis, chibusana, iriei, kinoshitai, kuramotoi, melanocomata, musclina, speciosa, uenoi zenjoensis
Leptonetidae
Leptopholcus tanikawai
Leucauge blanda, celebesiana, crucinota, decorata, magnifica, subblanda, subgemmea
Linyphia albolimbata, angulifera, brongersmai, clathrata, fusca, herbosa, japonica, montana, nigripectoris, oidedicata
Linyphiidae
Liphistius desultor
Lophomma yodoense
Loxobates daitoensis
Loxosceles rufescens
Loxoscelidae
Lycosa annulata, cinereofusca, coelestis, flavitibia, fujitai, innnominabilis, ishikariana, joshidaia, lacernata, matsushitai, phila, pseudoannulata, sepia, sp., subtarentula, suzukii, T-insignita
Lycosidae
Lysiteles coronatus, maius, miniatus, okumae, takashimai
Mallinella okinawaensis, sadamotoi
Masirana abensis, akahanei, akiyoshiensis, akiyoshiensis, imperatoria, akiyoshiensis kagekiyoi, akiyoshiensis primocreata, bandoi, cinevacea, glabra, kawasawai, kinoshitai, kosodeensis, kuramotoi, kyokoae, longimana, longipalpis, mizonokuchiensis, nippara, silvicola, taioensis, taraensis
Macrothele amamiensis, holsti, gigas, sp., yaginumai
Mangora herbeoides
Marpissa dybowskii, roemeri, elongata, hiroseae, ibarakiensis, magister, milleri, pomatia, pulchra, pulla
Meioneta concava, nigra, obliqua, pentagona, projecta, ungulata
Mendoza canestrinii, elongata, ibarakiensis, magister, pulchra, ryukyuensis,
Menemerus brachygnathus, confusus, fulvus, himeshimensis
Menosira ornata
Meotipa vesiculosa
Merizocera nipponica
Mermessus naniwaensis
Meta japonica, nigridorsalis, reticuloides
Metleucauge chikunii, kompirensis, sp., yunohamensis
Metopobactrus prominulus
Miagrammopes oblongus, orientalis
Micaria claripes, dives, japonica
Micarina alpina, pulicaria
Micrommata roseum
Micropholcus fauroti
Mimetus japonicus, ryukyus
Mimmetidae
Mintonia bani
Misumena vatia
Misumenops japonicus, kumadai, tricuspidatus
Miturgidae
Moguraclcurim honesta
Monaeses aciculusaudifer
Moneta caudifer, elongata, legon, lugubris, magna, mirabilis, spiniger, tanikawai, yoshimurai
Myrmarachne formicaria, innermichelis, japonica, kuma, kuwagata, lugbris
Mysmena jobi
Mysmenidae
Nematogmus sanguinolentus
Neon kiyoto, minutus, ningyo, nojimai, reticulatus, rostratus
Neoscona adianta, amamiensis, doenitzi, fuscocoloratus, lugubris, mellotteei, minoriscylla, nautica, punctigera, rumpfi , scylla, scylloides, subpullata, subpullatus, theisi, vigilans
Neriene albolimbata, angulifera, brongersmai, clathrata, fusca, herbosa, japonica, longipedella, marginella, montana, nigripectoris, radiata, oidedicata
Nephila clavata, maculata, pilipes
Nephilidae
Neserigone basarukini, nigriterminorum, torquipalpis
Nesticidae
Nesticus akiensis, akiyoshiensis akiyoshiensis, akiyoshiensis ofuku, brevipes, latiscaps kosodeensis, kunisakiensis, mogera, noroensis, nishikawai, oculiprominentis, shinkaii, tarumii
Nesticodes rufipes
Neottiura bimaculata, margarita
Nipponidion okinawense, yaeyamense
Nippononeta pentagona, projecta, ungulata
Nungia epigynalis
Nursia albofasciata
Ochyroceratidae
Octonoba grandiconcava, grandiprojecta, okinawaensis, rimosa, sinensis, sybotides, tanakai, uncinata, varians, yaginumai, yesoensis, yoshidai
Odontodrassus hondoensis, javanus
Oecobiidae
Oecobius annulipes, annulipes hachijoensis, cellariorum, nipponicus
Oedothorax angulitubersis, anneni, erigonoides, insecticeps, melanopygus, quadrimaculatus, tokyoensis
Oglunius? pullus
Oia imadatei
Okileucauge sasakii
Onomastus kanoi
Oonopidae
Oonopus corticalis
Opopaea syarakui
Orchestina okitsui, sanguinea
Ordgarius hobsoni, sexspinosus
Orthobula crucifera
Orientops yodoense
Ostearius melanopygius
Otacilia komurai, luna, lynx, stella, taiwanicus, vulpes
Otsunus delicatus
Oxyopes badius, macilentus, sertatus
Oxyptira matsumotoi, nipponica, nongae, sincera
Oxytate hoshizuna, striatipes, truciformis
Pachygnatha clercki, quadrimaculata, tenera
Paidiscura subpallens
Paikiriana mira, vulgaris
Pancorius crassipes, magnus
Paraplectana sakaguchii, tsushimensis
Parawixia dehaani
Paratheuma shirahamensis
Pardosa agraria, amaminensis, astrigera, brevivulva, diversa, ferruginea, graminea, hedini, herbosa, hokkaido, hortensis, isago, laevitarsis, jambaruensis, laura, longidens, lugubris, lyrivulva, monticola, nojimai, okinawensis, oriens, paramushirensis, plumipes, pseudoannulata, pulumipedella, riparia, suwai, takahashii, umida, yaginumai, yamanoi, yamanoi
Pasilobus bufoninus, hupingensis
Patu sp.
Perenethis fascigera
Phaeocedus braccatus
Philoponella prominens
Phintella bifurcilinea, castriesiana, linea, melloteei, versicolor
Phirodromus auricomus, fusco-marginatus, japonicus, roseus, rufus, sp., spinitarsis, subaureolus
Phlegra fasciata
Pholcidae
Pholcomma amamiense, japonica
Pholcus cypyicolens, elongatus, extumidus, nagasakiensis, okinawaensis, opilionoides, phalangioides, yoshikurai, yoshikurai
Phoroncidia altiventris, piluta, ryukyuensis, subabides
Phrurolithus claripes, coreanus, komurai, labialis, luna, lynx, nipponicus, pennatus, sinicus, taiwanicus, unifasciger, vulpes
Phrynarachne ceylonica, katoi
Physocyclus globosus
Pimoidae
Pirata aomorensis, boreus, clercklii, exiguus, hiroshii, hokkiadensis, iriomotensis, japonicus, knorrii, longipedis, meridionalis, montanus, piraticus, piratoides, procurvus, shibatai, subpiraticus, yaginumai, yesoensis, tanakai, yesoensis
Pisaura bicornis, lama
Pistius sp., truncatus, undulatus
Plexippus annulipedis, crassipes, paykulli, pococki, setipes
Plexxipoides
Poecilochroa hosiziro, unifascigera
Poltys columnaris, illepidus
Porrhomma tateyamaense
Portia fimbriatus, quei
Prolinyphia emphana, limbatinella, longipedella, marginata, marginella, yunohamensis
Pronous minutus
Pseudoeuophrys erratica, iwatensis
Pseudicius chikunii, himeshimensis, koreanus, okinawaensis, tokarensis, vulpes
Pseudopoda kasariana, sp., spirembolus
Rhene atratus, setipes, sp.
Rhomphaea hyrcana, labiata, sagana, tanikawai,
Robertus kastoni, nipponicus, nojimai, ogatai, saitoi, sibricus, yasudai
Rugathodes nigrolimbata
Runcinia acuminata, albostriata
Ryuthela iheyana, ishigakiensis, nishihirai, owadai, sasakii, secundaria, tanikawai
Salticidae
Sarutana abensis, glabra, silvicola
Schizocosa avida
Scotolathys punctosparsa
Scotophaeus striatus
Scytodes fusca, nigrolineata, thoracica
Scytodidae
Segestria komatsuana, nipponica
Segestriidae
Selenops bursarius
Sernokorba pallidipatellis
Sergiolus hosiziro
Sibianor aurocinctus, japonicus, kochiensis, nigriculus, pullus
Siler barbata, collingwoodii, cupreus
Silerella vittata
Simonius typicus
Singa hamata, theridiformis
Sinopesakumensis
Sinopoda albofasciata, derivata, forcipata, koreana, ogatai, stellatops, tanikawai
Sitticus avocator, distinguendus, numeratus, fasciger, lineolatus, pallicolor, penicillatus, patellidens, ranieri
Smeringopus elongatus, kishidai, pallidus, todai
Solenysa mellotteei
Spartaeus bani
Speleocicurina cavicola
Speocera laureata
Spermophora akebona, junkoae, meridionalis, senoculata
Spheropistha melanosoma
Steatoda albimaculosa, albomaculata, cavernicola, cingulata, erigoniformis, grossa, japonica, minus, triangulosa
Stemmops nipponicus
Stertinius kumadai
Storena hoosi
Strandella fluctimaculata, quadrimaculata, yaginummai
Sunitorypha linyphoides
Synaema chikunii, globosum japonicum
Synagelides agoriformis, annae, zhilcovae
Taira flavidorsalis
Takayus chikunii, fujisawai, latifolius, lyricus, subadultus, takayensis, yunohamensis
Tapinopa guttata, longidens
Taranucnus nishikii
Tarentula palus, phila, sagaphila, sagibia
Tegecoelotes ignotus
Tegenaria domestica, muscicapa
Telamonia bifurcilinea, vlijimi
Telema nipponica
Telemidae
Tetrablemma shimojanai
Tetrablemmidae
Tetragnatha bituberculata, caudicula, chauliodus, extensa, iriomotensis, japonica, javana, laqueata, lauta, makiharai, mandibulata, nitens, pinicola, praedonia, shinanoensis, squamata, vermiformis, yesoensis
Tetragnathiidae
Thanatus formicinus, miniaceus, nipponicus
Thelcticopis severa
Theridiidae
Theridion adamsoni, chikunii, ferrumequinum, impressum, japonicum, kompirense, latifolium, lyricum, melanosticum, nigrolimbatum, nojimai, octomaculatum, ogasawarense, pilula, pinastri, rapulum, rufipes, sterninotatum, subabides, subadultum, subpallens, takayense, yaeyamense, yunohamense
Theridiosoma epeiroides
Theridiosomatidae
Theridula gonygaster, iriomotensis, opulenta, sp.
Theyne imperialis, orientalis
Thomisus kitamurai, labefactus, labefactus, bimacuratus, okinawaensis, onustoides, onustus
Thymoite chikunii, okumae, yaginumai
Tibellus oblongus, tenellus
Titanoeca albofasciata, nipponica
Tmarus hanrasanensis, komi, piger, rimosus, taiwanus, yaginumai
Trachelas japonicus, sp.
Trachyzelotes kulczynskii
Tricca japonica, yasudai
Trigobothrys amamiensis, flavomarginatus, japonicus, martinae, mustelinus, nigromaculatus
Trochosa aquatica, joshidana, robusta, ruricola, spinipalpis, terricola, vulvella
Turinyphia yunohamensis
Tylorida striata
Uloboridae
Uloborus dubius, geniculatus, guangxiensis, tokyoensis, walckenaerius
Ummeliata angulitubersis, erigonoides, feminea, femineus, insecticeps, onoi
Ummidia fragaria
Uroctea compactilis
Urocteiidae
Urozelotes rusticus
Wandicosa okinawaensis
Wendilgarda agnosca
Xerolycosa nemoralis
Xysticus audax, atrimaculatus, bifidus, croceus, daisetsuzanus, dichotomus, ephippiatus, jacuticuste, insulicola, rostratus, saganus, tansversomaculatus, trizonatus
Wadicosa okinawensis
Weintrauboa chikunii, contortipes
Yaginumaella hygoensis, ususudi
Yaginumanis sexdentatus
Yaginumia sia
Yaginumena castrata, maculosa, mutilata
Yoshiiyea agoana
Yunohamella lyrica, subadulta, yunohamensisi
Zelotes asiaticus, bifukaensis, cavaleriei, donan, exiguus, flexuosus, gladius, hayashii, iriomotensis, kimwha, nipponicus, pallidipatellis, potanini, praeficus, rusticus, ryukyuensis, tortuosus, zephyrus
Zilla astridae, aurea, flavomaculata, sachalinensis, tokachianus
Zora nemoralis, spinimana
Zoropsidae
Zoropsis nishimurai
Zygiella dispar, montana, x-notata
従来は,キムラグモ科 Heptathelidaeだった.
アマミキムラグモ Heptathela amamiensis HAUPT, 1983
ドイツのHauptはキムラグモを4亜種に分けた.キムラグモ H. kimurai kimurai,ヒゴキムラグモ H. kimurai
higoensis,アマミキムラグモ H. kimurai amamiensis,ヤンバルキムラグモ H. kimurai
yanbaruensisである.地域隔離による種の分化であろう〔八木沼86〕.
トクノシマキムラグモ Heptathela kanenoi ONO, 1996
鹿児島県徳之島を基準産地に記載.9月に雌雄.雌雄とも約11mm〔小野AC45(2)〕.
キムラグモ Heptathela kimurai KISHIDA, 1923
九州のキムラグモは地域によって種分化しておりそれぞれ別種と判断される.
大分市のブンゴキムラグモ H. kikuyai ONO, 1998,熊本市のヒゴキムラグモ H. higoensis HAUPT, 1983,
人吉市のヒトヨシキムラグモ H. nishikawai ONO, 1998,宮崎県国富町のヒョウガキムラグモ H. yaginumai ONO, 1998,
宮崎県南部の1種,鹿児島市のキムラグモ(サツマキムラグモ)H. kimurai (KISHIDA, 1920),
屋久島のヤクシマキムラグモ H. yakushimaensis ONO, 1998〔小野98〕.
成体は雌1年中,雄9〜11月,雌11〜14mm,雄8〜10mm,九州に分布.崖地に横または斜めに深さ5〜15cmの穴を掘り,入口に片開きの扉を付
けた住居を作る.入口付近だけが糸で裏打ちされている.崖地だけでなく,縁側の下,神社・寺院の床下,森林内の林床にも生息する〔新海06〕.
成体は雌1年中,雄9〜11月,九州中部以南・南西諸島〔東海84〕.
雌11〜14mm,雄8〜10mm〔森林87〕.雌雄の性徴を詳細に記載〔吉倉H2(3)〕.
南は西表島から北は福岡県まで生息.キシノウエトタテグモの戸ぶたと区別するには物を触れてみる.触れるとふたを内側に引き寄せるのはキシノウエであっ
た.戸ぶたは枯草・シダ.コケ.シバの葉などをまとっているものも多い.成長に従って円形から楕円形となる.崖地だけでなく,縁側の下,神社・仏閣の床
下,ボラ層にも生息.海抜1200mでも記録.土壌水分15.24〜67.57%.2個以上の戸ぶたを持つ個体あり.強風で海面の沫を浴びる所にも生息
〔築地AT58・59〕.
宮崎県国富町で横穴型の巣の扉の横巾xと縦巾yはy=0.689x+0.61,縦穴型の巣ではy=0.827x-0.848.成長に伴い楕円化するがその
傾向は縦穴型では小さい.扉の形で雌雄の判別はできなかった.縦穴型の扉の開閉方向は光の方向に開くことを実験および野外で調査した.暗室内では方位性は
みられなかった〔石野田AT23〕.
土壌の水分の保存さえ良好ならば南東面の崖に多産する.平面地にも産する(軒下・垣根等).雨露の直接かからない所.粘土質の土壌には産しない.巣長は
12cm内外,巣径は14〜17mmだが,幼体・雄では小さい.蓋の形で雌雄を判別できる.巣は分枝し,交叉することがある.奥に卵のうを作る.8月にふ
化し,卵のう内で2回脱皮し,翌春巣から出て親巣付近に造巣.1年に1回脱皮し,5年目頃成熟.雄は9月上旬に最終脱皮,9月25日交尾観察,10月上旬
雄消失.雌は翌春6月に産卵,卵数は60前後,その後2〜3回産卵する.寄生蜂・寄生蝿に寄生される.もぐら・むかでに食される.初期の幼体期はしばしば
住居を変更する〔沢口・王寺AC2(3)〕.
熊本県と鹿児島県を調査,トタテグモとの混棲地域(鹿児島県で二か所)ではフタでキムラとトタテを見分けるのは危険だった.掘り取りで確認すべきである
〔新海明・谷川K94〕.
ミトコンドリアDNAにより系統解析の結果,キムラグモ属とオキナワキムラグモ属の単系統性は支持された.沖縄島では種内や地域個体群間に種間レベルに匹
敵するほどの相違があった.九州の地域個体群の差は非常に小さかった〔谷川・吉尾政信・立田晴記AC55(2)〕.
1920年,木村有香により鹿児島から発見,1923年岸田久吉が記載〔中平83〕.
6月下旬から7月上旬に産卵,卵数は24〜75(平均53.6),卵のうの外径17.5mm,高さ14.6mm,卵期は約1ケ月(大塚竜也1963).飼
育下では9月から10月に成体となり交接.翌年の6月に卵嚢を確認〔畑守,いと15〕.
幼虫段階でふ化し幼虫期間(第1齢)は3日,第1回脱皮で若虫となる.翌春まで同居し,4月上旬に出巣.
以後の脱皮は夏に年1回,雌雄とも6齢で成体(吉倉1983).
雄は交尾後まもなく死ぬ.雌は交尾の翌年に産卵し,産卵後も脱皮する〔新海明K63〕.
母グモを中心とした母系家族集団が基礎的な単位個体群を形成している.生存曲線はY=1.031+(0.6160)のX乗,個体群内の生息密度は1平方m
当たり62頭から91頭の間を変動している〔菊屋AT89〕.
大分県梅津越の人為崖で掘削後2年6ケ月で成立した個体群を調査した.歩行分散により崖上部か崖両側から侵入・定着したと推定される.trap door
(戸ぶた)の長径が3.2〜12.56mmの範囲である,他地域と比較すると(〜22mm),小さいが,若令個体が多いためである.県下全域では戸ぶたの
傾斜角は40°〜50°に集中しているが,梅津越では60°〜85°に偏よる.これは崖地の傾斜角が65°と急傾斜であることと相関する.成育に伴い戸ぶ
たを拡大するところから戸ぶたの径は令査定に使用できる.長径3.2〜6.2mm(2令),6.76〜8.29mm(3
令),8.89〜10.19mm(4令),11.60〜12.56(5令),長径が8mmを越えた点で雌雄の性徴が明らかになる.戸ぶたの長径xと短径y
の関係式を求めると,y=79/100x+1・1,この式は楕円比を示すだけではなく,個体群の成長方程式とみなせる.中判田のアラカシ,アカマツ混交林
では,y=48/61x+2・15である.戸ぶた長径による令査定から生存曲線および生存率曲線を求めることができる.2令(102頭),3令(27
頭),4令(16頭),5令(6頭)となる.各個体群は母グモを中心とする単位個体群に分割できる.この単位個体群は母系集団とみなせる.分散距離を調査
すると母グモを中心として25mmから424cmの距離に分散しているが,60cm以上の個体について分散距離分布をとるとポアソン分布となる.79%が
母巣を中心に18cmを半径とする円内に分散している.なお分散方位は特定できないが,同一単位個体群の巣は同方向に分散しており,集団行動を示唆する.
戸ぶたによる単位個体群,複合個体群の把握も可能である〔菊屋AT85,AT83〕.
大分県佐伯市東島のウバメガシ個体群の調査.生息密度は38頭/u,戸ぶたの傾斜角は30°〜50°に63・9%が集中する.戸ぶたの長径xと短径yの直
線回帰式はy=89/129x+1・45,中判田個体群に比して傾きが小さく,それだけ成長がよくないことを示す.戸ぶたの長径は6群に分けられ,令査定
に使用できると推定される.5月初旬〜8月初旬に調査地四周の粘着トラップで補足した小動物のうち,採餌対象となるものはワラジムシ(1日平均頭数
4.4),エダシャク2種(2.9),モリチャバネゴキブリ(2.7),ダンゴムシ(1.1),ナカジマシロアリ(0.2)であった.10日間で餌113
頭が61頭のキムラグモに平均的に採餌されるとすると,クモ1頭あたりの採餌率は最大6日に餌1頭となる.絶食のまま半年生存した個体の例もある〔菊屋
AT81〕.
「阿蘇線」を分布の北限とし,「蜂須賀線」(沖縄本島と先島諸島の間)を南限とする〔白AC13(2)〕.
大分県下では日田市〜玖珠町〜安心院町を結ぶ線を北限とする.標高300m以下の地域に多い.南向き斜面,温暖な地点に多い.斜面傾斜角では
26°〜30°に集中し,31°〜40°がこれに続く.裸地では見つけ易いが,コジイやアラカシの落葉下にも生息する.森林内部より林縁部,暗くない環境
に多い.主要個体群(20頭以上生息)は157群,最高1地点41頭を確認,中小個体群(20頭以下)は466群を確認した.人為により植生が潰滅した国
東半島では絶滅〔菊屋AT76,AC48(2)〕.
大分県下の生息状況のまとめ〔菊屋H2(SUPPL)〕.九州東岸の21離島のうち,13島には生息,北緯33度10分以北の4島にはいない.四国西岸の
9島3岬にはいない〔菊屋H4(1)〕.
戸は逆流防止弁と同じ防水機能があり,水中でも浮遊.休止.泳動を使いわけて水没死しない〔菊屋AC43(2)〕.九州中・北部の生息状況調査で,福岡県
南部の矢部川流域南岸まで及び大分県西部までで,それより北では見い出せない.低地より中・高地に多い.生息個所の地質は種々〔木庭AT62〕.
福岡県八女市から大分県日田市〜宇佐市〜日出町というキムラグモ生息北限地帯において,1994〜2006年に,個体群の小規模化,分散化,衰亡,完全消
滅といった変化を示した,北限ライン南で700個体群が消滅し,450個体群が小規模化してしまった〔菊屋AC55(2)〕.
大牟田市北部で確認〔中島英男H5(2)〕.
1992年6月時点で,大分県下の北端部分は北緯32度21分〜23分,東経131度21分〜24分〔菊屋H5(2)〕.
阿蘇地域では密度が低く,局地的で早急な保護が必要〔村田・志鎌陽太・望月麻貴AC56(2)〕.
アメイロアリ(女王を含む)の集団がキムラグモ雌の巣を占拠,補食〔石野田AT20〕.
亜成体・成体の性比を調査,雄9に対し雌74〔石野田AT8〕.
雄の成熟10月,雌産卵6〜7月,中国北東の H. sinensisは同種か.飼育瓶中で容易に造巣する〔八木沼AT5〕.
住居巣を石膏型を取り調査した.屈折するもの,入口を2つ持ちY字型のもの,孔道の途中にくぼみを持つもの,底部が広くなるものがある.上下方向に屈曲す
るものがある.成体の巣底は入口より下だが,幼生では上である.入口より1〜2cmの所で少し細くなる(戸ぶたの支持の為絹糸が多い)〔萱嶋AT4〕.
夏秋に巣底に卵のうがある.直径2cm,高さ1・5cm程度(大きめ).土粒に糸をあしらいながら作る.クモは卵のう上に占座し保護.6月28日午前9
時〜6月29日午後7時,くぼみの上に絹幕を張る,幕上に土粒を運び底を作る,土粒を絹糸で綴り,卵のうを作り,内面を糸で裏打ちする,産卵(5〜10
分,50卵程),蓋をする.約1ケ月でふ化,3日後第1脱皮.ムシダニや線虫で卵が全滅することがある〔吉倉AT3〕.
鈴木正将によると2n=80〔高島AC13(1)〕.
ヤクシマキムラグモ Heptathela yakushimaensis ONO, 1998
屋久島に生息〔小野98〕.2000年11月28日から30日に調査.本種は頭胸部と上顎が黒く,歩脚が赤茶色.平地ではいたるところに生息.特に尾之
間地区に多く,戸蓋の横径8mm以下の個体が8割,17mm以上は約0.5割.屋久町個体群の戸蓋成長方程式はY=0.8498X+0.0953,Xは横
径でYは縦径〔新井浩司K81〕.
イヘヤキムラグモ Ryuthela iheyana ONO, 2002
久米島から記載されたR. sasakiiに似る.伊平屋島にのみ生息.雄は未知.戸蓋は1.4cm幅で1.1cm長〔Ono02a〕.
オキナワキムラグモ Ryuthela nishihirai (HAUPT, 1979)
成体は雌1年中,雄9〜11月,雌11〜15mm,雄8〜10mm,沖縄県に分布.崖地に横または斜めに深さ5〜10cmの穴を掘り,入口に片開きの扉
を付けた住居を作る.住居は入口付近だけが糸で裏打ちされている〔新海06〕.
Heptathela nishihirai
HAUPT, 1979として雄のみで記載された.ハウプトによれば沖縄にはキムラグモも生息.2種を区別しえる〔八木沼AT76・75〕.
クメジマキムラグモ Ryuthela sasakii ONO, 1997
Ryuthela属には島ごとの固有種,イヘヤキムラグモ R. iheyana ONO 2002,イシガキキムラグモ R. ishigakiensis
HAUPT, 1983,オキナワキムラグモ R. nishihirai (HAUPT, 1979),トカシキキムラグモ R. owadai
ONO, 1997,クメジマキムラグモ R. sasakii ONO, 1997,キタクメジマキムラグモ R. secundaria ONO,
1997,イリオモテキムラグモ R. tanikawai ONO, 1997が分布〔Ono97〕.
エビハラフシグモ Liphistius desultor SCHIODTE
1986年6月にマレーシアのペナンにて,崖地に住み,扉は片開き,入口から7〜8本の受信糸が出ている.体長3.3cm〔萱嶋AT89〕.
ジグモ Atypus karschi DOENITZ, 1887
=ハラキリグモ フクログモ
成体は雌1年中,雄6〜8月,雌17〜20mm,雄10〜17mm,全土.生垣,塀,家の土台,樹木の根元などに,地中(10〜20cm)から地上
(5〜10cm)にかけて長い管状住居をつくる.地上部は土,砂,ゴミなどで擬装する.地上部に昆虫,多足類,ワラジムシなどが触れると,クモは住居ごし
に獲物にかみつき,中に引き込む.地上部は網の役目をする〔東海84〕.
成体になるまで4年以上かかるので,一年中さまざまな大きさの個体がみられる.雄は成体になると6〜7月頃住居を出て,雌の住居を訪れ,交尾する.産卵期
は7〜9月で住居の下部に白色の卵のうを作る.1卵のう中の卵数は300〜500個〔森林87〕.
破れた個所は直ちに修理する.脱皮殻は外に捨てるし,脱糞も外で行う.箱に土をいれ,棒で穴をあけ,中へクモをいれておくと飼育観察が出来る.注意して飼
えば,2〜3年位続く〔保育68〕.亜成体を採集.6年間以上生存〔西川,いと20〕.前記同個体の記録,体長15mmの時から8年10ヵ月生存した〔西
川,いと31〕.
脱皮や交尾もすべて住居の中で行う.6〜7月頃に雌雄同居し,8〜9月に産卵する.ふ化した子グモはしばらく親と一緒にくらす.寿命は5年位という.8月
2日に同居を止めた雄は4日に死亡〔細野43〕.
地方によっては,ハラキリグモ,フクログモ,ツチグモなどとよばれる〔学研76〕.
産卵期は8月下旬から9月,卵のうは白色・卵形・長径1.2cm・短径0.7cm,住居の底から4〜5cm上方に吊り下げ,下端を糸で固定し壁に密着,卵
数150〜200個.卵期12日,幼虫期10日,第1回脱皮で前若虫(3週間),第2回脱皮で第1若虫,これが越冬し翌春3月下旬に出巣・分散.雌雄の同
居は6月下旬から8月中旬(吉倉1987).
和歌山市では雄は7〜8月に巣内で交尾,8〜9月に産卵,9〜10月ふ化,脱皮して2齢となり翌春4月に分散,年内に4齢になり,翌年5齢で交尾.餌不足
では発育が遅れる.成熟後も脱皮し,野外での最高齢は7齢くらい(青木敏郎1983)〔新海明K63〕.
分散直前の幼体を飼育.雄は8〜9回脱皮し、生後3年目に成熟.雌では9〜11回脱皮し,3年目の春.秋と4年目の春に成熟.直径は令とともに増える.雌
は成熟後も毎春一度脱皮した〔宮下和AC41(2)〕.
1974年4月7日,滋賀県の正栄教寺(標高190m)の境内のイヌツゲの枝の先端部分(高さ1m程)で団居をしていた50〜70頭の子グモが「凧式」に
分散していった.枝に糸をつけたままぶら下がり,風と共に水平方向に流されていった〔桂AT64〕.村井俊郎氏の観察,3月6日無風の暖かな日に津市身田
町豊野の自宅庭でバルーニングを見たとのこと〔貝發,しのび19〕.栃木県益子町西明寺にて1995年4月4日午後1時45分ごろ「凧式」に分散〔新海明
K72〕.
3月27日に滋賀県草津市でバルーニングを観察〔吉田真,いと35〕.3月8日に庭でバルーニングを観察〔船曳,いと38〕.
2月16日に幼体をシャーレの中央に落とし,コロニー形成過程を調べた.その結果,自由徘徊,集中段階,コロニー間移動段階,安定段階(12時間以内)と
進むことがわかった.
また形成初期の増加率が大きいコロニーは成長する〔古内AT32〕.1令幼生はガラス容器内では上へ上へと移動する.歩行したところにはしおり糸が引か
れ,付着盤が出来,クモの道ができる〔古内AT29〕.ジグモの1令幼虫越冬コロニーは「自由行動」「集中行動」「コロニ間移動」「安定」の4段階を進ん
で完成する〔古内AC19(1)〕.別々に飼育したコクサグモ幼虫20頭とジグモ20頭をシャーレ中央に落とした.両者のコロニーは混合しないが,ジグモ
のコロニー形成は遅れる〔古内AC20(1)〕.
直射日光のあたらない,雨水のむやみにかからない樹木の根元や石垣や塀の下方等に,地中から地上に延びる長い袋状の住居を営む.地中部は休息や産卵の場で
あり,地上部は狩猟のための装置である.地上部には土砂が密に綴り込まれており,側面の所々から短い糸が出て,樹幹等にとりつけられ動揺を防いでいる.上
端は細く絞って地物にとり付けられている.クモは地中部と地上部の境,つまり地表近くに垂直上位に占座して,獲物が地上部を渡り歩くのを待っている.獲物
には巣壁越しに牙をうちこみ,巣壁ごともぎとり,地中部にひきずりこんで食べる.食べかすは上端から巣外に投げ捨てる.巣壁の破れた所は修繕する.脱糞も
上端から行う.すなわち,上端の絞った部分を腹部で圧し開き,腹端を外に突出し,勢いよく放出する.雄は雌よりもスマートで6月頃成熟,雌の住居に入って
交接する.産卵は9月頃行われ,卵のうは太い紡錘形で,地中部の壁に縦に上下2ケ所をとり付ける.年1回の発生で,子グモは親の巣内で越冬し,4月頃分散
する〔中平AT23/24〕.熊本でも6月同居,9月産卵〔木庭AT15〕.
網の上部に食べ残しがある.調査すると,場所によってかかる餌数が違う.5日に1頭の割合では1ケ月で死
亡.だいたい1日に1頭以上.
食物の少ない場所での主な餌は蚊や蝿,蛾.多い場所ではマメコガネ,蛾,蟻,蚊等〔菊池AT9〕.雄が少ない〔石野田AT9〕.越冬時に体表面に水滴がつ
いていない〔石野田AT6〕.
1月7日東京の小石川植物園での採集品から成体雌とふ化したばかりの幼生が入っていた〔植村AT5〕.
体長に伴い,巣の直径が大きくなる.石燈篭土台の巣はPoisson分布している.D.C.値は,密度が増加するにつれ減少し,一様分布に近付く
が,0.3付近で上昇し,機会分布に戻る.春から初夏にかけて幼生が独立に営倉する結果,一様分布に近くなる.秋から冬にかけては,幼生の移動・古い個体
の死滅により,機会的傾向となる.高密度になっても巣間は20cmより近付かない〔古内AC17(2)〕.
33個体中,糸いぼの奇形を成体4個体に発見〔石野田AC14(1)〕.
巣を破損すると修理は夜間行う.住居に触れた虫を捕る.昼夜をとわない.脱皮は住居内で行い,殻は外へ出す〔八木沼AC5(4)〕.
脱糞は外に出て,管状住居の上部付着点付近にする,色は褐色か黒褐色である〔細野AC5(2)〕.
日本アルプスでは1500m以下に分布〔千国AC5(4)〕.
硝子器内では横向きの巣を作ることもある.土を掘らないので砂粒がつかない.乾地では地上部は短い.地下で分岐する巣もある〔中村AC3(4)〕.
ウグイスがよく食べるという;卵のうは白色の長丸い袋で地下部の壁に上下2ケ所でつるされている.夏の終わりに出のうした子グモたちは冬中母グモと同居し
ている.翌年の4月頃,母から離れて外へ出る.適当な地面の穴を見つけ,直径1mm,長さ5mm程の袋を立てる.次第に成長につれ下へ堀りさげていく.
ある程度大きくなったクモを袋から出すと掘ろうとしない.穴を掘ってやって追い込むと巣を作る.成体後も脱皮する.1981年12月15日に卵のう内に子グ
モのいる雌個体が,飼育下でその後5月13日と8月2日に脱皮した.1983年4月6日現在直径16mm,地下部80mm,地上部140mm〔中平83〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりもGoloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ジグモの一種 Atypus sp.
5〜7月に雄が出現,林床から採れる〔八木沼.西川AT76〕.
石川県の林床のピットフォールトラップで雄が多く採れた〔徳本AT97〕.
ヒラヤジグモ Atypus wataribabaorum TANIKAWA, 2006
奄美大島湯湾岳付近で採集.雄14.6mm,雌8.8〜11.5mm(鋏角を含んだ長さ),
採集者の亘 悠也.馬場友希に献名.本種の幼体は樹の根元に垂直に造巣するが,成体は落葉層に水平に作る.作る時期や方法は不明〔谷川
AC55(1)〕.
ワスレナグモ Calommata signata KARSCH, 1879
=Calommata signatum
成体は雌1年中,雄9〜10月,雌15〜18mm,雄6〜8mm,本州・四国・九州〔東海84〕.
わりに明るく乾燥した床下,芝生などの地中に縦穴を掘り,管状の住居を作る〔学研76〕.韓国・中国からも記録〔小野09〕.
入口には戸蓋をもたず,穴があいているのみである.しかし,個体によっては放射状に受信糸(触糸)を出したり,入口を糸でふさぐものもある.「十分に餌を
与えたクモだけが,入口に糸をはるのである.餌の配給の少なかったクモや割当のなかったクモは糸をはらないわけである.このことから逆に巣の入口に糸を
はったかどうかを見れば,クモが満腹しているかどうかを知ることができる(関口1957)」.
住居巣の裏うちには,他のクモには見られない非常に収縮力の強い糸を多量に用い,あたかも穴の中に糸の束が入っている感がある.クモはその糸の間に潜んで
いる.夜間は住居から前脚を出して,獲物を待つ.雄は非常に小型で9月頃雌の住居に移動する〔新海69〕.1957年6月16日に埼玉県上尾で約100坪
の畑から11匹採集,8匹が雌成体で7匹は卵塊を持つ.約10年前の6月3日にゴッサマーを観察(関口1957)〔新海明K63〕.生活史.住居.餌.分
布.生息環境などのまとめ〔新海明K90〕.
京都市の深泥池の湿原でピットフォールトラップで雄の成体を採集〔加村,いと9〕.脱皮中は巣の入り口を閉じる.幼体の巣作りを観察記録した〔金野,いと
15〕.餌はゴミムシダマシ科やゴミムシ類〔金野,いと16〕.冬期は巣穴を閉じているが3月から5月上旬に巣穴を開けた〔畑守,いと17〕.
1980年代に名古屋城に豊産したが,ほとんどみられなくなった〔須賀,いと31〕.自宅の庭で発見.3月から4月にかけて穴の入口をあける〔田中穂積,
いと36〕.翌年は7月になってやっと穴を開けた.穴を開けたり閉じたりする〔田中穂,いと38〕.
日本大学理工学部船橋キャンパス内および周辺地域に多産.例えば東端草地に532巣〔桑田隆生.境武志K93〕.住居構造の観察〔桑田隆生
AC55(2)〕.
ジグモはくぼみがないと穴を掘らないが,ワスレナグモでは平坦な所に置いても穴を掘る〔保育68〕.
背甲幅と牙長はきわめてよく相関した.体サイズの代表値として有効.1回の脱皮での成長は令によって差が大きくばらつく.巣の口径とクモのサイズは相関せ
ず,サイズを知る
には掘り出して測定するほかない〔畑守,蜘蛛28〕.安城市今池町の民家のコケの中に10個の住居を発見.4個を堀取り調査.入口の直径10mm以上なら成
体.二股に分かれていた住居も1例あった〔緒方,蜘蛛29〕.巣穴は外壁などの障害物の近くに偏る〔有岡義也AC56(2)〕.
広島県安芸津町で1979年8月7・17日,翌年8月15日に午前9時頃団居を発見,次第に分散し,午後2時頃にはみられなくなった.前日に多量の降雨が
あった翌日,晴れまたは曇の日に当たる〔浜村AT79〕.川崎市で8月13日.8月23日.9月6日,分散中で壁面を昇る子グモを観察〔成田K77〕.飼
育下で卵から分散の過程を観察,ジグモ同様孵化から2回の脱皮を経て分散に至る〔桑田AC58(2)〕.
南限は三宅線であろう〔萱嶋AC14(1)〕.大分県臼杵市臼杵城跡で確認〔新海明.金野K72〕.神奈川県津久井郡藤野町で幼体〔新海明K83〕.君津
市で確認〔新海明ほかK83〕.1942年8月仙台にて雌成体1頭,幼体2頭採集〔斉藤AC8(4)〕.2004年9月3日,新潟大学構内に100以上と
多産〔笹岡K87〕.兵庫県豊岡市竹野にて確認〔笹岡K89〕.全国分布調査結果〔新海明K92〕.埼玉県秩父市にて採集記録〔平松K92〕.
ヒメワスレナグモ Calommata pumila KISHIDA, 1914はワスレナグモの雄ではないか〔白AC3(3)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
カネコトタテグモ Antrodiaetus roretzi (L. KOCH, 1878)
=カネコグモ シナノトタテグモ ヒラキドグモ
成体は雌1年中,雄12〜4月,雌12〜18mm,雄9〜13mm,本州(岩手〜岡山県)に分布〔東海84〕.
通常,横穴を掘り,入口に両開きの扉をつける.岩の表面に付着した土(約1cm)の中に縦に住居を作っていることもあり,長いものは20cm程もあるが,
後端部は地表までついていない.地表より作っているクモも数頭いるが,深さは5cm前後であった〔新海69〕.
夜間に扉の内側まで出て来て,前を通る昆虫やワラジムシなどを跳び出して捕える〔新海06〕.
扉はカラー状ともいえる〔新海明AT95〕.夜間の扉作りをビデオ記録〔永井.新海K77〕.
9月には大きな巣穴に子グモの同居が見られる.交尾・産卵期
は7〜8月と推定.子グモは9月にふ化,親の巣穴で越冬,翌春に分散,1年では繁殖齢に達しない(大久保光将1983)〔新海明K63〕.茨城県で9mm
以上の巣穴に子グモの同居,巣穴の分布はランダム〔大久保光将AT91〕.
福島県原町市では1997年8月28日,ふ化途中.約40卵〔笹岡
K73〕.飼育により,産卵(8月12日)と親の卵のう捕食(8月27日),成体雄は3月下旬ないし4月21日から夜間徘徊する.4月30日〜5月4日に
雌との接触を試みた.雄は第1脚で地表を叩く,雌の住居の扉を開いて侵入,約2分間巣にいて後ずさりして外へ出た.雄の触肢が脱落することがある〔牧
K65〕.
愛知県では海抜1m〜1200mまで分布.年平均気温11℃以上の地域.直接,雨の当たらない乾燥した場所を好む.キシノウエと混棲しない〔須賀
AT89〕.
愛知・静岡から三重県に入ると分布地・住居密度ともに減少する.静岡・愛知では約10〜300個/m2,三重では約1〜2個/m2,海抜0〜1200m付
近まで生息するが600mより上では少なくなる〔須賀AT93〕.
住居はすべて横穴式.崖地など直接雨水が流れないところに多い.海抜0〜1200mに分布するが多くは600以下〔須賀瑛文,蜘蛛22〕.
横浜市港北区で,キシノウエと混棲もあり〔新海明K61〕.川崎市生田緑地ではキシノウエと混棲がある〔水山・成田・日置K87〕.
住居は概して20cm程度かそれ以下で障害物(根,岩石,小石等)で左右上下様々に屈曲する.入口は1〜1.6m位の高さに多い〔大江AT39〕.成体雄
の住居も成体雌と同じ構造.1942年11月19日(口径1cm,深さ10cm)と12月2日(口径1cm,深さ6cm),横浜市にて採集.採集の脱皮殻
は住居外へ捨てるのだろう.脱皮後,巣の奥へ入り,前方へ糸を張りめぐらす.やがて体色が黒くなると糸を除き潜伏する〔山本AC7(3/4)〕.
Acattyma属として記録〔植村AC7(1)〕.
長野県最勝洞に100個体以上集団で生息〔小松AC7(2)〕.長野県南佐久郡南相木村に棲息〔藤澤庸助K88〕.
両開戸 Folding door の住居を最初に発見.報告した〔小松,1937,理学界35〕.両開戸を有する〔小松AC2(4)〕.
天覧山で採集,日本で3回目の記録〔植村AC1(4)〕.都心の戸山公園で記録〔鈴木成生K66〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりもGoloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
エゾトタテグモ Antrodiaetus yesoensis (UYEMURA, 1942)
雌12〜18mm,雄10〜14mm.山地の崖,樹林地の傾斜地や林床,畑地の周辺,神社や寺院の建物の周辺,郊外の人家の周辺などに生息する.地表に
掘る穴は地形によって横,縦,斜めと様々なものが見られる.扉は両開きで,カネコトタテグモに比べて弱く壊れやすい.また,扉に小さな落ち葉などを付けて
偽装しているものも見られる.夜間に扉の前を通る昆虫などを捕える〔新海06〕.Acattyma属として記載.1941年6月15日,北海道野付牛町下
仁にて石田周市採集の雄.8.5mm.丘状地帯の草間にて昼間徘徊中〔植村AC7(1)〕.
成体雌は夏から初秋にかけてワンダリングが認められ,8月に活動の強いピークが,9月に弱いピークが認められた.雄のワンダリングは夜間おこなわれるが8
月の調査では日没(18時30分)後,活発になる.幼体の分散は8月を中心にしているだろう.調査は札幌にてピットフォール.トラップによる〔諏訪
AT63〕.
住居はガケ地,横穴式両開き〔松本AT61〕.阿寒湖西岸にて松本誠治が住居を確認,入口は10mm〜3mm程の大きさ〔新海K38〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりもGoloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
かつてはDipluridae.
ジョウゴグモの1種 Macrothele sp.
石の下にロート状の住居を作るが竹の落葉の間に住居をつくっていた.
倒木をおこして発見〔大河内AT49/50〕.
オオクロケブカジョウゴグモ Macrothele gigas SHIMOJANA et HAUPT, 1998
=mis. ホルストジョウゴグモ Macrothele holsti POCOCK, 1901
雌30〜35mm,雄(6〜8月)15〜20mm.森林の地中,倒木の下,石の下などに管状の住居を作り,入り口から50cmから1mほどの大型の棚網
を張り出す.クモは入り口近くに待機し,網に昆虫,ムカデ,ヤスデ,クモなどがかかると飛び出して来て捕える.本種は網が無くても獲物を捕えることができ
る.地中性のクモでは日本最大.上顎は赤色で,敵を威嚇するときは非常に目立つ〔新海06〕.
雌36mm内外,雄24mm内外で,西表島・石垣島の山地の林内に分布.未記載の別種(雌雄とも10〜11mm)が山麓から山地の崖地に簡単なジョウゴ
網を張る〔下謝名AT89〕.朽木の奥からロート状の通路をつうじて外部の捕獲網につながっている.採集困難である〔下謝名AT41/42〕.
脚をふり上げて牙を開き,威嚇.指をかまれた〔谷川K62〕.
下謝名 & ハウプトにより新種記載された.宮古島,石垣島,西表島,与那国島〔谷川・佐々木K76〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりも
Goloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
ヤエヤマジョウゴグモ Macrothele yaginumai SHIMOJANA et HAUPT, 1998
雌19〜21mm,雄12〜14mm,森林の地中,倒木の下,石の下,崖地のすき間などに管状の住居を作り,入り口から10cmから50cmほどの棚網
を張り出す.クモは夜間入り口近くに待機し,網に昆虫,ムカデ,ヤスデ,クモなどがかかると飛び出して来て捕え,住居の中に引き込む.原生林に多く,人の
手が加わった林道周辺や二次林などでは減少傾向が見られる〔新海06〕.石垣島,西表島に生息〔谷川.佐々木K76〕.
飼育下で11月26日交尾した.第1,第2脚でタッピングし合いながら接近,雌が牙を開いてのけぞり,雄は下にもぐりこむようにして触肢を伸ばして挿入
〔八幡K80〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりもGoloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
タイワンジョウゴグモ Euagrus formosanus SAITO
渡瀬線以南のクモであろう〔萱嶋AC14(1)〕.
キノボリトタテグモ Conothele fragaria (DOENITZ, 1887)
=Ummidia fragaria (DOENITZ, 1887)
=イワノヘトタテグモ カミガタトタテグモ ツクシトタテグモ
成体は雌1年中,雄5〜7月,雌9〜11mm,雄6〜8mm,本州・四国・九州・南西諸島〔東海84〕.
マツ,スギ,ヒノキなどの木の表面をけずって長さ2〜3cmほどのふくろ状の住居を作り,入口に扉をつける〔学研76〕.住居と扉は樹皮や苔,土などを付
着させて偽装する〔新海06〕.入口の多くは下向きであるが,稀に上向きのものもあり,扉の蝶つがいの位置が反対のものもある〔保育68〕.
周囲の母材を集めて巣を作成する.母材はある程度柔らかければなんでも良い.巣を作成する方向に決まりはないが,下向きを好む傾向がある〔金野,いと
13〕.
苔のはえた石垣,岩上などにも作る.扉の表面は樹皮や苔で擬装する.「多くの個体は8〜9月に産卵する.卵のうは白色の薄い袋で巣底にころがされてい
る.1巣内の卵のうは1個,1卵のう中の卵数は30〜130個〔中平1961〕.
冬期(4月初旬まで)親と共に黄白色の幼生がみられる〔新海69〕.
7〜8月に巣の奥に1個卵のうを作り,8月〜4月にかけて幼生が親と共に見られる.地上3.8mの樹皮にも巣が見られる〔山川・熊田73〕.
卵のうはほぼ四辺形で平たく,橙色,長径約12mm,短径約10mm,厚さ約5mm.何本かの糸で住居内に吊り下げる.ふ化直後は前幼虫で,2日後に第1
回脱皮をし,幼虫になる.その後約4週間で第2回脱皮をし若虫になる(吉倉1987による)〔新海明K63〕.
愛知県では海抜5〜600m,年平均気温12℃以上の地域の樹上・岩上・崖地に住居あり〔須賀AT89〕.住居は崖地の土砂上,岩,樹皮上に作成.一日中
直射日光のあたる場所には普通生息しない.海抜0〜720m〔須賀瑛文,蜘蛛22〕.愛知.静岡.三重県で海抜0〜720m付近に生息〔須賀AT93〕.
飼育した個体の住居製作状況(12月と6月の記録).住居を作り易いくぼみを探し,適当なくぼみに馬蹄形に糸を引き重ねる.樹皮片やコケを馬蹄形の糸束の
上にのせ,押さえつける.裏打ちする.これを繰り返して側壁の土台ができる.その上に壁材を重ね裏打ちする.側壁が適度の高さになると両側壁を内側に引張
り,「繋ぎ糸」で結ぶ.そこから側壁を次第に繋ぎ,トンネル状になる.トンネルの片方を閉じ,扉をつける〔宮田AT75〕.
2令幼体の飼育下での巣の形状.両端に扉をもつものが59個68%で1ヵ所のものが28個32%だった.自然下では両端に扉をもつ事例はない.生育ステー
ジによりその割合が変化するかも知れない〔永井均,蜘蛛34〕.
森林・社寺等にあるスギ,ヒノキ,マツ,サクラ,センダン,エノキ,イヌマキ,クス等,皮に割れ目のある老木の樹幹,或いは,苔のはえた岩上に,片開きの
扉のある直径1cm,長さ3cm位の管状の住居を営む.住居は,樹皮や苔,時には土砂等,営倉場所にある物を綴って作る.樹皮や苔をかきとり,堀りくぼめ
て,営倉材料を得ると共に,住居の固定場所とするので,住居の下半分は樹皮や苔の中に埋もれた形になったものが多い.従って住居の擬装効果が高く,慣れぬ
うちは発見が困難.クモを驚かすと,扉を内へ強く引っ張るので,巣口の内壁が白く現れ目立つ故,樹幹や岩を打って回るのも採集法のひとつである.クモは住
居の口縁に第1脚をかけ,扉を少しもちあげその隙間からのぞき見するような姿勢で待機している.個体により発生時期にずれがあり,成体・亜成体・幼体・親
と共にいる初生蛛等,いろいろな段階で越冬するが,多くの個体は8〜9月に産卵する.卵のうは白色の薄い袋で,巣底(蛛体後方)に転がされている.1巣内
の卵のうは1個.1卵のう中に30〜130卵〔中平AT23/24〕.うまれた子グモも一定の時期まで親グモと同居する〔中平AT14〕.成長に伴い住居
を拡大していく.ふたが4重のものもあった〔中平K44〕.扉の代わりに住居の縁を折りまげて扉にすることが出来る〔大志茂AT5〕.
発生についての詳細な研究〔吉倉AC24(1)〕.
成体雌の観察.住居内では戸蓋の蝶番の方向へ背面を向けている.刺激を受けると蝶番方向へ腹面を向け戸蓋を引く.夕暮か夜間,住居をでて徘徊し,殺して間
もないハエなども取り,住居内で食べる.ネコハエトリが戸蓋上を通過した直後,戸蓋をあけてクモは捕獲,引張りこんだ.この捕獲は夜間に限らない.食べか
すは住居外へ夜間捨てる.脱糞は射出して行う〔小村AC8(4)〕.
福井県にも分布,裏日本で初記録である.営巣は鮮苔類を着けるやや湿気のある老木に多い〔藤田AC5(4)〕.
1996年8月16日雌1頭,宇都宮市にて栃木県初記録〔笹岡K93〕.利島で採集(10月6日)した雌成体は2齢幼体78頭と同居していた〔笹岡
K94〕.
本州・九州に分布.九州では寄生蜂が多いという〔植村AC2(3)〕.9月23日.オオヒメグモの網に本種の雄が吊り下げられていたのを目撃〔清水,いと
3〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりも
Goloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
ヤエヤマトタテグモ Latouchia hyla HAUPT et SHIMOJANA, 2001
=Latouchia formosensis hyla HAUPT et SHIMOJANA, 2001
タイワンヤガタトタテグモの亜種として記載されたが,独立種とみなす〔小野09〕.
成体は1年中,雌13〜15mm,雄9〜12mm,西表島・黒島に分布.林道の崖地,樹林内の林床,河原の傾斜地などに生息し,地面に穴を掘って,入口
に片開きの扉を付ける.
夜になると扉を少し開いて獲物を待ち,扉の前を通る昆虫,多足類,ワラジムシなどを捕らえる.
沖縄県にはこの他に島ごとに7種が分布〔新海06〕.
ミヤコジマトタテグモ Latouchia japonica STRAND, 1910
北限が三宅線であろう〔萱嶋AC14(1)〕.沖縄島,宮古島〔谷川・佐々木K76〕.
オキナワトタテグモ Latouchia swinhoei POCOCK, 1901
南西諸島に広く分布〔谷川・佐々木K76〕.
ナセトタテグモ Latouchia sp.
奄美大島山地,名瀬市に生息〔萱嶋AC14(1)〕.
キシノウエトタテグモ Latouchia typica (KISHIDA, 1913)
成体は雌1年中,雄9〜10月.雌10〜15mm,雄9〜12mm,本州・四国・九州に分布〔東海84〕.東京・横浜・京都など大都市の中心部に多く,
郊外に行くに従って減少する.雄は9〜3月に成体が見られる.
産卵期・卵のうは不明.
お寺・神社の境内,大学の構内,旧家の庭先などに生息し,土台石や敷石のきわに多い.
石垣や崖にも見られる.地面に穴を掘って住居を作り,入口には扉をつける.
クモはこの扉のすぐ内側にいて,扉の前を昆虫,ワラジムシなどの小動物が通ると,
とびだしていって捕らえ,一瞬のうちに住居の中に引きこむ〔森林87〕.
入口に片開きの扉をつける〔保育68〕.神社や寺の境内,家の土台石の脇,植え込みの地面などに縦穴の管状住居を作るが,崖地に横穴を作ることもある.
9〜10月にかけて雌の住居に移動する途中の雄を発見することが多い〔新海69〕.
二方向に扉をもつことがある〔新海明K60〕.樹上に営巣することがある〔新海明ほかK64〕.樹上に営巣した3例〔笹岡K80〕.他個体の廃巣を利用す
る例〔笹岡K91〕.
京都大学付属植物園のマルバチシャノキ樹幹に営巣する.2本の樹の住居数は27個と49個だった.高さ50cm未満のところに多かったが,105cmの所
にもあった〔畑守K69〕.
神戸女学院キャンパスでは1平方m当たり10.8頭と高い棲息密度〔大家理絵・遠藤知二AC56(2)〕.滋賀県では扉にコケを付着させている〔新海明
K64〕.
名古屋市千種区で調査.寺院の境内やその周辺に多い.横穴が多いが縦や斜め方向のものもみられた.扉の大きさとクモの体長は相関しているようだ〔柴田良
成,蜘蛛34〕.
産卵は7〜8月,卵のうは底より少し高いところの壁に付着(山本隆1943),8月中旬ふ化,2齢幼体から地中に直径2mmの管状住居を作成,成体までの
期間は約2年,その間に4〜5回脱皮,雄は交尾して死亡,雌は翌3年目の7月に産卵.産卵後も脱皮する(牧1987),独立生活するもので最小個体は体長
4mm(岸上1889)〔新海明K63〕.
飼育により生活史を確認,1984年7月18日に卵のうを確認,8月19日1齢幼体の一部が地上に出た(通常は巣内で脱皮する).
9月に脱皮した後,越冬し,翌1985年に夏に1〜2回の脱皮をして,4齢となった.
さらに1986年の5〜9月に2回脱皮をして5ないし6齢で成体になった.
2齢からふた付きの住居を作る.チャタテムシやヒメグモの2齢幼体を与えた.
求愛は9月下旬から10月にかけてだろう.
雄は雌のふたをたたく.次の年の夏に産卵する〔牧AT94〕.
飼育下では生餌でなくとも捕食した(エビ天など).忌避するものもあった(マルカメムシなど)〔笹岡K70〕.
タイプ標本産地の東京大学の医学部前植え込みで発見100年後の1989年6月17日にも生息〔新海明K59〕.東京都豊島区の自宅室内で
1987〜1999年の雄の徘徊を観察した時期は9月7日〜10月25日に11例〔笹岡K78〕.雄は7月23日蓋を閉じ,9月6日に堀り取ると成体に
なっていた〔笹岡K83〕.
野外掘り取り調査によってキシノウエトタテグモの東京都下の生態の全解明を試み,ほぼ判明した.
(1)雄の出巣.交尾時期は9月上旬−11月中旬で,雌の産卵は交尾翌年の7月中下旬であった.
産卵する雌は20%.ふ化は7月下旬−8月中旬,雌親の巣内に留まり4月上中旬に出巣.分散する.
(2)経産雌.大型雌では産卵率は50%となった.
(3)母親と同居する2令幼体を数え,産子数は平均74頭だった.
(4)フタの長径12mm以上の成体雌36頭を調査した.
産卵率は33.3%,卵のう初見は7/16〜7/19.出のう初見は9/12.出のうにかかる時間は6時間以内.
ふ化幼体は8/7.掘り取った卵のうでは産卵数は79卵だった〔鈴木成K70〕.
都心北部の30地区で分布を調査し,15地区62地点で確認したが,密度は2個体/地点で低かった.神社.寺院は整備されて姿を消し,手入れの少ない公園
や大学構内で生息.常緑・古木の根元の粘土質の傾斜地で日照の少ない地点〔鈴木成生K63〕.東邦大学構内における個体群の成長と年齢を調査〔中西亜耶・
長谷川雅美AC58(2)〕.
愛知県では海抜60m以下の丘陵地の崖地や城の石垣に多い.年平均気温14℃以上の地域.
ほとんど横穴式.カネコと混棲しない〔須賀AT89,AT93〕.
住居はすべて横穴式.局地的に分布し生息域での密度は高い.海抜0〜60m以内〔須賀,蜘蛛22〕.
南限は三宅線であろう〔萱嶋AC14(1)〕.
金沢市兼六園にて確認〔畑守K69〕.
全国分布調査結果によると北限は福島県いわき市で南限は鹿児島県名瀬市.日本海側は石川県金沢市.
鳥取県のみで記録.秋田県秋田市には分布せず〔畑守.新海明.上田俊穂K72〕.
埼玉県初記録(1993年)〔笹岡K66〕.1997年,新潟大学構内で雄〔笹岡K87〕.山梨県甲府市で生息を確認〔笹岡K87〕.
東北地方における分布の総説〔笹岡K87〕.群馬県.栃木県.茨城県での記録の総説〔笹岡K89〕.
東京23区における生息地点〔笹岡K91〕.文献調査により,三宅島と八丈島にも生息〔笹岡K95〕.
2009年に北限に当たる仙台市で確認〔笹岡K97,AC58(2)〕.
成体・亜成体・幼体等各種の段階で越冬している〔植村AT5〕.
野外でヒメアリに幼体が捕食された例,ミミズ.クロオオアリ.ヤミイロカニグモを捕食した例を観察〔鈴木成生K66〕.
稀に入口の扉を2個有するものあり〔黒沢AC3(4)〕.
カネコトタテグモとの混棲もある〔新海明K61〕.
雌の徘徊もある.飼育個体で10年生存〔笹岡K63〕.雌成体は夜間出巣し,しおり糸をたどって帰巣するのではないか〔笹岡K64〕.
雌成体で扉作り行動を観察した.1997年4月6日12時から午後6時まで,上方の蝶番部分から開始し,周囲の土を採取し貼り付けて拡張する〔永井均.新海明K78〕.
夜間徘徊を確認,目的は不明〔牧K65〕.
9月15日,10月4日,10月10日に飼育中の雌と徘徊中の雄を交尾させた.
雄は触肢でフタをたたく.雌はフタを開け,乗り出し,前脚4本を上げ,後脚で体を支える.雄は雌の胸板をなでる.
雌は雄を攻撃することがある〔笹岡K58〕.
川崎市にて6月にクモタケが地上部に見られた.幼体・成体に寄生し,子実体はふつう1本(2本のものが1例あった),
昭和48年6月20日に採集したクモタケは27日,分生胞子を散らす.子実体が成長して枯れるまでの期間は約2週間〔高橋登K39〕.
滋賀県では6月中旬から7月下旬にかけてクモタケ Nomuraea atypicola
が発生.小田原市でも7月上旬には子実体を伸ばしているので発見が容易である.
クモタケが感染する時期は不明だが,クモタケ発生時期の2ケ月以上前である.近江神宮での感染率は20%.栃木県や茨城県が北限〔新海明K66〕.
都内での子実体発生のピークは7月16日だった(1993年,冷夏)〔鈴木成生K66〕.
ヘモシアニンサブユニットの分子進化学的研究からはRaven(1985)よりも
Goloboff(1993)の分類を支持する〔桑田AC52(2)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
クメジマイボブトグモ Sinopesa kumensis SHIMOJANA et HAUPT, 2000
=イボブトグモ
和名新称クメジマイボブトグモ.雌9〜10mm,雄7〜8mm,住居は不明.久米島のみに分布し,崖地の地中や鍾乳洞内の石の下で見つかるが稀である
〔小野09〕.
篩板をもつ.
トビイロカヤシマグモ Filistata fuscata NAKATSUDI, 1943
パラオ諸島コロール島の幼雌で記載〔小野AC43(1)〕.
ハラナガカヤシマグモ Filistata longiventris YAGINUMA, 1967
雌5mm,九州大分県風蓮洞の標本にて原記載.記載以来採集なし〔八木沼86〕.
カヤシマグモ Filistata marginata KISHIDA in S. KOMATSU, 1936
成体は1年中,4〜5mm,沖縄.家の周囲,板塀のつぎ目,壁の隅,窓枠などに太い縮れた糸でできたボロ網を張り,その奥に潜む〔東海84〕.
入り口から引かれた放射状の糸に,篩板から紡出されたそ糸をからみつかせる〔八木沼86〕.
雌7〜8mm,雄6.5〜7mm.3月台湾で採集した雌成体は4月に産卵した.卵のうは球形で白い糸で包まれ,卵数は30個が多い.夜間,補虫(蛾,蝿,
蚊)する.住居巣の入口付近の粘着性の糸に虫はくっつく.蟻は補食しない〔萱嶋AT79〕.正確な採集記録および標本は残されていない〔新海06〕.
アマミカヤシマグモ Filistata sp.
奄美大島に生息.台湾産のFilistata marginata KISHIDAとは別種である.渡瀬線以南のクモ〔萱嶋AC14(1)〕.
=syn. Loxoscelidae
イトグモ Loxosceles rufescens (DUFOR, 1820)
雌8〜9mm,雄6〜8mm,屋内性のクモ.棚網が古くなったようなボロ網を張り,ゴキブリの子供,蚊,蝿,他のクモなどを捕える.網は薄く張るので認
識できないものが多い.屋外では夜間になると,壁や塀などの隙間から現れる個体を見ることができる.眼は6眼〔新海06〕.成体は1年中,8〜9mm,本
州・四国・九州・南西諸島.
屋内の暗所を徘徊,ボロ網に近い網を張ることもある〔東海84〕.
成体で3年は生き,各年に産卵する〔新海談〕.卵は5〜9月に産下され,翌年の同じ頃成体となると考えられていたが疑問.成体になって餌も不十分なま
ま,4年4カ月生存した〔中平AT54〕.1979年8月から1981年1月まで2年4ヵ月生存.その間に餌はハエと羽虫を二度与えたのみ〔福島彬,しの
び25〕.
腹端をもちあげ,糸いぼをビリビリと振動させていると,糸がわきでるように出て,小さな玉になる.クモが前進する.糸玉がほぐれて長くなり地物につけられ
る.糸は微細なものが束になり縮れているので,ハグモの糸同様,昆虫の脚にはよくからみつく〔中平AT37〕.
網は不規則であるが,粘着力を持つ.早くて3月,普通は4月中旬〜下旬に交接を行い,
産卵はだいたい5月中旬から9月上旬の間に多く,この間に大体3回の産卵を行う〔木庭AT7〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ヤマシログモ Dictis striatipes L. KOCH, 1872
=syn. Scytodes nigrolineta (SIMON, 1880)
=ヤリダマグモ
成体は1年中,5〜8mm,本州・四国・九州・南西諸島.個体数は少ない〔東海84〕.
成体は全体濃紫色であるが,幼体には背甲・腹部とも黄褐色の地に褐色斑がある〔八木沼86〕.
屋内の暗所に生息するが,野外でも採集される.上顎基部の先端にある粘液射出孔より投網状に粘液を出し獲物にかぶせ補食する〔新海69〕.屋内性のクモ.
夜間活動する.オオヒメグモの網に侵入して,上から降りて来る網の主に粘液をかけて捕えることも多い.採集記録も少なく,稀少種〔新海06〕.
8月に産卵.卵嚢保持の姿勢はユカタヤマシログモと同様で,背中を下にし腹部に乗せた
卵嚢に糸いぼから伸ばした糸をつけ,口器でくわえ触肢で押さえていた〔稲垣成二,和歌山クモ9〕.
クロヤマシログモ Scytodes fusca WALCKENAER, 1837
雌5〜7mm,雄4〜5mm,人家の周辺,石塀,橋脚,トンネルなどの隙間,くぼみに管状住居を作り,入口に小さな棚網(漏斗網)を張る.網に小昆虫な
どがかかるか,近くを通ると入口より出て,上顎基部先端にある粘液射出孔から粘液を投網状にはきかけて捕える〔新海06〕.雌5mm,ユカタヤマシログモ
に似るが,背中に太い二黒条があり,頭部から側縁にかけても黒色の縦斑が走る.個体による色彩の変異が多い.南西諸島,世界広く分布〔八木沼86〕.
ユカタヤマシログモ Scytodes thoracica (LATREILLE, 1802)
成体は1年中,5〜7mm,全土〔東海84〕.人家,神社,寺院,納屋などの押し入れ,天井の隅,物置部屋,書棚の奥,屋外の荷物置き場,瓦や煉瓦が積
んである隙間などに生息する.夜間活動し,上顎基部先端にある粘液射出孔から粘液を投網状にはきかけて捕える.他のクモの網を襲うこともある.産卵期は
7〜9月,卵は糸で薄く包み,口にくわえて保護する.眼は6眼〔新海09〕.
クロヤマシログモ同様の習性を持つ.他のクモ(オオヒメグモ,イエタナグモ等)の網を襲い,
そのクモを補食する場合もある.ヤマシログモとも,産卵期は7〜8月で,卵塊は糸で薄く包み口器につけて持ち運ぶ.
卵のうを保持している間でも獲物が近くに来ると卵のうを一時放し補食する.
卵は20日前後でふ化し,子グモは第一回の脱皮をすました後補食を始める.
ふ化した年のうちに3〜4回,次の年に2〜3回の脱皮を行い普通7月上旬には6回の脱皮を終了している.
粘液射出に関しては関口晃一・高島春雄の報告「日本の科学」42がある〔新海69〕.
粘液を投網のように扇型にひろげて虫にかぶせる.粘液の吐出距離は16mm内外.
動きの鈍い虫には粘液をふきかけず,第1〜3脚を口器にもってゆき,粘液をつけて捕える.
脱皮の時にも脚に粘液をつけて固定する〔松本AT35〕.大学構内の野外で採集〔鈴木成生K66〕.
雄は6月から9月に出現.1939年8月28日,雄をガラス瓶内の雌と交接させた.雄は正面か進み,
雌の腹下面に相対して交互に触肢を宛合い,約一分にして別れた.夜間徘徊性.
8月初旬から9月初旬に産卵,1卵のう中に36,42,35卵.卵のうを母グモは触肢と糸いぼによって支える.
母は保持している間,餌をとらない.1938年8月13日夜間に産卵したものは9月2日にふ化,天井に吊るされた卵のうから9月5日に出のう〔小松
AC5(2)〕.
多くの場合しおり糸をひいていない.オオヒメグモを襲うことがある.オオヒメの糸を伝っていく.
餌となる虫の体に第1脚が触れて位置を確かめて後に粘液を射出する.蚊蝶蝿等は触れた時に逃げてしまう.
射出の姿勢は腹部後端を下方に曲げ,頭部をやや高く保つ.
粘液は糸いぼより前方に自己の体長の2,3倍の距離にまで射出され,
糸いぼより射出された液は自己の腹部下面を通り頭胸部下面を通って相手にからみつき,
射出後は糸いぼとのつながりを持たない.粘液は空気に触れて粘着性糸となり,
粘球が糸上に点在する.続いて数回射出され,最小量は数条,最大量は20数条,
自由にその量を調節できる.針で刺激しても射出する.センショウグモと戦って勝つ.
ユカタヤマシログモ同志でも戦う〔小松AC1(2)〕.
糸いぼから自己の体圧だけで糸が紡ぎ出されるのは不自然である.
射出後に糸いぼに粘液は付着していない.射出は一瞬で,疲労したクモが口に粘液の塊をぶら下げていた.
口器を解剖すると粘液球が埋蔵されていた.糸いぼではなく,口から粘液を出すのである〔植村AC4(3)〕.
1946年11月11日から翌年10月25日まで絶食のまま,コルク栓をした管びん内で生き,349日目に死亡〔白AT13(4)〕.昭和9年11月20
日から昭和10年9月4日までガラス瓶内で絶食のまま生存〔八木沼AC3(3)〕.昭和46年5月4日採集,5月25日産卵,餌をとらず6月16日出のう
(30頭),親はその後,ヒメグモ幼体・ガを食べ,20日朝死亡.子グモは25日に分散〔高野K26/28〕.
9月12日に産卵した雌は卵のうを仰向けになった腹の上に保持していた〔新海明K69〕.
東京都立大学内で6月30日に産まれた卵は7月11日にふ化(31頭),23℃・湿度50〜60%の長日・短日条件で飼育.幼体とくに雄は350日前後で
成体になった.短日条件(3頭)では6回,長日条件(3頭)では7回脱皮した.育った雌は1頭のみ(長日条件で6回脱皮)〔宮下K70〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ヒゴマシラグモ Falcileptoneta
higoensis (IRIE et ONO, 2003)
=Sarutana higoensis IRIE et ONO, 2003
イリエマシラグモ Falcileptoneta
iriei (KOMATSU, 1967)
=Leptoneta iriei KOMATSU, 1966
熊本,ツバキ洞にて1965年8月25日,入江採集,雄1.6mm〔小松AC20(2)〕
クロゲマシラグモ Falcileptoneta
melanocomata (KOMATSU, 1961)
=ケグロマシラグモ Leptoneta melanocomata KOMATSU, 1940
高知県竜河洞にて1940年6月20日,小松採.壁面の凹所,石旬の間等に幾重にも密に薄膜を重ねた長径20cm内外の
皿状ないし棚状ともいうべき一種の網を張り,下位にかかっていた.網の下部に水平の薄膜を持ち,上下の網間にクモがいる場合もある〔小松AC5(3)〕.
ヨウザワマシラグモ Falcileptoneta musculina (KOMATSU, 1961)
=Leptoneta musclina KOMATSU, 1961
鐘乳同内〔新海69〕.岩の割れ目にシート網を張る〔新海・原AT65〕.
オキナワマシラグモ Falcileptoneta okinawaensis KOMATSU 1972
=Leptoneta okinawaensis (KOMATSU, 1972)
雄1.9mm,8月22日,シムク穴,ナミヒラ・ヨミタンソン.雌はやや大きい〔小松AC24(2)〕.
琉球孤の石灰洞を代表する種類のひとつ,他にはウデナガヒナマシラグモ,カンムリグモ,ジャバラグモ〔下謝名AC27S〕.
カザアナマシラグモ Falcileptoneta speciosa (KOMATSU, 1957)
=Leptoneta speciosa KOMATSU, 1957
長野県風穴洞にて,1942年7月19日採集の雄成体2.2mmで記載.
3月と7月雌成体も取れる.一重皿網で相当数採集できる〔小松AC14(2)〕.
ヨコフマシラグモ Falcileptoneta striata (OI, 1952)
=Leptoneta striata (OI, 1952)
雌雄13〜15mm,鍾乳洞内の池,廃坑や試掘坑などの人工洞,樹林地の落葉・土壌・倒木の下などの隙間に,小さなシート網を張る.クモは網の下面にい
るが,岩陰や土壌の隙間に潜んでいることも多い.同型同色の近縁種がいる.眼は6眼〔新海06〕.洞内の暗所の壁面に複雑なシート網をはっていた(雄成
体)〔小林K26/28〕.
ヒゲナガマシラグモ Falcileptoneta uenoi (YAGINUMA, 1963)
=Leptoneta uenoi YAGINUMA, 1963
原記載どおりLeptoneta とする〔八木沼AC27sp〕.
ゼンジョウマシラグモ Falcileptoneta zenjoensis (KOMATSU, 1965)
=Leptoneta zenjoensis KOMATSU, 1965
1961年10月23日,徳島県,ゼンジョウ洞にて雄1.56mm採集〔小松AC19(2)〕.
アベマシラグモ Masirana abensis KOBAYASHI, 1973
=Sarutana abensis KOBAYASHI, 1973
雄1.93mm,1・2月,静岡市浅間山.雌1.86mm,同日同所〔小林AC25(1)〕.
アカハネヒナマシラグモ Masirana akahanei KOMATSU, 1963
=アカハネマシラグモ
岩のくぼみにドーム網を張る〔新海69〕.
東京都,不老洞にて,1962年7月31日,小松採集,1雄1.8mm.ニッパラマシラグモに近縁〔小松AC18(2)〕.
アキヨシマシラグモ Masirana akiyoshiensis (OI, 1958)
=Leptoneta akiyoshiensis OI, 1958
小松は秋吉台の4洞の種を別亜種としたが,未だ検討を要する.現段階では賛成できない.
Masirana akiyoshiensis imperatoria KOMATSU, 1974,
Masirana akiyoshiensis kagekiyoi KOMATSU, 1974,
Masirana akiyoshiensis primocreata KOMATSU, 1974〔八木沼AC27S〕.
6眼.1955年10月23日,山口県秋吉洞にて雌1.75mm〔大井AC15(2)〕
バンドウマシラグモ Masirana bandoi (NISHIKAWA, 1986)
=Sarutana bandoi NISHIKAWA, 1986
チブサンマシラグモ Masirana chibusana (IRIE, 2000)
=Leptoneta chibusana IRIE, 2000
雄1.8mm,1982年5月18日,熊本県山鹿市チブサン堤産〔入江AC49(2)〕.
ヒナマシラグモ Masirana cinevacea KOMATSU, 1942
雄1.7mm.長野県最勝洞にて1942年小松採.網は8〜12cm,下面の薄膜なく
八重皿網が顕著でなく単である場合も少なくない.
多くは石の堆積する間に生活する.成体雄が亜成体雌の網上に居ることが多い.幼体も近接して造網.
卵のうは網の直上または離れた岩の下面に4〜6mmの糸を垂らし,その末端につけられた長径4mmの滴状小袋,
細砂その他を付着〔小松AC7(2)〕.
イシカワマシラグモ Masirana glabra (KOMATSU, 1957)
=Sarutana glabra (KOMATSU, 1957)
1948年12月,石川次郎により四国の猿田洞にて成体雄2.1mm採で記載.単眼1個が退行の傾向〔小松AC14(2)〕.
キノシタマシラグモ Masirana kinoshitai (IRIE, 2000)
=Sarutana kinoshitai IRIE, 2000
雄1.9mm,雌2.1mm,1982年6月13日,熊本県五木村ウチダニ洞産〔入江AC49(2)〕.
コソデマシラグモ Masirana kosodeensis KOMATSU, 1963
=コソデヒナマシラグモ
山梨県小袖洞,1962年8月8日,小松採集.雄1.9mm,雌2.4mm〔小松AC18(2)〕.
ウデナガマシラグモ Masirana longipalpis KOMATSU, 1972
=ウデナガヒナマシラグモ
雄2.7mm,8月25日,ニッシュー洞,キン・キンソン.雌はやや大きい〔小松AC24(2)〕.
琉球孤を代表する種類のひとつ,他はオキナワマシラグモ,カンムリグモ,ジャバラグモ.
最も洞窟環境に適応した真洞窟種である〔下謝名AC27S〕.
ニッパラマシラグモ Masirana nippara KOMATSU, 1957
=ニッパラヒナマシラグモ
雌雄2〜2.5mm,洞窟性,鍾乳洞内の岩の隙間,割れ目,へこみなどにシート網を張り,トビムシや小形の蚊の仲間などを捕食する.クモは網の下面にる
が,岩陰に潜んでいることもある.眼は6眼.マシラグモ科は洞窟ごとに,あるいは地域ごとに種類が異なり,40種以上が分布〔新海06〕.岩の上部や割れ
目にシート網を張る〔新海69〕.
東京都日原洞にて小松採集,成体雌雄にて記載,成体雄2.4mm,一重皿網〔小松AC14(2)〕.
モリズミマシラグモ Masirana silvicola (KOBAYASHI, 1973)
=Sarutana silvicola KOBAYASHI, 1973
雄2mm,10月・12月,静岡市山東.雌1.9mm,10・12月,同所〔小林AC25(1)〕
ヤマトヤギヌマグモ Telema nipponica (YAGINUMA, 1972)
=ヤマトエンコウグモ Merizocera nipponica YAGINUMA, 1972
成体は1年中,0.9〜1.2mm,本州・四国.鐘乳洞内の岩の割れ目に小さなシート網を張る〔東海84〕.
洞窟種として発表されたが,その後各地のリター中より採集されている.
丹沢でもリターの他,積まれた枯草の中の湿った下部より採集〔山川・熊田79〕.
シート網の最広部1.5〜4cm,網にかかるトビムシを捕食する〔新海AC27S〕.
森林内の落葉・土壌中・倒木の下などの隙間に小さなシート網を張る.クモは網の下面にいることが多い〔新海06〕.
カンムリグモ Speocera laureata KOMATSU, 1974
雌雄1.3mm.琉球孤の石灰洞を表徴する種類のひとつ,広く分布する.
他の代表3種はジャバラグモ,ウデナガヒナマシラグモ,オキナワマシラグモ〔下謝名AC27S〕.
すべて卵のうを口にくわえて保護する.
タマユウレイグモ Artema atlanta WALCKENAER, 1837
沖縄島,岡山県笠岡市で記録〔入江AC51(2)〕.
アケボノユウレイグモ Belisana akebona (KOMATSU, 1961)
=Spermophora akebona KOMATSU, 1961
成体は1年中,2〜3mm,本州.鐘乳洞内に多いが,洞外でも湿った岩場や崖地に生息し,不規則網を張る.
クモは岩面に張りつくように静止している〔東海84〕.本州に分布〔八木沼86〕.本州,九州に分布し,九州では熊本県・宮崎県の洞窟,鹿児島県の野外で
記録〔入江AC51(2)〕.
産卵期は6〜7月,卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.産卵期は9〜10月,卵数は10〜15個である〔新海69〕.秩父では,産卵は
6〜10月〔新海・原AT65〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ヒメユウレイグモ Belisana junkoae (IRIE, 1997)
=Spermophola junkoae IRIE, 1997
雄は1.9〜2.4mm,雌は2.1〜2.3mm.基準産地は西表島(雄)・石垣島にも生息〔入江AC46(2)〕.
葉裏に粘着糸のついた網を造網し,クモは葉裏にいる.
網は垂直面にあみだくじのような構造で粘球が大きく目立つ〔八幡K80〕.
4月2日15時45分,粘糸の作成行動を観察〔新海明.平松K84〕
ヤンバルユウレイグモ Belisana yanbaruensis (IRIE, 2002)
=Spermophola yanbaruensis IRIE, 2002
雄2.1〜2.5mm,雌は2.1〜2.8mm.
基準産地は沖縄島国頭村ザツン川(1997年4月1日谷川採集)・与那覇岳にも生息〔入江AC51(2)〕.
オダカユウレイグモ Crossopriza lyoni (BLACKWALL, 1867)
雌5〜6mm,雄4〜5mm,成体出現期6〜9月〔新海06〕.1981年愛知県蒲郡市の飼料工場で発見され,のち1983年沖縄に産することが分かった
〔八木沼86〕.
名古屋港周辺の輸入品倉庫で側溝・積み荷の下部などから発見〔須賀AC45(2)〕.
本州中部から石垣島まで分布〔入江AC45(2)〕.熱帯から暖帯に分布.他のユウレイグモと混生する〔入江K80〕.
最初はインドで発見,記載された.アフリカ,オーストラリア,北米,南米にも分布〔入江AC49(2)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ヤエヤマユウレイグモ Leptopholcus tanikawai IRIE, 1999
石垣島,西表島産のマシラユウレイグモ属の新種.雌5〜6mm,雄5〜6mm.雄の眼域は突出する〔入江AT48(1)〕.
アジアユウレイグモ Micropholcus fauroti (SIMON, 1887)
与論島産(1995年10月13日)のコユウレイグモ属の新記録種.雌2.6〜2.8mm,雄2.4mm.人家性でアメリカ,アフリカ,マダガスカル,
東南アジア,中国南部で記録〔入江AT49(2)〕.
ユウレイグモ Pholcus crypticolens BOES. et STR., 1906
成体は5〜8月,4〜6mm,全土.崖地,石垣,樹木の根元などのくぼみに不規則網を張る.
危険を感じると体を激しくゆする〔東海84〕.平地から山地に広く生息.崖地,石垣の隙間,樹木の根元などのうす暗い所にシート状の不規則網を張る〔新海06〕.
産卵期は6〜8月で,卵のうは糸で簡単にかがり,口にくわえて保護している.
1卵のう中の卵数は15〜40個.不規則網を張り,網の上部に細かく糸を引きまわして,そこにとまる.
獲物がかかったり,糸に振動があったりすると,体をゆらゆらと動かすが,危険を感じるほどの刺激を受けると体がぼやけてみえなくなるほど激しく動かして
相手を威嚇する〔森林87〕.
雌成体が第4脚で糸をくり出すのを観察〔池田K66〕.7月10日,幼体が母グモのそばでまどいを作るのを観察〔池田K90〕.
天井裏で成体又は亜成体で越年するのを観察〔中平AT5〕.
7月,沖縄の名護城で岩のくぼみに雌成体と幼体が数頭いた.不規則網の中に双し類が約100頭吊り下がっていた.その双し類を幼体が補食していた.
ユウレイグモそのものかどうか不明〔新海明K54〕.
7月12日に卵のうから出た幼体を自然・長日・短日各条件で飼育した.自然・長日では45〜85日で成体になった(4〜5回脱皮,8〜9月に成体)が,
短日では90〜175日もかかった(5回脱皮,8月に成体)成体になった.最終令以外の令期間が延長したためであった〔宮下和AC30(2)〕.
交接中に雌雄は会話する〔桝元,いと40〕.
ツシマユウレイグモ Pholcus extumidus PAIK, 1978
雌雄5〜6mm.韓国,対馬に分布〔小野09〕.
ミナミユウレイグモ Pholcus nagasakiensis STRAND, 1918
雌7〜8.5mm,雄6〜7.5mm,平地から山地に生息.崖地,岩の隙間,樹木の根元,下草の根元付近,納屋のうす暗い所などに不規則網を張る.危険
を感じると体を激しく揺らして相手を驚かす.卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.7.5mm,九州・南西諸島に分布〔八木沼86〕.
10月23日,西表島ヒナイ川にて成体と幼体が網に同居〔八幡K80〕.
オキナワユウレイグモ Pholcus okinawaensis IRIE, 2002
雄4.3mm,雌4.5mm.基準産地は沖縄市東南植物楽園.8月に雌雄成体.与論島にも分布〔入江AC51(2)〕.
南大東島にも分布〔入江AC53(2)〕.
タイリクユウレイグモ Pholcus opilionoides (SCHRANCK, 1781)
成体は7〜9月,雌5〜7mm,雄4〜5mm,北海道・本州.神社・寺院の建物の周囲に不規則網を張る〔東海84〕.平地から山地まで広く生息.本州で
は標高800m以上の地域に多い.神社,寺院,人家,農家のむろ,倉庫,山小屋,ロープウェイ乗り場の機械室などに生息する.軒下,天井,縁の下,荷物の
隙間などに不規則網を張る.シート状不規則網の場合もある.産卵期は7〜9月,卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.
浅間高原通俗博物館研究所屋内ないし便所の天井にて8月21日採集〔岡崎・関口AC6(2)〕.
東京都青梅コンテナ埠頭にて1998年11月15日,雌成体2頭採集〔笹岡K92〕.
北海道〜九州(熊本県)で記録〔入江AC51(2)〕.
北鮮で7月下旬から8月中旬にかけて盛んに交尾.7月25日午前8時37分より交尾.雌の網内に雄が侵入,
雄は2脚を振りながら糸にそって雌に近付く.雄が触れると雌は逃げる.
再び雄が近付くと今度は雌が受け入れた.48分間一緒だった.途中で少し場所を移動した.
8月1日午前2時19分,2〜7分かけて50卵を産んだ.8月17日出のう〔金山AC6(4)〕.
イエユウレイグモ Pholcus phalangioides (FUESSLIN, 1775)
成体は1年中,8〜10mm,本州・四国・九州・南西諸島.屋内性の大型種.旧家や学校,図書館,倉庫などの古い建物内に多く,天井付近,荷物の間などに
シート網に近い不規則網を張る〔東海84〕.
広域分布種だがミクロネシアやポリネシアでは稀〔Beaty他2008JA〕.
網は大きいものでは70cm以上に達し,シート状に見えることもある〔森林87〕.
網末端の接着部には粘性があり,そこに餌がかかると切れてしまう構造がある.
シモングモ,ユウレイグモも同様であった.
さらにイエユウレイには第4脚末端にヒメグモ科の特徴である鋸歯状毛に似た毛があった〔新海明AT89〕.
体に触れると長時間体を振動させる〔保育68〕.
産卵期は6〜8月,卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.7月4日,51卵〔大利AT29〕.
イエユウレイグモはPholcus crypticolensではなく,Pholcus phalangioidesである〔植村AC3(1),AC2(3)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ヨシクラユウレイグモ Pholcus yoshikurai IRIE, 1997
雄6.3〜6.9mm,雌6.7〜7.7mm.基準産地は屋久島.8月に雌雄成体.越木島にも分布〔入江AC46(2)〕.
ネッタイユウレイグモ Physocyclus globosus (TACZANOWSKI, 1874)
雌雄4mm,小笠原諸島・沖縄,北米南米から広く世界に分布〔八木沼86〕.
ユウレイグモモドキ Smeringopus pallidus (BLACKWALL, 1858)
=キシダユウレイグモモドキ トダグモ トダユウレイグモモドキ ナガトダグモ
=syn. Pholcus elongatus VINSON, 1863
=syn. Smeringopus kishidai S. SAITO, 1933
=syn. Smeringopus todai KISHIDA, 1913
=syn. Smeringopus elongatus SIMON, 1890
雌雄5〜6mm,屋内性のクモ.人家の天井,戸棚の中,机の下,側溝,屋外トイレ,城跡などの暗い所,石垣や岩の隙間にシート状の不規則網を張る.危険
を感じると体を激しく揺らす.卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.小笠原諸島母島に分布.家の中や周囲の薄暗い所に不規則網を張ること
が多い.野外の石垣,岩蔭などにも生息する〔新海AC27S〕.家屋内の暗い所に不規則網を張り,平行背位に占座,卵のうは口で運ぶ.卵のうは5〜8mm
で1卵のう中に40個前後の卵,沖縄ではふ化してから10日位で分散していく〔下謝名AT28〕.
シモングモ Spermophora senoculata (DUGES, 1836)
=mis. ムツメユウレイグモ Spermophora meridionalis HENZ, 1841
=syn. Simonius typicus KISHIDA, 1913
成体は1年中,2〜3mm,本州・四国・九州.屋内の天井の隅,押し入れの中,倉庫,書庫の奥などに不規則網を張る.
野外でも倒木,積荷の下などに生息する〔東海84〕.
コナダニ,チャタテムシなどを食べる〔森林87〕.
網は隠れ家(retreat)を持つシート部とそこから垂下された糸(mooring threadとtrap thread)から成る.
trap thread はオオヒメグモのそれと同様のもの〔新海明K67〕.
産卵期は8〜10月,卵は糸で薄く包んで口にくわえて保護する〔新海06〕.
産卵期は長く7〜10月にかけてである〔新海69〕.
秩父では,産卵は6〜10月.ダニ・シミ・カなどを捕える〔新海・原AT65〕.
深さ2cm,長さ12cmの簡単な不規則網で,餌(主に蚊)が糸に触れるとクモはかけより,
第3・第4脚を使って糸をかける.不規則網の深い中心で食べる.
食べカスは下に落とす.7月12日〜10月8日に産卵した.卵のうは薄い粘液性の物質でくっつき合い,
時間がたつとそれが乾いてお互いに固定される.ふ化の時,親は卵にからめた糸をかみ切る.
子グモの脚が出ると卵のうを天井に密着するように吊し,団居のための糸を卵のう中心にはり渡す.
親は卵を5,6回ずつかんで歩く.子グモはふ化すると卵のうの上から糸を渡り,1令のまま,団居の体勢をとる.
産卵回数は2〜3回(ただし3回目の卵数は4個でクモは2日後に死んだ),
産卵間隔は26〜32日(3個目の産卵は51日後),卵数は16〜27個(4個,7個もあり),
1回目の脱皮まで4〜7日,1〜3日で分散する.ふ化が一番遅いのは10月23日であった(4個体,脱皮,分散を確認せず).
10月3日のは7個体である.気温(23℃以下)との関係が示唆される.親は子グモのふ化後,死ぬ〔佐藤K47〕.
時にヒメグモ様の網を張る.産卵期は5〜11月,ふ化日数は約20日で1月にふ化幼体らしいものを発見,
クサグモの幼体(3mm)を与えると4日間とりついていた〔小野K22〕.
10月20日に卵のうから出た幼体を自然・長日・短日各条件で飼育した.
自然・長日では発育は同じだった(4回脱皮,2〜3月に成体)が,
短日では50〜70日遅れて(4回脱皮,4〜5月に成体)成体になった.最終令以外の令期間が延長したためであった〔宮下AC30(2)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
シモジャナグモ Ablemma shimojanai (KOMATSU, 1968)
=ジャバラグモ
和名をシモジャナグモと改称する〔小野09〕.沖縄イナミジ洞にて1965年9月28日,雌1.06mm採集〔小松AC21(2)〕.
Tetrablemma属として1965年9月28日,沖縄イナミジ洞窟で採集した雌(1.06mm)にて記載〔小松AC21(2)〕.
琉球孤における石灰洞を表徴する種である.広く分布する.他の代表にカンムリグモ,ウデナガヒナマシラグモ,オキナワマシラグモ〔下謝名AC27S〕.
Ablemmaに転属〔保育86〕.熱帯系の種だが,鹿児島県にて採集された〔八木沼H3(1)〕.
シマミヤグモ Ariadna insulicola YAGINUMA, 1967
雌7〜8mm,雄5mm.背甲は褐色でミヤグモより少し明るい.島や半島の海岸に見られる.本州・九州に分布〔八木沼86〕.海岸性のクモ.海岸に岩に
できた穴の中や割れ目,岩と岩の間,岩と砂の間などに管状の住居を作り,入口から放射状に引いた触糸網を張る(網型は管状触糸網).触糸はミヤグモより短
く,本数も少ない.岩の間や穴の中に逃げ込むため,採集は非常に難しい〔新海06〕.韓国・中国からも記録〔小野09〕.コミヤグモ Ariadna
orientalis DOEN. et STR., 1906はミヤグモの異名というより,シマミヤグモの誤認か別種〔小野09〕.
ミヤグモ Ariadna lateralis (KARSCH, 1881)
=syn. Ariadna orientalis DOEN. et STR., 1906 コミヤグモ
成体は1年中,10〜15mm,本州・四国・九州〔学研76〕.
マツ・スギなどの樹皮の割れ目に袋状住居を作り入口に受信糸をひく.
岩の割れ目や崖地の土の中にも住居を作ることがある〔新海69〕.
平地から山地に広く生息.神社や寺院の柱や塀,石灯篭などの割れ目や隙間,スギやヒノキなどの樹皮の割れ目や樹皮下,石垣や岩場の隙間に2〜5cmほどの
管状の住居を作り入口から放射状に多数の糸を引いた触糸網(網型は管状触糸網)を張る.石垣や岩場に作られたものはヤチグモ類の網に間違えられることもあ
る.眼は6眼〔新海06〕.国外では中国,韓国,台湾から記録〔小野09〕.
8〜4月にかけて,幼生が親と共に見られる〔山川・熊田73〕.
巣の入口には放射状に糸を張りめぐらしている.主にヤスデ・小型の甲虫類等を捕食しているようで,食べかすが放射状の糸につけられている〔木庭
AT15〕.採集しようとしたら蓋を閉じた〔木村知K66〕.樹皮下に漏斗状の巣を作って住む.小石川植物園ではプラタナスの樹皮下で多数採集した.
越冬中のものは亜成体以下〔植村AT5〕.三宅島で海岸の浸食された岩の間に棲む〔高橋登K96〕.
マツ・スギ・ヒノキその他,樹皮にある割れ目や朽木の裂目,或いはよく乾燥した崖の割れ目等に,細長い袋状の住居を作る.
袋状住居といっても,物の割れ目や隙間に裏打ちしたようなもので,ジグモの袋巣のように取り外すことはできない〔中平AT23/24〕.
鈴木正将(1950)によると雄の染色体数はn=4で最小〔高島AC13(1)〕.
樹皮の割れ目,カミキリ虫等の脱出した孔,石の狭い割れ目等に口の開いた細長い管状巣を作ってその口に触糸を20本内外持っている.
割れ目につまった土等を除けて穴を掘る能力もある.捕食法は糸が事件を知らせるとくわえこむ型〔小松AC4(3)〕.
広島県仏通寺でコミヤグモ Ariadna orientalis DOEN. et STR.が採集されたが,
ミヤグモの幼体ではないかとも思われる〔大井AC14(2)〕.
中眼を1個の奇形個体〔奥村賢一K91〕.
夜行性で,夜間は入り口に体を乗り出して餌を待っている.袋巣を上るときは頭部から,下るときは腹部からで,袋の中で回転はできない.コケシロアリモドキ
が袋巣を破って侵入しミヤグモを追い出すことがある〔萱嶋AC49(2)〕.
コマツエンマグモ Segestria nipponica KISHIDA, 1913
=syn. Segestria komatsuana KOMATSU, 1939
=エンマグモ
成体は1年中,雌6〜7mm,雄5〜6mm,本州・九州〔東海84〕.
マツ・スギなどの樹皮の割れ目に袋状住居を作り入口に受信糸をひく.
岩の割れ目や崖地の土の中にも住居を作ることがある〔新海69〕.
里地から山地に生息.神社や寺院の石灯篭や石碑,スギやヒノキなどの樹皮の割れ目や石垣,岩場の隙間などに管状の住居を作り,入口から放射状に糸を引いた
触糸網を張る(網型は管状触糸網).岩のくぼみに横向きに作られた管状住居の場合,両側に入口を作り,触糸を引く個体も見られる.網の形からミヤグモとの
区別はできない.眼は6眼〔新海06〕,
広島県仏通寺には多数生息.成熟期は秋で,10月24日には雌雄とも成熟.
巣はすべて両端に開口のあるへ字状の管巣で砂粒等はまじえていない.
ナミハグモの巣に類似.岩石,墓碑等の凹所或るいは刻字部に造巣しているものが多い〔大井AC14(2)〕.
老杉の樹皮の割れ目にいた.ミヤグモよりは明瞭な7〜8条の触糸を持っていた〔小松AC4(3)〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ツクシエンマグモ Segestria senoculata (LINNE, 1758)
雌雄6〜10mm,外見はコマツエンマグモに似ている.旧北区に分布,佐賀県で1906年に記録されているがエンマグモを誤同定したかも〔小野09〕.
イノシシグモ Dysdera crocata KOCH, 1839
=Dysdera crocota
雌雄10〜15mm.人為的に世界中に広がった.1906年佐賀以降,標本が確認された記録はない〔小野09〕.
熊本に多数生息.産卵は6月,椀状に土塊をつけた卵のうを糸で石の下端,または土からつるしている.
96〜103個の卵が粘着液で固くくっつけられて同心円状に産みつけられている〔木庭AT15〕.
ダニグモ Gamasomorpha cataphracta KARSCH, 1881
=syn. タマゴグモ(幼体)Oonopus corticalis BOES. et STR., 1906
成体は4〜6月,2〜3mm,本州・四国・九州・南西諸島.樹皮上,木や草の葉上を徘徊する.
冬期はスギ,ヒノキなどの樹皮下に袋状の住居を作って越冬する〔東海84〕.
屋内徘徊性のクモで暗所を好んで生息する〔新海69〕.樹皮上,樹枝間,枝や葉の上,落葉や土壌の隙間などを歩き回って獲物を捜す.眼は6眼〔新海
06〕.玉川学園構内のクヌギ・コナラの二次林内,シジュウカラ巣箱内に生息〔石山K35〕.佐藤幸子より埼玉県与野市で1979年7月18日雄成体〔平
松K92〕.韓国,台湾,フィリピンからも記録〔小野09〕.
クスミダニグモ Gamasomorpha kusumii KOMATSU, 1963
雌雄1.6〜1.9mm〔小野09〕.愛媛県千畳敷洞窟にて1961年11月12日雄成体1・6mm〔小松AC18(2)〕.
ミナミダニグモ Gamasomorpha lalana SUMAN, 1965
雌2.9〜3.0mm,雄2.4〜2.5mm.ハワイ諸島から記載された種で小笠原諸島父島産〔小野09〕.
ナルトミダニグモ Ischnothyreus narutomii (NAKATSUDI, 1942)
=syn. ヨロイグモIschnothyreus japonicus OI, 1958
雌1.5〜1.8mm,雄1.3〜1.5mm,成体出現期5〜7月,山地に生息,落葉の下,石や倒木の下,土壌の隙間などに生息,伊豆諸島における生息
密度が特に高い.眼は6眼〔新海06〕.ヨロイグモとして「6眼のクモ.1957年5月26日,大阪府箕面市にて崖崩れの下の草間,雌1.75mm,雄
1.50mm〔八木沼AC15(2)〕」.リター中や石の下に生息する.一例だが,杉の樹皮をはがしたところ,剥離面でトゲヤドリカニムシと共に見られた
〔山川・熊田79〕.三宅島産雄で記載,しかし父島産の種は別種だったので本州産の種は再検討が必要〔小野AC43(1)〕.
ハワイヨロイダニグモ Ischnothyreus omus SUMON, 1965
雌雄1.6〜2.0mm,3月雌,4月雌雄を父島で採集.ハワイ諸島で記載され中国〜も記録〔小野09〕.
シャラクダニグモ Opopaea syarakui (KOMATSU, 1967)
Gamasomorphaとして記載,雄1.65mm,1965年12月13日木内採集,徳島市にて〔小松AC20(2)〕.雌雄1.6〜2.0mm
〔小野09〕.全体赤色あるいは赤褐色の光沢のあるクモで,胸板,雄の触肢が特異な点で他種との区別は容易である.
葉上を徘徊していたものを採集〔新海69〕.
キハネグモ Orchestina flava ONO, 2005
雌雄1.1〜1.3mm,森林の地表や倒木の上などを徘徊,沖永良部島に産する〔小野09〕.
オキツハネグモ Orchestina okitsui OI, 1958
雌雄1.2〜1.4mm,人家,神社,寺院などの内外に生息.戸棚,本棚,押し入れ,部屋の隅に潜み,夜間歩き回って獲物を探す.獲物の種類は不明.第
4脚腿節が非常に太く,驚いたり,危険が迫ったときは跳ねて逃げる.屋外の葉上,落葉中でも見つかることがある.眼は6眼〔新海06〕.6眼.1958年
2月26日,村山貯水池にて興津伸二採集,雄1・20mm,雌1・28mm〔大井AC15(2)〕.1〜1.3mmの微少なクモで,屋内の暗所を徘徊する
〔新海69〕.草間を徘徊する〔八木沼86〕.津久井では神社境内の杉の樹皮上を徘徊しており,飯山でも,シフティングで採集できた〔山川・熊田
79〕.室内で採集.はねた距離5〜25mm,平均16.5mm〔熊田K54〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
アカハネグモ Orchestina sanguinea OI 1955
雌雄1.3〜1.5mm,平地から山地に生息.草原,樹林地の周辺,林道などみ見られ,夜間,草や低木の葉上,茎や枝の上,落葉上を歩き回って獲物を探
す.獲物の種類は不明.第4脚腿節が非常に太く,驚いたり,危険が迫ったときは跳ねて逃げる.眼は6眼〔新海06〕.1952年5月5日,大阪府高鷲村,
樫の生垣で雌(1・30mm)を採集〔大井AC14(1)〕.草間やリター中を徘徊し,ノミにようにはねる〔八木沼86〕.
ケムリダニグモ Pseudotriaeris karschi BOES. et STR., 1906
雌雄1.6〜1.7mm,佐賀県で採集,原記載以来採集されていない.植村(1937)の記録は誤記と推定〔小野09〕.
アオグロセンショウグモ Ero cambridgei KULCZNSKI, 1911
雌3.4mm,雄2.4mm,7〜9月に宮城県伊豆沼の堤防の草間で採集〔谷川・田副AT92〕.旧北区に広く分布〔小野09〕.
キタセンショウグモ Ero furcata (VILLERS, 1789)
雌3.5〜4mm,雄2.4〜2.8mm,成体出現期6〜10月.本州では北部に多い.里山から山地に生息.樹林地の周辺,林道,草原などに見られる.
ヒメグモ科・サラグモ科などのクモの網に侵入して網主を攻撃して捕食する.8〜9月に葉裏に白色の卵のうを吊す.アオグロセンショウグモに似る〔新海
06〕.雌4mm,雄3mm.高地に住む〔八木沼86〕.旧北区・新北区に分布する.岐阜御岳・都内景信山で採集記録〔新海70〕.旧北区に分布〔小野
09〕.
センショウグモ Ero japonica BOES. et STR., 1906
=ツノセンショウグモ
雌4〜4.5mm,雄3〜3.5mm,成体出現期6〜9月.平地から山地まで生息.人家,神社,寺院の周囲,雑木林,林道などのクモの網の中によく見ら
れる.6〜8月に崖のくぼみ,樹木の枝先,建物の縁の下などに卵のうを吊
す〔新海06〕.成体は6〜9月,4〜5mm,北海道・本州・四国・九州.他のクモの網に侵入し,その主を攻撃し,補食する〔東海84〕.国外ではロシ
ア,中国,韓国から記録〔小野09〕.
市街地の神社,公園などから山地まで広く生息している.山麓付近には特に多い.成体は5〜9月,産卵期は5月下旬〜8月で,木の根が露出している崖地や,
寺院の縁の下,主のいないオオヒメグモの網などに5mm程の黄褐色の卵のうを吊るす.1卵のう中の卵数は20〜35個.
ヒメグモ科,サラグモ科,コガネグモ科のクモがよく襲われる.クモの網に入ると,ゆっくりと網主に近付く.
網主が気づいて向かってくると,前2脚を高く持ち上げ,相手の脚を防ぎながら,頭胸部の下面にまわりこんで,基節付近にかみつくことが多い.
ヒメグモ科のクモは粘糸をかけてくるが,粘糸が前脚にかかっても気にせず,突進して捕らえる〔森林87〕.網を張るクモならなんでも襲う〔学研76〕.
7〜8月に崖のくぼみ等の雨の当たらない所に卵のうをつるす〔山川・熊田73〕.
シロブチサラグモ,ハンモックサラグモの網に多くみられる〔大江AT40〕.餌となったクモはジョロウグモ幼体,7月27日14時40分に網に侵入を開
始,
慎重に接近し,17時02分に捕獲するまで140分以上かかった.ジョロウが餌捕獲行動で油断したとき,襲う〔新井K82〕.
2倍大きいハンゲツオスナキグモを攻撃,食していた〔松山他AT43〕.
飼育すれば小型の昆虫も食うが野外では体につりあった小型造網性のクモか,幼クモ,子グモを襲う.
捕食中でも雄と交合する.クサグモの網内のチリイソウロウグモを捕食した例がある.
オオウズグモの網に侵入し,網糸を伝ってじりじりと接近,
第1脚を宿主の頭胸部にかけ,体を反転させるクモに飛びかかり,かみふせた〔中平AC16(2)〕.
クモヒメバチ幼虫に寄生されたオオヒメグモを補食〔高野K40〕.
マルセンショウグモ Ero koreana PAIK, 1967
横浜の本牧ふ頭で雌5.33mmを採集〔小野AC45(1)〕.国外では中国,韓国から記録〔小野09〕.
ハラビロセンショウグモ Australomimetus japonicus (UYEMURA, 1938)
雌4.5〜5.5mm,雄3.2〜3.5mm,成体出現期6〜8月.本州では南部に多い.平地から山地に生息.人家,神社,寺院の周囲,樹林地,草原,
林道などに見られる.ヒメグモ科・サラグモ科・ユウレイグモ科などのクモの網に侵入して,網の主を攻撃して捕食する〔新海06〕.成体は
6〜8月,4〜5mm,本州・四国・九州.他のクモを襲う.南に多く関東以北ではあまり見られない〔東海84〕.韓国でも記録〔小野09〕.落葉の中で越
冬していた〔山川・熊田73〕.山地に多い〔八木沼86〕.松江で後中眼の欠失した幼生採集〔景山AT40〕.Australomimetus属に転属
〔吉田09〕.
リュウキュウセンショウグモ Mimetus ryukyus YOSHIDA, 1993
雌2.5mm,雄2.0mm程度〔小野09〕.徳之島,石垣島,与那国島,西表島,台湾に分布.西表島に普通.12月26日沖縄県名護市付近で雄成体を
採集〔谷川K70〕.
オオセンショウグモ Mimetus testaceus YAGINUMA, 1960
雌5.5〜6mm,雄3.5〜4mm,成体出現期6〜8月.里山から山地に生息.樹林地の周辺,草原,林道などに見られる.ヒメグモ科・サラグモ科など
のクモの網に侵入して,網の主を攻撃して捕食する〔新海06〕.落葉の中で越冬していた〔山川・熊田73〕.山地に多い〔八木沼86〕.成体は7〜8
月,5〜6mm,本州・九州.他のクモを襲う.個体数が少ない〔東海84〕.成体は6〜8月,昼間は葉陰にひそみ,夜間に活動してクモを捕食する.本州・
四国・九州に分布〔森林87〕.国外では中国,韓国から記録〔小野09〕.
ヘヤチリグモ Oecobius cellariorum (DUGES, 1836)
雌2.8mm,横浜市の埠頭や工場の万年塀のどちらかで採集された〔熊田AT91〕.
チリグモ Oecobius navus BLACKWALL, 1859
=mis. Oecobius annulipes LUCAS, 1846
成体は1年中,2〜3mm,本州・四国・九州・南西諸島.天井板のつぎ目などに小さな天幕状の住居を作る〔学研76〕.直径4〜5cmの白色の住居を作
る〔保育68〕.壁の隅,石塀の隅,窓枠などにもいる〔東海84〕.網の周囲には短い受信糸を引き,それに触れた小昆虫を捕える〔森林87〕.屋内の天
井,壁や窓枠,障子の桟などの隅,屋外の塀の隅,石灯篭の継ぎ目などに住居を作り,その周囲に放射状にそ糸を引いた5〜10mmの小さなボロ網(放射状触
糸網)を張る.蚊,チョウバエなど小型の昆虫が糸に触ると飛び出してきて,獲物の周りを回りながら糸をかけ捕える〔新海06〕.
住居から走り出たクモが腹部を高く突き立てた姿勢で虫の周囲を回ると捕獲される〔中平92〕.長崎で7月13日産卵,燈色に赤味の濃い卵で14個程が壁
に固定される〔大利AT30〕.
名城大学構内でチリグモの個体数の変化を調べた.4〜6月に緩やかに減少,7〜8月に急激な増加,9〜12月はほとんど変わらず,1〜2月に急激に減少し
た〔永井均,蜘蛛19〕.
卵のう内で先にふ化した子グモが卵を食う〔中平83〕.
7月8日,雌雄が接触した後,雄は交尾用網を作り,雌は網上に乗り,雄は雌の腹面にもぐりこみ,右触肢を雌の右外雌器に左を左へ挿入する〔稲葉
K58〕.雌の住居に侵入した雄は腹部を振りながら床や天井を徘徊,その後,雌に接近した雄は腹面にもぐりこみ交尾,3度〔中平92〕.6月16日に観
察.雄が雌に糸をかけ雌が動けなくなった瞬間に交尾した.1回1秒程度で,5分間に9回交接した〔永井均,蜘蛛14〕.
4〜9月の間はいつでも産卵する.6月幼体は短日条件下で発育が遅延した.長日条件および自然日長では発育は同じ〔宮下和AC41(1):AT95〕.
ヤマトチリグモの項を参照せよ〔池田〕.ヤマトチリグモ Tiroecobius nipponicus KISHIDA
1947としての記録,「巣網の近くを昆虫が通ると飛び出してくるので,受信糸が地物をはっているのだろうが,見えない.網より1cm以上離れた所をこ
すっても反応しないので,受信糸は1〜2cmの長さだろう.尻を高くした姿勢で昆虫の周りをぐるぐる回りながらからめ捕り,巣内にかかえこんで食う.食か
すは巣壁やその付近にとじ付ける.5月19日採集した雌は6月21日〜7月13日に1〜2週間おきに6回産卵した.産卵は巣網から離れた場所に天幕を張っ
てその下で行い,毎回1卵塊を作った.卵塊を包む袋はうすく,卵粒がすいて見える.卵数は第1回目が15〜16粒,第2回以降すくなくなり,最終回のは
5〜6粒.
6月14日にふ化,3週間内外の間隔で全卵塊がふ化した〔中平AT17〕」.
都市環境指標種〔新海98〕.
ハチジョウチリグモ Oecobius navus hachijoensis UYEMURA, 1965
八丈島で記録〔八木沼86〕.
篩板の有無を分類上重視しない見解ではチリグモ科に含める〔谷川LIST〕.
ヒラタグモ Uroctea compactilis L. KOCH, 1878
雌8〜10mm,雄6〜7mm,成体は一年中.人家,神社,寺院など建造物の周囲に好んで生息.壁,塀の表面や隅,柱の割れ目,庭石,石灯篭などに白色
の「円盤状住居」を作る.住居の周囲には10〜20cmの長さの受信糸を引く「放射状受信糸網」を作る.昆虫が受信糸に触れると,住居から飛び出し,腹部
を持ち上げて第4脚で大量の糸を引き出し,包みこんで捕える〔新海06〕成体は1年中,8〜10mm,全土.家の周囲,塀,壁などの隅に白色の円盤状の住
居を作る.住居の周囲には受信糸を引き,それに触れた昆虫を捕える〔東海84〕.
産卵も3〜10月の間に不定期に行うが,6〜9月が最も多い.白色で円盤状の卵のうを3〜4個,住居の中に作る.1卵のう中の卵数は10〜40個.白色多
角形の住居は上下2枚の幕でできていて,クモはその間に入っている.上の幕には食べかす,ゴミ,脱皮殻などが付けられ,下の幕の縁からは10〜20cmの
受信糸が伸びている.長い受信糸は30cmにも及ぶ.昆虫がこれに触れると,クモは住居からとびだしてきて,腹部を持ち上げて第4脚で大量の糸を引出し,
包みこんで捕らえる〔森林87〕.
造網法について,最初に作るものは体を覆いかくすための上幕と,体を支えるためのほんのわずかな拡がりを持つ下幕である.
そして順次触糸を引き,下幕を拡くし,上幕を広く厚く整形していく.
不都合が生じないかぎり,最初の住居網を捨てず,成長するにつれ,糸を張り添える.上幕へごみをつづりつける〔中平AT37〕.
3月に住居の中に1〜4個の卵のうを作る.夜間徘徊しているものもみられた〔山川・熊田73〕.熊本にて産卵は6〜7月,卵は淡黄色で30〜40個〔木庭
AT15〕.
腹背の環状の斑紋は,切れているものが案外多い(46・24%).韓国産の個体は,日本産のものよりも切れているものが多い.
タイリクヒラタグモでは,はっきりと切れている〔白AT3〕.腹部斑紋のくびれの程度の親子関係を調べた結果,遺伝的関連が示唆されたが,遺伝様式は単純
ではない〔清水AT62〕.
巣の構造は床,天蓋,触糸に分けられる.床はやや凹所に位置し下へは密着していない.
1枚の布.触糸(成熟雌で5〜20本)は床の各頂点辺りから出発し,30〜40cm伸びる.
触糸は軸糸と支柱(7mm毎に左右に配置)から成る.クモは糸を引っ張る様にして待機している.
軸糸はやや空間にある.触糸に虫が触れるとクモは触糸にそって走り出て,かみつかずに捕帯でからめる.
その後,かみつき,地面から引きはがして決まった所で食事をする.脱糞も決まった所でする.
6月下旬より秋にわたって数回産卵,次々とふ化し,一回脱皮して幼体となり,そのまま越年して翌年春四散する〔小松AC4(3)〕.
スズメに捕食されたようだ〔笹原K59〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
オキナワナガイボグモ Hersilia okinawaensis TANIKAWA, 1999
雌5〜7mm,雄4〜5.5mm,成体は一年中.樹皮上に餌となる昆虫が止まると,そっと近づき,体を回転させ,長い出糸突起から獲物に向けて粘性の強
い糸を投げかけて捕える〔新海06〕.
岸田(1959)は沖縄からナガイボグモ Hersilia savignyi
LUCAS, 1836を報告.八木沼(1986)は沖縄からH. claturata TOHRELL, 1895を報告したが,
これはBAEHR et
BAEHR(1993)によりsavignyiのシノニムとなった.しかし,これらsavignyiとされた種は新種だった.
沖縄島に分布.雌5.3〜6.9mm,雄4.3〜5.4mm.7月に採集.
樹幹に張った網上に住む.ヤエヤマナガイボグモと生殖器以外の区別は困難〔谷川AC48(2)〕.
ヤエヤマナガイボグモ Hersilia yaeyamaensis TANIKAWA, 1999
雌5〜6mm,雄4〜5mm,成体は一年中.捕食行動はオキナワナガイボグモと同じ〔新海06〕.
池原・下謝名(1975)はナガイボグモを西表島・石垣島からH. savignyiとして記録.
しかし,これは新種だった.西表島に分布.雌4.9〜5.8mm,雄3.8〜5.0mm.通年採集.樹幹に張った網上に住む.樹幹の卵のうを上で保護する
〔谷川AC48(2)〕.
西表島で4月2日に8例観察,卵のう数2〜3個〔新海明・平松K79〕.
横糸には粘球がなく,2本の糸全体に粘液をつけられたHackled bandからなる. 卵のうは多角形で網の付近に吊す〔保育68〕.網と捕食行動の総論〔吉田真AT98/99〕
オウギグモ Hyptiotes affinis BOES. et STR., 1906
成体は9〜11月,雌5mm,雄4mm,本州・四国・九州.森や林の中のうす暗い場所に,3角形の扇網をはる.
網はいつも,4本の縦糸と10数本の横糸から出来ている.
クモは扇のかなめの部分で網全体を引っ張っていて,獲物がかかるとそれを放すので,網がゆるんで糸が獲物にからみつく〔学研76〕.4本の縦糸と
10〜20本の横糸からできている〔新海06〕.韓国・中国からも記録〔小野09〕.
網の張り方は円網と同じ手順を経るので円網の変形とみるべきである〔保育68〕.
6月中旬の幼体はマネキグモのような条網,6月下旬の幼体は扇形の基線のみ〔大利AT29〕.
午前2時頃から3時間,オウギグモの造網,放射糸は4本,頂点近くに足場糸4本,その後,粘糸は上方の放射糸から張られる.
粘着後,糸をすきだしながら放射糸を中心へ逆のぼって足場糸を伝い,下の放射糸を下りていって粘着.
少しずりあがって次の粘糸の基点を粘着して再び逆のぼる(繰り返し)〔中平AT7, AT23/24〕.小豆島の幼体で10本の放射状の糸を引き,クモは中
央に横向きに占座〔木村AT1〕.
受信糸のクモ後方を4脚で手繰る.手繰り寄せた糸は3脚で受け取り両脚の間に束ねて持つ.
虫が網にとびこんでくるとクモは第3脚間に持っていた糸を小刻みに繰り出す.虫はからまる〔中平83〕.
追うと網をたたみながら逃げる.2本の縦糸の作る角度は50度前後,縦糸は常に4本,
横糸は8〜9本のものから20数本まで;1938年8月25日,島根県大社付近でほとんど雄が採れた.
同8月28日島根県美保関でも雄が多い〔八木沼AC3(4)〕.
薄暗く地表が湿っているか,枯木枯草が多いところに棲息.スギの根元やその周辺,枝先.腰より低い位置〔貞元K62〕.
網上でデーニッツハエトリに捕食されていた〔平松K62〕.
9月14日午前11時近く,京都市北区の川原で求愛行動を観察.雄は交尾糸を張り,はじく〔平松K76〕.
自然環境指標種Bランク〔新海98〕.
マネキグモ Miagrammopes orientalis BOES. et STR., 1906
成体は6〜8月,雌雄12〜15mm,本州・四国・九州・南西諸島.樹間や葉の間に,3〜4本に分かれた条網をはる.
糸には強い粘着力があって,小さな虫がかかる〔学研76〕.網は1本の糸を基に,そこから3〜4本の糸が分岐している〔新海06〕.韓国・中国からも記録
〔小野09〕.
雌8〜15mm,雄4〜7mm,成体は5〜8月,産卵期は5月下旬から7月.棒状で長さ10〜30mmの茶褐色の卵のうを1〜3個,
条網に沿ってとりつけ,親はその前にとまって保護している.移動時は吊り下げて歩く.
1卵のう中の卵数は40〜100個,少ないもので15個の記録がある.
網の長さは成体では30〜40cmのものが多く,長い網では3m以上にもなる.
網は上端と下端の数cmを除いた残りの部分が明らかに白くて太い糸でできている.
特別な紡績腺から出る非常に細い糸の集まりで,絹糸帯と呼ばれ,粘着糸の役目をしている.
クモはまず数本の糸を引いてから,あらためて各々の糸に1本ずつ絹糸帯をつけて仕上げてゆく〔森林87〕.
不粘性の糸上を下方から上方へゆっくり(6〜7秒/5〜6mm),第W脚で粘糸を「すき出し」ながら昇っていく.
5〜6mmすき出すと腹部末端で不粘糸に付着させる〔新海明AT97〕.針葉樹が多い〔東海84〕.
6〜7月にヒモ状の卵のうを作る.触肢で餌を頭部に乗せて持ち運ぶ習性がある〔山川・熊田73〕.6月から7月にかけて自宅の庭で2回産卵したのを観
察.2回目の卵嚢は母グモが食べたかもしれない〔小笠原幸恵,蜘蛛26〕.
糸の下部に虫がかかると,クモは新しい糸(粘気がない)を出して,おりてくる.
粘糸はゆるんで虫にまとわりつく.糸を切り,第1脚で糸の両端を持ち,第2・3脚で虫を支え,第4脚で糸をまきつける.
新しい糸を引きながら,虫を頭にのせてのぼってゆく.最上部で再び糸を切り,両端を持ち,糸をまきつける〔橋本AT30〕.
クモは糸の端に,或いは二叉した個所にY字形に占座し,第4脚で糸を少したぐりたばねて保持している
(オウギグモほど顕著ではない).獲物が糸に触れると,たばねていた糸をパッとはなし糸を波うたせて
獲物にからみつける.6月頃,褐緑色,棒状(長さ12mm内外の細長い物)の卵のうを作る.
卵のうは網糸に吊すか,第1脚で保持するか,糸いぼに吊すの3通りの方法で保護しているが,
何れの場合も卵のうは縦に吊されている〔中平AT23/24,中平83〕.
ユスリカが枠糸にある粘糸につくと,クモは獲物の方へ枠糸を振動させつつ,確かめるようにして
段階的に近付いていき,到達すると左右の第4脚を交互に使って糸をくりだして丸める.
獲物を枠糸から切りはなし,下部の枠糸と糸いぼの糸を結合させて登っていく〔石野田AT7〕.
日本アルプスでは1500m以下に分布〔千国AC5(4)〕.
1994年7月23日,出のう幼体の分散を観察〔池田K71〕.
条網の端から中央に「出動」する時刻は夏は遅く(6月30日19時15分-19時28分,N=6.日の入りは19時15分),
冬は早くなる(12月3日17時10分-18時45分,N=4.日の入りは16時47分).
逆に「帰着」する時刻は夏は早く(6月21日4時15分-4時50分,N=7.日の出は4時45分),
冬は遅く(12月31日6時34分-6時45分,N=16.日の出は7時05分)なる.
つまり夜行性で,活動時間は夏の方が冬より短い.出動と帰着は日没時刻と日の出の時刻によって変動した.
また出動時の平均照度は6.4ルクス,帰着時の平均照度は6.6ルクスだった.気温よりも照度によって出動と
帰着行動は影響されていた.雨の日は早く出動し(48.4ルクス),遅く帰着していて(43.0ルクス),普段より,高い照度で応答していた.湿度との関
係は不明瞭.卵のうを守っているときは遅く出動し早く帰着している傾向が
あった.人為的に照度を変化させるとクモの行動を制御できた.20ルクスを超えると行動が起こった〔西野K87〕.
卵のう作成にかかる時間は90分間,横糸の中央から縦糸を引き,逆三角形の枠を作ってシートの上に産卵する.
分散するまで保持する.ガードしている間はほとんど捕食しない.5月から8月にかけて飼育下で
1頭当たり1.4個(最大3個)の卵のうを作成,クラッチ.サイズは出のう幼体数で平均59.8頭(10〜80頭),
次回の産卵までは平均8.4頭の餌を食べていた.産卵時刻は深夜から明け方にかけて.62個の卵のうの出のう率は79%,
雌がガードしていると91.5%,子グモは自分で出のう可能.母グモが卵のうから離れるのは幼体の出す
まどい糸を確認することだろう.まどい期間は1日間,分散直後の条網に粘性は無いが,2日後には粘性があった.
産卵から出のうまでは平均19.2日であった.2000年22個の卵のうでは出のうまでの日数に有効積算温度の
法則が適用できた.発育零点は11.2℃,有効積算温度は259.0度日〔西野K88〕.
雌のみ飼育下で2〜3回産卵した幼体数は32〜70頭,3個産卵したクモでは次第に孵化率が低下した,
46個中の未孵化卵1個,45個中未孵化12個,27個中未孵化25個.交接を5月13日〜6月3日まで4例観察した.横糸につかまった雌の腹部に雄がつ
かまって挿入,30分間.脱皮の観察,条網の張り方,餌捕獲,越冬〔西野K89〕.
ミドリマネキグモ Miagrammopes oblongus YOSHIDA, 1982
雌10〜11mm,雄6〜7mm,成体出現期3〜8月,雄は腹部後端と歩脚,触肢は赤色が強い.雌でも歩脚先端に赤みがかった個体が見られる.樹間,草
間に数本の糸を引いただけの条網を張る.網は1本の糸を基に,そこから3〜4本の糸が分岐している〔新海06〕.雌9〜11mm,雄6mm,体色は緑色.
台湾と西表島に分布〔吉田哉AT90〕.条網で造網過程はマネキグモと同じ〔新海明.平松K84〕.
アマミウズグモ Octonoba grandiconcava YOSHIDA, 1981
雌3.8〜4.7mm,雄3.2mm.奄美大島・加計呂麻島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
クメジマウズグモ Octonoba grandiprojecta YOSHIDA, 1981
雌4.2〜4.9mm,雄3.1〜3.8mm.久米島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
オキナワウズグモ Octonoba okinawensis YOSHIDA, 1981
雌4.2〜5.1mm,雄3.1〜3.6mm,沖縄本島・渡加敷島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
イヘヤウズグモ Octonoba rimosa YOSHIDA, 1983
雌4.0〜5.6mm,雄3.1〜4.1mm,伊平屋島・伊是名島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
センカクウズグモ Octonoba senkakuensis YOSHIDA, 1983
雌5.2mm,雄4.2mm.尖閣列島魚釣島〔吉田哉AT98/99〕.
トウキョウウズグモ Octonoba sinensis (SIMON, 1880)
=syn. Uloborus tokyoensis (KISHIDA, 1927)
雌4.5〜5.5mm,雄4〜5mm,成体出現期6〜9月,平地に生息〔新海06〕.成体は6〜8月,雌5mm,雄4mm,本州・九州.家屋周辺の暗
所,軒下,縁の下,納屋などに水平円網をはり,直線状のかくれ帯をつける〔東海84〕.
雌4〜6mm,雄4〜5mm,出現期は6〜8月.都会や市街地の建物の周囲に多く,山地にはみられない.
頭胸部の中央から後辺にかけて,幅の広い白色の縦斑がある.この斑紋は前方に抜けることはない〔森林87〕.
X字状のかくれ帯もある〔新海69〕.
日本アルプスでは2000m以下に分布〔千国AC5(4)〕.
Uloborus
からOctonobaに転属.本州.四国.九州.中国.韓国のほか,合衆国にも分布する.屋内性であり,人為的に分布を広げた〔吉田哉AT98/99〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
カタハリウズグモ Octonoba sybotides (BOES. et STR., 1906)
雌4.5〜5.5mm,雄4〜5mm,都市部の公園から山地まで広く生息.林内の下草の間に多く,その他,崖地,木の洞,樹木の枝先などに造網する〔新
海06〕.成体は6〜8月,雌5.5〜6.5mm,雄4〜5mm,全土.崖地,石垣や山地のうす暗いところに,直径10cm位の水平円網をはり,うずまき
状,または直線状のかくれ帯をつける.ウズグモに比べて,色がややうすい〔東海84〕.雌4〜6mm,雄4〜5mm,出現期は5〜7月.頭胸部の中央に前
面から後辺にかけ1本の白い縦条があるのでウズグモと区別できる〔森林87〕.韓国からも記録.南西諸島は別種〔小野09〕.
子グモがさまざまな変わった網をつくる〔船曳,いと32〕.
シート状の網は冬を除けばいつでも観察できる〔船曳,いと34〕.
7〜8月に1個卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
後脚2本で卵のうを抱くように守っている.灰褐色の卵のうは糸の一部で縦につられている〔大利AT29〕.
幼体と雄成体はシート状円網(横糸がなく,縦糸間にこまかい糸を張りつめたもの)を張る.篩板上の小吐糸管が幼体(出のう直後)では少なく,雄成体では欠
失してしまう〔新海明AT85〕.
北海道から九州,韓国.UloborusからOctonobaに転属〔吉田哉AT98/99〕.
渦巻型のかくれ帯は直線型よりも飢えたクモでよく見られ,野外では渦巻型は網メッシュが細かく,
捕獲面積が大きく,小形餌が採れた〔渡部AC42(2)〕.
京都大学植物園にて生活史は越冬世代が9月から翌年7月初旬まで,夏世代(7月成体は小形)が6月から9月まで,
繁殖時期は5月から9月まで.
孵化までの日数は気温に相関した.孵化の閾値は16.1℃または17.6℃だった.
卵のうをガードする母グモの体重をWmgとすると,
クラッチ.サイズ(N)はN=6.16W+13.391だった(15mgで100個くらい).
産卵前の母グモの体重とはN=3.37W-9.71の相関(30mgで100個くらい).
渦巻(spiral)型と直線(linear)型のかくれ帯があり,餌数が減ると渦巻型のかくれ帯の割合が増えた〔渡部AC49(1)〕.
網構造の可塑性とその機能について総説.隠れ帯のついた網では餌(ハエ目)が多く取れる,
隠れ帯の型は個体の栄養状態を反映する(餌が多く取れていると線型,飢えてくると渦巻き型),
小さな餌への反応速度は渦巻き型で速くなった=縦糸の聴力を増して微小な振動を検知しやすくしている,
餌選択の切り替え=餌が多いときには大型の餌を狙い,少ないときには餌サイズを選ばない
(網の捕獲域で渦巻き型の網は横糸間隔が狭い),合理的な行動になっていた〔渡部健AC51(1)〕.
ミヤコウズグモ Octonoba tanakai YOSHIDA, 1981
雌3.6〜5.1mm,雄3.0〜3.5mm,宮古島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
シマウズグモ Octonoba uncinata YOSHIDA, 1981
雌4.0〜4.5mm,雄3.1〜3.7mm,徳之島・沖永良部島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
ウズグモ Octonoba varians (BOES. et STR., 1906)
吉田哉は和名にヤマウズグモを提唱〔小野09〕.Octonoba属をウズグモ属にすることを提案〔新海06〕.
成体は6〜8月,雌5〜6mm,雄4mm,全土.崖地,石垣や山地のうす暗いところに,直径10cm位の水平円網をはり,うずまき状,または直線状のか
くれ帯をつける.カタハリウズグモに比べて,色がやや濃い.卵のうは網の中心につるしておくことが多い.産卵期は7月.70〜80頭かえる〔学研〕.
雌4〜6mm,雄4〜5mm,出現期は6〜8月,産卵期は7〜8月で,淡褐色の卵のうを網の中,または周囲に糸を引いてその中に吊す.1卵のうに
50〜90卵.崖地,木の洞,洞窟の入口,下草の間に水平円網を張り,中心に渦巻状または直線状のかくれおび帯をつける.
横糸には粘球がついていない.2本の主糸に無数の細い糸が巻きついているだけの絹糸帯とよばれる特殊な構造〔森林87〕.コガネグモ類とは進化の過程が異
なる〔新海06〕.韓国・中国からも記録〔小野09〕.
子グモがさまざまな変わった網をつくる〔船曳,いと32〕.シート状の網は冬を除けばいつでも観察できる〔船曳,いと34〕.
1968年6月21日,学習院大学構内でクサグモ亜成体の棚網の真下3cmにウズグモが造網していた例が4例〔小野K11〕.
本網の3分の1の網を産卵場として舟型の絹布を作る.26個産みつけると数時間の休憩の後,軽く糸でおおう.
この動作を続け,下部の絹布をしあげる.卵のうの縁をフチ取る.出来上りは純白だが,翌日には茶色〔中平AT30〕.
卵のう(12mm長,6mm幅,3mm厚)内には100卵がむき出しで収納〔中平92〕.
埼玉県5月のコシブトジガバチモドキの巣から,餌として狩られたクモとして多数記録された.
ユノハマサラグモが続き,アシナガサラグモやコシロカネグモもよく狩られている〔南部AT59〕.
卵のうからヒラタヒメバチの一種の雌雄各1頭が出た.中のクモ卵はふ化していた〔高橋登K96〕.
かくれ帯は円形,渦巻き状,円板形や,帯状,ジグザグ状等ある.腹端に置いた第4脚を左右交互に敏速に動かし,しょ節上面にある毛櫛で糸をすきだす.すき
出された糸が小さな玉になるとクモは前進して糸を網に固定する.クモの前進による糸玉のほぐれ方の多少により,部分的に疎密が生ずる〔中平AT37〕.
網の粘糸は2本の糸の間に粘液が充満したもので,これはウズグモ科のクモの網の特徴である.物音(振動)その他刺激に対して非常に敏感に反応し,すぐ網の
支点にある物陰に逃げる.
6〜7月に褐色の卵のうを網に吊す.7〜8月子グモは卵のうの表面に脱出孔をあけて分散していく〔中平AT23/24〕.
幼体と雄成体はシート状円網(横糸がなく,縦糸間にこまかい糸を張りつめたもの)を張る.
し板上の小吐糸管が幼体(出のう直後)では少なく,雄成体では欠失してしまう〔新海明AT85〕.
北海道から屋久島,中国.韓国からも記録がある.Uloborus からOctonobaに転属〔吉田哉AT98/99〕.
ヤエヤマウズグモ Octonoba yaeyamensis YOSHIDA, 1981
雌3.6〜4.8mm,雄2.6〜3.5mm.石垣島・西表島に生息〔小野09〕
ハマウズグモ Octonoba yaginumai YOSHIDA, 1981
雌3.8〜4.5mm,雄3.3〜3.7mm,沖縄本島に生息〔吉田哉AT98/99〕.
エゾウズグモ Octonoba yesoensis (S. SAITO, 1934)
雌4.5〜5.5mm,雄4〜4.5mm,成体出現期5〜7月,山地の崖地,下草の間,岩のくぼみ,洞窟やトンネルの入口付近などに水平円網を張り,中
心付近に直線状または渦巻状の隠れ帯を付ける.体色は灰色から黒色まで変異が多い.他のウズグモ類に比べ,腹部前方が山形に高く盛り上がっており,横から
見ると三角形のよに見える個体もある〔新海06〕.北海道から九州,中国・韓国・ソ連・イランに分布〔吉田哉AT98/99〕
タカラジマウズグモ Octonoba yoshidai TANIKAWA, 2006
雌4.4〜4.9mm,雄3.2〜3.9mm,2000年8月24日トカラ列島宝島産(馬場友希採集)の雌雄で記載.クメジマウズグモに似る〔谷川
AC55(1)〕.
マツガエウズグモ Philoponella prominens (BOES. et STR., 1906)
雌3.8〜4.2mm,雄3.2〜3.8mm〔小野09〕.本州,南西諸島,中国.台湾.韓国に分布〔吉田哉AT98/99〕.西表島で8月13日,ス
ズミグモの迷網部に水平円網を張る,別地点でハラビロスズミグモの迷網部に造網〔平松.新海明K81〕.
コウズグモ Uloborus dubius BOES. et STR., 1906
日本アルプスでは2000m以下に分布〔千国AC5(4)〕.
中国産ウズグモの一種 Uloborus guangxiensis
平面的な網とお腕を伏せたような網があった.枠糸は3〜4本で二次枠糸はない.横糸の折り返しがある.
渦巻き状のリボンはなく,こしきと木の葉の間に迷網(もつれた糸の塊)があって,クモはこの中にいた.
網にかかった餌はWRAPPINGで攻撃した(ATTACK
WRAPPING).触肢で餌を持ち上げ,縦糸を伝って前向きに摂食場所まで運搬した〔吉田真AT97〕
タイリクウズグモ Uloborus walckenaerius LATREILLE, 1806
雌4〜6mm,雄3〜4mm,500m前後の里山から2000mの高山まで出現する.他のウズグモがうす暗い場所を好むのに対して,本種は日当りの良い
草上に生息し,草丈の低い植物の葉茎間に水平円網を張り,中心部下面に止まる.色彩,形態,行動はマネキグモの幼体に酷似する.腹部は白色の毛が密生し,
中央部縦に数箇所の毛の盛り上がりが見られる〔新海06〕.本州.旧北区に広く分布する種だが,日本では一度しか記録がない〔吉田哉AT98/99〕.中
央道双葉サービスエリアで採集された〔新海AC55(2)〕.
中国の研究者により(Natureに掲載),糸に水玉が並ぶ原理が解明された.パフ状の篩板糸が濡れて紡錘形になり,その箇所に水が集まる〔池田10〕.
本属Uloborusの和名をタイリクウズグモ属にし,Octonobaをウズグモ属にすることを提案〔新海06〕.
ミナミウズグモ Zosis geniculata (OLIVER. 1789)
=Uloborus geniculatus
雌6〜8mm,雄4〜6mm,成体出現期5〜9月,人家,納屋,家畜小屋などのうす暗い所,崖地,洞窟の入口などに水平円網を張り,中心付近に直線状ま
たは渦巻き状の隠れ帯を付ける.ウズグモ類のなかでは最大で,全体的に灰色が強く,歩脚にある灰色と黒色の班紋が特に目立つ〔新海06〕.雌
5.0〜8.4mm,雄4.0〜6.3mm.熱帯地方に広く分布.屋内性〔小野09〕.種子島で1回記録.奄美の屋内で採集.淡い円網で円形のかくれ帯.
水平に近い〔大河内AT49/50〕.小笠原諸島で川沿いに多い〔八幡K80〕.
メダマグモ Deinopis sp.
後中眼が発達.メキシコ,モレロス州ココヨックの道路沿いの草原に低い位置でいる個体(30頭以上)を採集し,
飼育.造網開始時刻はバラつくが大抵は暗くなってから.
造網は頭を上にして第1・2脚で体を支え,第3脚しょ節で糸いぼから出される糸をすく.
第4脚で作りかけの網を引き寄せ,すかれた糸と網を糸いぼでつなぐ.出来上りの網を脚で広げ,
出来具合いを確かめる.地表徘徊性の虫には網をかぶせ,飛来する虫には網をすくう方法で捕虫する.
朝は網をたたみ,食べる.食べないときは放置し再使用する.卵のうはこげ茶色の直径約60mmの球形〔胡沢K63〕
アミナゲグモ Avella sp.
メダマグモと異なり,後中眼は大きくならない.オーストラリア,ケアンズ植物園内の野外部の木道沿いに造網.樹皮上や葉裏や枝間などに網を張る.枝上徘
徊性昆虫を捕獲〔池田〕.
イワガネグモ Eresus niger (PATAGNA)
雄も最終脱皮までは雌と同色だが,最終脱皮後腹背の燈赤色と黒斑が現れる.
梢が乾燥する丘陵の草木の根元に,両開戸の地中管状住居に住む.
成体雄は徘徊性のようで穴住居中ではみあたらない〔南宮AT33/34〕.
北満洲黒河山地にて徘徊している雄4頭を採集,1939年9月〔仲辻AC7(1)〕.
1935年5月22日,朝鮮慶北前山にて雄11.0mm,
金丸によれば満洲では雄は5月初めから出現し雌はそれより遅れる.雌は暗い石の間に粗末な巣を作るという〔白AC2(3)〕.
ホシグロホラヒメグモ Nesticus floronoides floronoides (KOMATSU, 1942)
=ホシグロコウマルサラグモ Cyclocarcina floronoides KISHIDA
=Cyclocarcina floronoides floronoides KISHIDA
1942年6月20日雄3.7mm,長野県最洞にて採集.オオヒメグモより簡単なアヤトリ状網.単眼配列に変異が多い.
卵のう(59卵)は径5mm白色球状,抱えて離さない〔小松AC7(2)〕.Cyclocarcina属はNesticus属の異名〔小野09〕.
ミョージンホラヒメグモ Nesticus linyphoides (KOMATSU, 1960)
=ミョージンヒメグモ Sunitorypha linyphoides KOMATSU, 1960
長野県風穴洞,1948年6月8日に1雄(3.9mm),同年7月1日に2雌(4.4mm).不規則網.暗い所のものほど色彩が乏しい.
真洞窟性種へ移行の途上にある〔小松AC17(1)〕.ヒメグモ科からホラヒメグモ科へ転科〔小野09〕.
コホラヒメグモ Nesticella brevipes (YAGINUMA, 1970)
=Nesticus brevipes YAGINUMA, 1970
雌2.2〜2.7mm,雄1.7〜2mm,成体一年中.平地から高山まで広く生息.庭園,公園の落葉下,石や倒木の下,下水道,側溝,樹林地の落葉下,
洞窟の中などに小さな不規則網を張る.
ホラヒメグモ属のクモより小型で脚が短い.体色は白色から黒色まで様々.同型同色のチビホラヒメグモが全く同じ環境にいるので同定には注意〔新海06〕.
短肢型Nesticusの普通種.落葉・土壌の隙間,倒木・石の下,モグラやネズミの巣(坑道)の中等に小さな不規則網を張る.
洞窟性でもある.長肢型Nesticusのいない洞窟より採集されることが多い〔新海77〕.
Nesticella属へ転属〔伊&吉田哉2000〕.
静岡県岩水寺洞ではもっとも個体数が多く,洞窟全体に分布.入口付近と内部の個体は色彩・斑紋がやや変化する程度.
8〜9月頃に成体となり産卵するが,雌は冬期でも成体がみられる.卵のうは10月頃までみられ,白色・球形で1卵のうに23,32,32個〔小林
K26/28〕.
産卵は7月で,卵のうは出糸突起につけて保護する〔新海・原AT65〕.
N. sp. は糸いぼに卵のうをつける〔有田AT26/27〕.
7月25日に53卵,67卵,9月11日に37卵,53卵〔高橋米K42〕.
チビホラヒメグモ Nesticella mogera YAGINUMA, 1972
=Nesticus mogera YAGINUMA, 1972
成体は1年中,雌2.2〜2.7mm,雄1.7〜2mm.全土.倒木等の下に不規則網を張る〔東海84〕.
コホラヒメグモに酷似〔新海77〕.Nesticella属へ転属,
オキナワホラヒメグモ Nesticera okinawaensis (YAGINIMA, 1979)も同様〔伊&吉田哉2000〕.
卵嚢を出糸突起につけて保護する.2個体を飼育し,13頭と7頭の子グモが出のうした〔緒方,蜘蛛25〕.
アキヨシホラヒメグモ Nesticus akiyoshiensis akiyoshiensis (UYEMURA, 1941)
雌5〜5.5mm,雄4〜4.5mm,成体一年中.洞窟性のクモ.山口県秋吉台の秋吉洞,大正洞,景清洞,中尾洞,コウモリ穴,狸穴,中尾西の穴など厚
東川東側の洞窟に分布.
山口県以外の記録は別種である.洞窟内では岩のくぼみ,割れ目,天井,石の間などに不規則網を張る.厚東川以西には亜種オフクホラヒメグモがいる〔新海
06〕.
1939年8月池田美成採集,秋吉洞にて成体雌5頭,成体雄1頭にて記載〔植村AC6(2)〕.
中国地方において長肢系のホラヒメグモ,アキヨシホラヒメグモ,オフクホラヒメグモ N. akiyoshiensisi
ofuku,アキホラヒメグモ N. akiensisとその変異群,
ノロホラヒメグモ N. noroensis,オニノホラヒメグモ N. tarumii,タジマホラヒメグモ N. nishikawaiが分布する.これらの分布
と分化を考察した〔増原啓一AC48(2)〕.
クニサキホラヒメグモ Nesticus kunisakiensis IRIE, 1999
成体は5月,雌3.5〜4.5mm,雄4.6〜5.6mm.大分県国東半島オチワヤの洞と双子山にのみ分布.
N. higoensisの分布は熊本以北の北九州,N. takachihoは宮崎北部,N. karyuensisは大分県半島,N. furenensis
は大分県南部,
N. irieiとN. bungonusは大分県のタイプ地のみ,N. yagunumaiは長崎県に分布〔入江AC48(2)〕.
コソデホラヒメグモ Nesticus latiscapus kosodensis YAGINUMA, 1972
鐘乳洞内に大型の不規則網を張り,トビムシ・カマドウマ等を補食する.
青梅街道のトンネル試掘抗より採集されたことで真洞窟性でないことが判明している〔新海77〕.
ミカワホラヒメグモ Nesticus mikawanus YAGINUMA, 1979
雌4.5〜5mm,雄4〜4.5mm,成体出現期6〜9月.洞窟性のクモ.愛知県豊橋市の嵩山の水穴,蛇穴,新穴,カエル穴,長彦洞に生息.洞窟内の天
井,岩のくぼみ,割れ目,石の間などに大きな不規則網を張る〔新海06〕.
乳白色または黄白色であるが,頭峯部のほうが色が濃い.歩脚は淡黄色または茶色.腹部斑紋は黒色の対斑があるもの,無斑のものがいる〔新海06〕.
トウキョウホラヒメグモ Nesticus shinkaii YAGINUMA, 1979
雌雄4〜5mm,成体出現期一年中.洞窟性のクモ.東京都あきるの市の大岳鍾乳洞,三つ合鍾乳洞,怒田畑鍾乳洞,ひのき原村の神戸第一洞,第二洞に生
息.
洞窟内のくぼみ,割れ目,天井などに大きな不規則網を張る〔新海06〕.
窟成体は1年中,4〜5mm,東京都.鐘乳洞窟内に不規則網を張る〔東海84〕.
フジホラヒメグモ Nesticus uenoi YAGINUMA, 1972
雌雄2.9〜3.1mm,成体出現期間8〜5月.洞窟性のクモ.富士山周辺の溶岩洞窟およびその周辺に生息.洞窟内では岩の隙間,石の間などに,洞窟外
では落葉下,倒木や石の下の隙間に
不規則網を張る〔新海06〕.生殖器がコホラヒメグモ属に近く,ホラヒメグモ属との中間型と考えられる.眼は退化傾向で6眼または5眼〔新海06〕.
環境省レッドデータ種VU(絶滅危惧II類)〔新海06〕.
エゾホラヒメグモ Nesticus yesoensisi YAGINUMA, 1979
雌雄4.5〜5mm,成体出現期6〜9月.平地から山地まで広く生息.ホラヒメグモ類では雌らしく洞窟外に生息.岩の隙間やくぼみ,石垣の隙間,積み上
げてある石の隙間,
倒木や板の下,樹林地の落葉の間,うす暗い場所の根元付近,洞窟の中などに大きな不規則網を張る〔新海06〕.
窟成体は1年中,4〜5mm,東京都.鐘乳洞窟内に不規則網を張る〔東海84〕.
ハラビロササヒメグモ Allothymoites kumadai ONO, 2007
成体は雌雄とも1.3mm前後,大きな眼,三角形の腹部が特徴,三重県に分布〔小野09〕.香川県で7月18日に小川の縁に生える植物の葉裏から池田勇
介君が採集〔貞元K95〕.
トガリヒメグモ Cryptachaea projectivulva YOSHIDA, 2001
=Achaearanea projectivulva
成体は7月,雌2.7mm,カグヤヒメグモに似るがずっと小形,沖縄島に分布〔吉田AC50(1)〕.雌2.1〜2.7mm,雄未知〔小野09〕.
イワマヒメグモ Cryptachaea riparia (BLACKWALL, 1834)
=Achaearanea riparia
雌2.7〜4mm,雄2.3〜2.6mm〔小野09〕.岸田久吉(1959)は琉球列島からTheridion saxatileを報じているがこれは
おそらく誤同定.北海道,中国,ヨーロッパに分布〔吉田哉AC49(2)〕.
利尻・礼文島に分布.釣鐘状住居を作る〔吉田AC32(1)〕.国外ではヨーロッパ,ロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
茨城県大子町八溝山にて1996年8月5日に雌を貞元が同定記録〔笹岡K73〕.
アシブトヒメグモ Anelosimus crassipes (BOES. et STR., 1906)
雌3.5〜5mm,雄2.8〜4.5mm,成体出現期4〜11月.海浜部の樹木に特に多い.平地から山地に広く生息.神社,寺院,公園,樹林地,林道な
どの樹木の枝葉間に目の細かい不規則網を張る.
不規則網とテント状シート網を組み合わせている個体もある.谷川(2005)により年2化〔新海06〕.
成体は6〜8月,雌4〜5mm,雄3.5〜4.5mm,全土.樹木の枝葉間に不規則網を張る.各地で見られるが海岸地域に特に多い傾向がある〔東海
84〕.
国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
雌がトベラの花付近に造網し,花粉や蜜を食していると思われる〔石野田AT63〕.
平行背位に占座する.5〜6月に白色,小型球形の卵のうを作り,葉裏に置く〔中平AT23/24〕.
白色球形の卵のう3.5〜4mm大,1個を網の中または上部へ.親グモがかかえるように保護することが多い〔新海K47〕.
8月に1個卵のうを作る.卵のうはしばらく口器で保持している〔山川・熊田73〕.
親が咬んで開のうする〔新海明K63〕.
母が捕らえた餌を子グモに与える〔新海明K65〕.
母グモの給餌は子の発育に応じて変わる.卵のう交換実験により他個体の子とは区別していることが分かった〔伊藤千都子.新海明AC42(1)〕.
不規則網部分とシート網部分がある.網には粘球がある.6月10日,雄の求愛行動は明確ではないが,体を振動させた後,
雌の体に触れる.左右の触肢を交互に2回交接した(右が先).交接の時,
雄の第T脚・U脚は各々雌の第T・U脚を下から持ち上げるようにしている.
箱根で採った雌は8月8日に31頭出のう,8月23日に2個目の卵のうに気づいた.9月3日に11頭出のうした.
初島産の雌は9月3日に30頭出のう.卵のうは3mm暗いの球体で,ひとつ小さなツノがある〔高橋祐K55〕.
4月〜12月の調査結果から,年2化である.雄は6月下旬から1ケ月間は観察されない〔谷川K87〕.
コアシブトヒメグモ Anelosimus exiguus YOSHIDA, 1986
雄1.6mm,雌2.0mm,7〜8月および3月に成体,八重山諸島・琉球に分布〔吉田哉AC34(2)〕.中国(海南島)にも分布〔小野09〕.
イワワキアシブトヒメグモ Anelosimus iwawakiensis YOSHIDA, 1986
雌2.2〜2.5mm,雄1.8〜2.1mm,成体出現期5〜8月.平地から山地にかけて生息.樹林地の周辺,林道沿いなどの樹木の枝葉間,草の茎と葉
の間などに目の細かい不規則網を張る.
アシブトヒメグモに似るが,はるかに小形で,腹部波状紋の色が薄い〔新海06〕.雄2mm,雌2.5mm,6月中旬,大阪府の岩湧山にて採集〔吉田哉
AC34(2)〕.韓国からも記録〔小野09〕.
シンガポール産アシブトヒメグモ Anelosimus kohi YOSHIDA, 1993
雄4mm,雌4.3mm,6月に記録〔吉田哉AC42(1)〕.
タイワンアシブトヒメグモ Anelosimus taiwanicus YOSHIDA, 1986
クラカタウ諸島から記録,台湾にも分布〔吉田哉AC43(2)〕
イソウロウグモ亜科 Argyrodinae SIMON, 1894
この中には4属を置く.マルイソウロウグモ属 Spheropistha,イソウロウグモ属 Argyrodes,
ヤリグモ属 Rhomphaea,オナガグモ属 Ariamnesである〔吉田哉AC50(2)〕.
シロカネイソウロウグモ Argyrodes bonadea (KARSCH, 1881)
雌2.5〜3.5mm,オス2〜2.3mm,成体出現期6〜8月.都市部から山地まで広く生息.建物の周囲,草原,樹林,林道などに生息するコガネグモ
類・オニグモ類,ジョウロウグモ類・トゲグモ類
など,他のクモの網の中に侵入して,網主が捕えた獲物を盗み食いしたり,網にかかった小昆虫を食べる.ジョロウグモの網に70個体いた記録がある〔新海
06〕.
成体は7〜8月,雌3〜4mm,雄2mm,本州・四国・九州・南西諸島.1つのジョロウグモの網に70頭いた記録がある〔東海84〕.
成体の出現期は6〜9月,産卵期は7〜9月で2〜3mmのつぼ型の卵のうを網主の網の中や,その近くに2〜5個吊るす.
1卵のう中の卵数は30〜50個.網主を食べることはほとんどないが,ハマゴミグモが捕らえられていた記録がある(長島1975)〔森林87〕.
オニグモ・コガネグモ・ジョロウグモ・ゴミグモ・クサグモ・ヒメグモ等,多くのクモが宿主である.
ジョロウグモの網に70数匹を数えたこともある.9月頃産卵,卵のうはチリイソウロウの卵のうよりも小さく,
淡色,宿主の網やその付近に吊るす〔中平AT23/24〕.
沖縄県名護市でオニグモの網に5頭侵入していた.
同じ網にミナミノアカイソウロウもいたがそれよりも宿主に遠い位置にいた〔新海明K73〕.
まどい中のジョロウグモ幼体を捕食〔新海明K66〕.
まどい中のナガマルコガネグモ幼体を捕食,西表島にて〔谷川K70〕.
宮崎で8月下旬に交尾を見た〔池田1983〕.
奄美で8月上旬,オオジョロウグモの網に30頭もいた〔大河内AT49/50〕.
宮崎で8月頃産卵する〔松山他AT43〕.
倉敷市にてコガネグモの巣に多数居住.卵のうは提灯型.1卵のう中に24,25,33,37,42卵〔白AC7(3/4)〕.
卵のう長2〜4mm,巾2〜3mm,淡い茶色または灰色,2〜5個〔新海K47〕.
6月中ごろ交尾を終わると,網を去り,付近の枝や構築物の陰に横糸1本張り,中央から卵のうを吊るす.
6月中旬から7月に出のう〔細野43〕.
横浜市円海山ではほとんどジョロウグモに居候,シロカネグモにも〔小菅ほかK77〕.
円海山で2000年に不規則網(カグヤヒメグモ,ヒメグモ)やクサグモの棚網にも居候していた〔安田K80〕.
年2世代である.第一世代は前年秋に誕生し,初夏に成熟し複数回産卵(10から20のクラッチ),
第二世代は初夏に誕生.25日程度で成熟〔安田AC51(2)〕.
小笠原諸島の母島でヘリジロオニグモの一種幼体の網に居候〔八幡K80〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
沖縄本島で寄主の利用可能量とイソウロウグモの動態を調査,ジョロウ2種が存在する場所ではシロカネの個体数は寄主の網上の餌数と相関していた〔宮下直
AC49(2)〕.
トビジロイソウロウグモ Argyrodes cylindratus THORELL, 1898
雌4〜6mm,オス2.5〜3.5mm,成体出現期6〜9月.山地に生息.主に渓流上や林道に水平円網を張るシロカネグモ類の網に侵入し,網主が食べな
い小昆虫や,網主が捕えた獲物を盗み食いする.
時には網を食べる.温暖化とともに北上してきた代表的な種類.1975年以前は関東地方からの採集記録はないが,
現在は埼玉県まで北上〔新海06〕.国外ではミャンマーから記録がある〔小野09〕.
成体は7〜9月,6mm,本州・四国・九州・南西諸島.オニグモ類やシロカネグモの網にいる〔東海84,森林87〕.
オニグモ類・ゴミグモ類の網に居候するが,他のイソウロウグモの様に宿主の網深く侵入せず,網の一隅,
或いは近くの樹枝等から短い糸を引いて吊り下がっている.その姿勢は,腹部が円筒形で大きく,糸いぼが腹の基部近くにある関係か,
垂直上位,他のイソウロウグモは平行背位に占座する.糸あかけたまま,放置された獲物に気づくと,
吊り下がっている糸を延ばしながら宿主の網糸を伝って,近付き,糸の端を獲物につけ,獲物の周りの宿主の糸を切る.
すると,宿主が包装した獲物は,イソウロウグモを乗せたまま,ブラリと振れて,網から離れる.
入手した獲物が大きい場合は吊り糸の数を増して安定させてから,ゆっくり食う〔中平AT23/24〕.
島野浦ではアオオニグモの網に居候〔松山他AT43〕.
スギ-アズマネザサ群落の林縁部で地上3〜1.5mのところに単独で枝間に糸を引き吊り下がる〔磯部K59〕.
交接の体勢は,チュウガタシロカネグモやキイロハラダカグモと殆ど同じ状態だが,雌雄の体はV字状ではなく,横に一直線に並ぶ〔中平AT28〕.
8月17日,千葉県天津小湊町・東大千葉演習林で造網中のオオシロカネグモの網にかかったアブを盗んだ.
トビジロの糸の一端はオオシロカネのタテ糸1本と結ばれ,オオシロカネの横糸張り行動にあわせて宿主が離れるたびにこしきへと近付けていった.
アブがかかり,宿主が捕獲するとトビジロは堂々と網上を歩き,こしきをかみ破った.宿主がこしきに戻るとトビジロはいったん逃げ,
宿主がこしき下部で餌を食べ始めると,トビジロは餌の上に糸を付着させて餌を確保した.自分の体を確保する糸も引き,
こしき下部へ下がって宿主と餌の間に体を突っ込み捕食し始めた.宿主が体を急に動かすとトビジロは餌から脚を離し,
引いていた糸に引かれて逃げる〔新海AT89〕.餌盗みで侵入する網はオオシロカネグモ,ジョロウグモ,イシサワオニグモ,
オニグモ,ゴミグモ,オオトリノフンダマシ〔新海明K82〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
自然環境指標種Bランク〔新海98〕.
ミナミノアカイソウロウグモ Argyrodes flavescens (O. P.-Cambridge, 1880)
成体は年中,雄2.7〜4.3mm,雌2.9〜5.3mm,南西諸島.スマトラ,インドネシア,スリランカ,マレーシア,
パプア.ニューギニアにも分布〔谷川・千田・熊田AC45(1)〕.
オオジョロウグモの網にいる.シロカネイソウロウも同居していた(アカイソウロウグモとしての記録)〔大河内AT49/50〕.
オオジョロウに3〜4頭居候する(アカイソウロウグモとしての記録)〔下謝名AT41/42〕.
沖縄県名護市でオニグモの網に5頭侵入していた.同じ網にシロカネイソウロウもいたがそれよりも宿主に近い位置にいた〔新海明K73〕.
沖縄県名護市,オオジョロウグモの網内でヤリグモに捕食されていた.死んだ宿主ジョロウグモを網外に運び出していた.
ジョロウグモの網を食う網食いを観察した〔新海明K78〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
沖縄本島で寄主の利用可能量とイソウロウグモの動態を調査,
ジョロウ2種が存在する場所ではミナミの個体数は寄主の網密度と相関していた〔宮下直AC49(2)〕.
秋の餌が豊富な時期は餌盗みを行うが,餌が乏しい春から夏には糸食いを頻繁に行っていた.
餌盗みと糸食いは季節的に変動する餌環境下での代替戦略である〔宮下直AC50(2)〕.
フタオイソウロウグモ Neospintharus fur BOES. et STR., 1906
=Argyrodes fur
雌2.5〜3.5mm,雄2〜2.5mm,成体出現期6〜9月.クモを襲うクモの一種.都市部から山地に広く生息.クサグモ類・サラグモ類の網に侵入
し,居候生活,網主が食べない小昆虫を捕えたり,
ときには網主を襲う.ツノナガイソウロウグモに酷似〔新海06〕.
成体は6〜9月,2〜3mm,本州・四国・九州・南西諸島.サラグモ,クサグモの網にいることが多い〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小
野09〕.
チャンスがあれば網主を攻撃する〔森林87〕.
クサ・コクサ・ヒメグモの網に居候し,チリイソウロウと共に居候している所も見られた.8月に1個卵のうを作り,クサグモ等の廃巣や落葉の中で越冬する.
卵のう内の卵数は30〜40個位であった〔山川・熊田73〕.
不規則網を好む傾向がある.交接中,脱皮中,脱皮後に網主を襲う例を観察した.
頭部の角のつきでた雄(ニセフタオイソウロウと仮称=現在はツノナガイソウロウグモとなる)がいる〔熊田AT70〕.
金華山ではアシナガサラグモ等によくみる〔大江AT40〕.
腹部の二叉の突出度は変化する.刺激すると丸っぽくなる〔池田K66〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
卵のう長3〜5mm,巾2〜4mm,茶色,通常2個〔新海K47〕.
シロカネイソウロウの卵のうを捕食〔新海明K59〕.
まどい中のアズマキシダグモ幼体を捕食〔新海明K66〕.
アシナガサラグモの網内で幼体が死んだ宿主を捕食,飼育中に与えた蚊の死骸も捕食した〔平松K63〕.
チリイソウロウグモ Argyrodes kumadai CHIDA et TANIKAWA, 1999
=mis. Argyrodes fissifrons O. P.-CAMBRIDGE, 1869
雌7〜10mm,オス5〜9mm,成体出現期7〜9月.都市部から山地まで広く生息.クサグモ類・スズミグモ類・サラグモ類・ヒメグモ類などの網の上部
の不規則糸の部分に
侵入して居候生活をし,網主の食べない小昆虫を捕えたり,網主の捕えた獲物を略奪して生活.時には網主を襲う〔新海06〕.
成体は7〜9月,雌7〜8mm,雄6mm,本州・四国・九州・南西諸島.
クサグモの網に居候するが,クモを食べることもある〔東海84〕.中国からも記録〔小野09〕.
日本産の本種はながらくArgyrodes fissifronsと同定されてきたが,
スリランカ産の基準標本を検査したところ,誤りであり,
新種と判断された.雄の触肢ではfissifonsと区別できないが,雌の外雌器はまったく異なる.
正摸式標本は沖縄県ヘド岬産.台湾.中国にも分布する〔千田・谷川AC48(1)〕.
クサグモ,コクサグモ,キヌアミグモ,スズミグモを捕えているのが記録されている〔森林87〕.
スズミグモの網の中でスズミグモを捕食していた.スズミグモの体長15mm,チリイソウロウグモも15mmだった〔貝發,しのび5〕.
主としてクサグモの網(上方の不規則網の部分)に居候する.1網に10数頭を数えることもある.
8月頃産卵し,卵のうを宿主の網に吊るす.短い柄のある直径3〜4mmの球形,赤褐色,下端は円筒状に突出し,
その先端に子グモの出口ができる.1卵のう中に50卵内外〔中平AT23/24〕.
8月に2〜3個の卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
クサグモが食われるのは脱皮中,または脱皮直後である.複数固体が居候していても,1頭がクサグモを補食した〔田中AT81〕.
スズミグモの網に居候する.雌雄で一つの網に居る例もあり.スズミグモよりも上方に位置するのが普通.
寄主網当たりの寄生個体数の頻度分布を名古屋大学の構内で調査した.生存率は非常に高く,5月76%,6〜8月は
95%以上であった.5月にはランダム分布,6月には集中分布,7〜8月には一様分布となった〔田中幸AC54(2)〕.
奄美大島では8月上旬に産卵前である〔大河内AT49/50〕.
コクサグモの網に居候〔松山他AT43〕.
卵のうはスズミグモの網の端の方に吊るされる〔下謝名AT41/42〕.
ふ化日数は25日(8月16日〜9月9日)〔大利AT26/27〕.神奈川県松田町寄で雌雄同居を観察(1994年7月23日)〔池田K71〕.
クサグモの網の中で交接を観察.脚を広げて接近し,第1,2,3脚をあわせる.触肢は上下左右交互ではない〔緒方清人,蜘蛛23〕.
クサグモの網に居候するチリイソウロウグモは時には強盗となり寄主を殺して捕食することもある.実際にはイソウロウの捕食が起きるのは各齢1〜数%と比較
的稀な出来事〔田中幸一,蜘蛛17〕.
寄生率は5月から7月にかけて増加し98%に達した.分布集中度は5月はランダム分布,6月には集中分布となり,7月と8月は一様分布の傾向を示した〔田
中幸一,蜘蛛30〕.
卵のう長6〜8mm,巾5〜6mm,茶色で通常2〜3個〔新海K47〕.
産卵から出のうまで平均24日,母グモは平均21日間卵のうを保護,宿主の網の崩壊とともに卵のうは消失するが,
保護があると6割の卵のうが生存〔桝元AC50(2)〕.
クサグモ迷網部のヤリグモの卵のう中のふ化幼体を捕食〔新海明K59〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.円網を選好していないが,ホストの網へ侵入する場合,
自分自身で網外へ採餌用ネットワークを作成しないためと思われた〔新海明AC51(2)〕.
地域によりスズミグモ利用・クサグモ利用と宿主をちがえるチリの形質比較を行った.
体サイズ・相対脚長ではスズミ利用個体群で大きく,移動速度は本来の宿主上で早くなる傾向があった.宿主の網サイズはスズミグモの方が大きい.
進化のシナリオは網サイズの小さいクサグモへ宿主をシフト,餌資源減少のためチリの体サイズが小型化,複雑な網のため脚長を短縮,移動速度を高めた〔馬場
友希AC53(2)〕.
屋久島と奄美大島を境に急激にクサグモとスズミグモの個体数が変動し,屋久島以北ではクサグモを,奄美大島以南ではスズミグモを利用する〔馬場友希・宮下
AC54(1)〕.
宿主利用の違いが採餌行動および餌獲得量に及ぼす影響を比較した.その結果,(1)盗み行動のレパートリーはスズミグモ利用個体群でより多い,
(2)網にかかる餌量に有意な差は見られなかったが,チリが盗む餌量はスズミグモ利用個体群でより多かった.
宿主の網構造の物理的違いが採餌行動に影響し,結果的に盗める餌量に影響を及ぼした可能性がある〔馬場友希・宮下直AC54(2)〕.
宿主適応に伴う形質分化のしくみを総説としてまとめた.クサグモの網内では餌捕獲量が制限されていることから,クサグモ利用個体群では餌獲得量を高めるた
め,
餌盗みに関わる形質により強い選択圧が働いている.熱帯から温帯へと分布拡大に伴って,チリには成体サイズと相対脚長の縮小が起こった.サイズの縮小は
少ない餌での成熟を可能にした.相対脚長の縮小は網内での早い行動を可能にする利点があった〔馬場友希AC58(2)〕.
イソウロウグモの1種 Argyrodes lanyuensis YOSHIDA, TSO et SEVERINGHAUS, 1998
台湾の蘭島から記載.雄3.5mm、雌2.6mm.この島にはチリイソウロウ,ミナミノイソウロウ,オナガグモ.
オオジョロウの網に平均10頭は下らない.コソ泥盗みのほか網食いもする〔吉田ほかAC47(1)〕.
アカイソウロウグモ Argyrodes miniaceus (DOLESCHALL, 1857)
雌3.5〜6mm,オス3.5〜4mm,成体出現期6〜9月.南方系のクモ.本州では千葉県以南の太平洋側各県に分布し,平地から山地に生息.ジョロウ
グモ類・コガネグモ類・オニグモ類などの網に侵入して居候生活.
網に獲物がかかると一斉に動き出し,網主が獲物を食べ始めるのを待って獲物の反対側から盗み食いをする.網主の食べない小昆虫を捕食する場合もある〔新海
06〕.
成体は7〜9月,雌5mm,雄3〜4mm,本州・四国・九州・南西諸島.コガネグモの円網にいるが,多くない〔東海84〕.
千葉県以西に分布〔森林87〕.中国,インドネシア,ニューギニア,オーストラリアからも記録〔小野09〕.
南西諸島の種は別種ミナミノアカイソウロウグモだった.西表島には生息〔谷川.千田AC45(1)〕.
関東地方では千葉県清澄山.神奈川県横須賀市.逗子市.横浜市栄区横浜自然観察の森でジョロウグモ雌成体の網に1頭居候,
同網にシロカネイソウロウが5頭〔新海明ほかK72〕.
横須賀市逸見浄水場付近で雌成体,2頭はジョロウグモの網から,2頭はクサグモの網から記録(1996年8月15日)〔谷川K71〕.
2001年8月2日,千葉県立館山野鳥の森で雌2頭採集,ジョロウグモとゴミグモに居候〔安田ほかK83〕.
8月13日下田市須崎で22頭を確認〔安田ほかK83〕.6月10日鎌倉市で雌1頭確認〔谷川K83〕.
主としてコガネグモ・オニグモ・ゴミグモ等円網を作るクモの網に居候する〔中平AT23/24〕.
熊本県では小高い岡状の原野のクヌギとコザサの茂った所で,クヌギからコザサ間に張られたコガネグモの網に2〜4,5頭程,居候していた〔木庭
AT19〕.
オオジョロウグモの網に居候.餌が網にかかるや,餌の周りにたかって捕食する.宿主の脚で払われると糸を引いたまま,いったん下がる.
シロカネイソウロウも多い〔新海明K54〕.
クラカタウ諸島で記録〔吉田哉AC43(2)〕.
飼育下での卵のう内の卵数の記録で,22個(雌Aの8月19日産卵),14個(雌Cの9月18日産卵),22個(雌Cの10月1日産卵)〔安田ほか
K84〕.
ツノナガイソウロウグモ Neospintharus nipponicus (KUMADA, 1990)
=Argyrodes nipponicus
雌2.5〜5mm,オス2.2〜3mm,成体出現期6〜9月.平地から山地に生息.クサグモ類・サラグモ類などの網に侵入して,網主の食べない小昆虫を
捕食する.
自身で不規則網を張る場合もある.フタオイソウロウグモによく似ている.雌の腹部が後方に大きく突出している.卵のうも細長く小さい〔新海06〕.
神奈川県津久井郡三井の7月の雌雄で記載.雄2.5〜2.7mm,雌2.4〜2.7mm.岩手県から鹿児島県まで検鏡.
クサグモやコクサグモの網に侵入するほか,自分の網も張る〔熊田AC39(1)〕.国外では中国から記録がある〔小野09〕.
樹間や枝先などには張られず,地表近くの下草間に張られる.網にかかった昆虫を粘球糸を投げかけて捕獲.
年1世代で6月下旬から8月にかけて産卵(3〜6個の卵のう),出のうした子グモは親の餌を盗み食いしてから分散する.
越冬前の時期は他のクモの網に居候することが多い.幼体で越冬し,翌春から自分の網を張り,5〜6月に成熟する〔新海明AT97〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
7月13日秦野市蓑毛にて2個の卵のう(壷の高さ3.5mm,胚9頭と胚11頭)をガードする母グモ(腹部長2.25mm,腹部高2.10mm)〔池田
K83〕.
君津市にて調査日6月23日から9月22日まで,卵のうは網内に1,2個(6月)から4個(7月23日)まで.
7月7日には3個の卵のうに幼体15頭,幼体16頭,卵10個,幼体の体長0.96mm,頭胸幅0.40mm,卵サイズ0.61×0.59mm〔新海明
K84〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
アカイソウロウグモの一種 Argyrodes sp.
=ミナミノアカイソウロウグモ
西表島にて,オオジョロウグモの網で雌が雄の頭にかみついて交尾していた.雄が静止していて雌が接近をくり返していた〔谷川K64〕.
ハナナガイソウロウグモ Faiditus xiphias (THORELL, 1887)
=Argyrodes xiphias
雄2.5〜2.8mm,雌2.0〜2.3mm.石垣島,与那国島から記録〔吉田哉AC42(1)〕.
クラカタウ諸島で記録,日本,台湾,中国,ビルマ,シンガポール,インドに分布〔吉田哉AC43(2)〕
西表島に生息.3〜8月に雌雄成体〔谷川K70〕.
オオジョロウグモ雌成体の網に居候し,網を食っていた.宮下『クモの生物学』にも記述あり〔平松.新海明K81〕.
オナガグモ Ariamnes cylindrogaster SIMON, 1888
=Argyrodes cylindrogaster (SIMON, 1888)
雌20〜30mm,オス12〜25mm,成体出現期5〜8月.クモを食べるクモ.里山から山地に多く生息.樹林地の周辺,林道などの樹間,枝葉間,草間
に3〜4本の糸を引いただけの条網を張る.
糸には粘性がなく,その糸を伝わって来るクモを捕える〔新海06〕.成体は5〜8月,雌25〜30mm,雄15〜20mm,本州・四国・九州・南西諸島.
樹枝葉間に数本の糸を引いた条網を張り,その糸を伝わってくる.クモを捕らえる〔東海84〕.国外ではフィリピン,中国,韓国から記録がある〔小野
09〕.
Ariamnes属に戻す〔吉田哉AC50(2)〕.
産卵期は6〜8月.樹枝の間に紡錘形をした2cm程の卵のうを吊るす.餌となるのはハシリグモ科,フクログモ科など徘徊性種が多い〔森林87〕.
5〜9月に不規則網状に糸を張り,その中に1個卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
6月中旬長径15mm.短径6mmの卵のうを吊るし,ガードする.7月上旬50〜60の幼体が出のうする.長野県〔細野43〕.
卵のうの下部に出口がある〔千国AT77〕.
糸上を前進する時には第1・2脚で糸をたぐり,第3脚で糸を丸める.この時,右1脚で確保された糸は左2脚へ送られ左3脚で丸められる.
方向転換の時は前方と後方の糸を糸いぼの箇所でつなぎ,転換して,前部で糸を切断してから,新しい糸を糸いぼから出しながら前進する.
上方へ進む時には糸いぼから前へ糸がつながっている点が水平の糸上を進む時と異なる点である〔新海明AT49/50〕.
産卵期にヒメグモの網に居候する時あり〔松山他AT43〕.
糸には粘性がないが,粘性のある糸を獲物に投げつける.クモの幼生を条網にはわせたところ,第1・2脚で糸にぶら下がり,
第4脚間にヤリグモ同様の粘球のついた糸を張り,獲物に投げつけた〔橋本AT33/34〕.
腹部を動かすことが出来る.ごく簡単な条網で糸の粘性は相当強い.占座姿勢は垂直上位.
6〜7月頃産卵,卵のうはクモの体に比べると驚く程大型で黄褐色.網の一隅に吊るす〔中平AT23/24〕.
餌の取り方は橋本の観察通りの結果である〔大橋・新海明K19〕.
ヤマシロオニグモを捕食し,ムナボシヒメグモに捕食される〔熊田K34〕.
餌となったクモはシモフリミジングモ,アシナガサラグモ,コガネエビグモ,アマギエビスグモ,フノジグモ,ワカバグモ.
チャイロアサヒハエトリとカニグモ科が多い〔新井K82〕.
ヤリグモに捕食されていた〔谷川K61〕.
出のう幼体が列を作って分散しているのを観察(1994年7月23日)〔池田K71〕.
淡褐色または黄色(下部にいくにつれ色が薄くなり,下部白色のものが多い)の卵のう13〜17mm長,4〜5mm巾,1個,
葉または枝の間に不規則に糸を引いてその中に吊るす〔新海K47〕.
Argyrodes属とする〔八木沼86〕.
ヨツコブヒメグモ Chrosiothes sudabides (BOES. et STR., 1906)
=Phoroncidia subabides (BOES. et STR., 1906)
=Theridion subabides BOES. et STR., 1906(=ジュズカケグモ)
Theridionより転属.本州・四国・九州・沖縄〔吉田AC28(2)〕.国外では中国,フィリピンから記録がある〔小野09〕.
雌2〜3mm,雄1.5〜2.5mm,成体出現期4〜10月.平地に多く生息.河原,海岸の下草の間,石の間.里山から山地の草原,樹林地の下草の間な
どにシート網を持った不規則網を張る.
網の大きさは造網場所によって3〜10cmまでさまざまである〔新海06〕.
成体は4〜7月,雌2〜3mm,雄1.5〜2.5mm,本州・四国・九州・南西諸島.草間に不規則網を張る〔東海84〕.
ヒシガタグモの一種 Meotipa vesiculosa E. SIMON, 1894として,
1937年8月愛媛県温泉郡堀江村にて高橋幸雄採集の記録,腹部背面に4個の大きなコブがある.前の対はやや小さい〔植村AC4(3)〕.
卵のうを糸いぼに付着する〔池田〕
ギボシヒメグモ Chikunia albipes (S. SAITO, 1935)
=Chrysso albipes (S. SAITO, 1935)
=syn. Theridion rapulum YAGINUMA, 1960
=ナリヒラグモ Theridula sp. (Narihira delicata KISHIDA?)
雌2.5〜3.5mm,雄1.5〜2mm,成体出現期5〜9月.里地から山地に生息.樹林地とその周辺の草地,林道,渓流沿いの広葉樹の葉裏,草の葉裏
に不規則網を張る.
夜間は上下の葉の間に全粘性の糸を垂直に張り(「垂糸網」),朝方取り壊す.
網は葉裏に引き回された粘性のない不規則網部分と,腹部は三角形で,色彩は橙色,黒色,赤褐色,黒色,白条など変異が多い〔新海06〕.
成体は5〜8月,雌3〜4mm,雄2.5〜3mm,全土.網は夕方はって,朝とりこわす〔学研76〕.
斎藤三郎がサハリン産で記載したTheridula albipesが本種.日本,サハリンのほか中国に分布〔吉田哉AC50(2)〕.
広葉樹の葉裏に不規則網をはる.色彩には変異が多い.7〜8月に白色球形の卵のうを1〜2個葉裏につける.網は早朝とりこわす〔新海
69,K29/32〕.
夜間は全粘性の垂糸網〔東海84〕.
宮崎県で7〜8月頃産卵する〔松山AT43〕.
葉裏に張った不規則網は住居で,クモはここにいて食事,産卵,休息する.
この住居から下方にある葉に引かれた綾糸状のものが捕虫用の網で,粘球がついている.朝,網をたたむ〔中平AT35〕.
食べかすを住居とした葉裏に付着する.7月頃,卵のうを1〜2個,葉裏につける.8月頃子グモがふ化し,しばらくの間,親グモと同居する〔中平
23/24〕.
39卵〔松本K42〕.
白色球形の卵のう2〜3mm大,1個葉裏へ〔新海K47〕.
ナリヒラグモとして,
1枚の木の葉裏から下方に伸びる不規則網を営む.クモは葉裏に占座し,食事も産卵もそこで行い,ふ化当時の子グモは母グモと共に居る〔中平
AC15(2)〕.
まどい中の子グモが親の捕った餌を集団で運ぶことがある〔新海明〕.
吐き戻し給餌をする.八王子城跡で,産卵は6月上旬と8月上旬,出のうまでは14〜21日の間,分散まではさらに10〜14日と考えられた.
同居中,母グモと子グモによる集団捕獲,吐き戻し給餌を観察〔新海明AT94,K65〕.
飼育により1992年8月7日に産卵.8月12日27頭出のうした幼体は8月15日.8月31日.9月8日脱皮で成体になった.
9月20日に産卵したが卵のうを食べた〔加藤むK64〕.
八王子城址では6月と8月に成体が出現,飼育により8月に生まれた子が9月に成体になったことから年3化のクモか〔新海明K65〕.
吉田哉はギボシヒメグモ属=Chikunia属を新設〔小野09〕.
自然環境指標種Bランク〔新海98〕.
フタホシヒメグモ Chrysso bimaculata YOSHIDA, 1998
=コガネヒメグモの一種 Chrysso sp.
コガネヒメグモの一種として,神奈川県松田町寄で雌を杉林で採集,7月23日〔伴K70〕.
高知筆山公園が基準産地.3〜7月に成体,雄1.6mm,雌1.8mm,本州(神奈川・広島)・四国(高知).
体色は白,糸いぼの背面に2黒点〔吉田哉AC47(2)〕.
コガネヒメグモの一種 Chrysso lativentris
韓国で本種を発見〔木村K67〕.
ミナミオダカグモ Chrysso pulcherrima (MELLO=LEITAO, 1917)
奄美大島湯湾岳にて3月に雌雄採集.与論島,沖縄本島,西表島のほか西アフリカからアメリカに広く分布〔吉田哉AC42〕.
西表島では1・3・8月に雄,8月に雌〔谷川K70〕.
ホシミドリヒメグモ Chrysso foliata (L. KOCH, 1878)
=syn. Chrysso punctifera (YAGINUMA, 1960)
雌4〜5mm,雄3〜4mm,成体出現期5〜8月.里山から山地に生息.樹林地とその周辺の草間,林道,渓流沿いの広葉樹の葉裏,幅の広い草の葉裏に不
規則網を張り,全粘性の下垂糸を下す.
色彩変異が多く,緑色型,白色型,黄色型,橙色型,赤色型,緑白色型,黒色の条を持った型など〔新海06〕.
成体は5〜8月,雌5〜6mm,雄3.5〜4mm,北海道・本州・四国・九州.山間部渓流上に多く,広葉樹葉裏に全粘性の不規則網(垂糸網)を張る.
腹部の色彩斑紋には変異が多い.産卵期は6〜7月で白色(淡緑色の場合もある)球形の卵のうを葉裏に作る〔東海84〕.韓国からも記録〔小野09〕.
80〜90頭の子グモと同居する母グモにショウジョウバエを与えると,母が捕食してしばらくした後,5〜6頭の子グモが一緒に捕食〔新海明
K63,K65〕.
11月5日高尾山で採集した個体を野外保存し,11月10日より12L短日条件で飼育すると脱皮まで123日,14L長日条件では53日.
1月30日では日長で差がなくなる.亜成体越冬を保証する機能が日長にある〔井上・加藤AT87〕.
金華山でケヤキに食するシャクトリガの幼虫を主に食す〔大江AT40〕.
卵色は淡黄色,1卵のうに300卵〔大利AT26/27〕.
卵のう4〜6mm大広葉樹の葉裏に〔新海K47〕.
自然環境指標種Bランク〔新海98〕.
タイプ標本を検したところ,コッホが未成熟な雌でEro foliataと記載した種は本種であった〔Ono02a〕.
オキナワホシミドリヒメグモ Chrysso sasakii YOSHIDA, 2001
雌4.3mm,雄3.2mm.成体は3〜5月,屋久島,沖縄島に分布〔吉田AC50(1)〕.
コガネヒメグモ Chrysso scintillans (THORELL, 1895)
=コガネヒメグモ Chrysso venusta (YAGINUMA, 1957)
=Argyria属で新種記載された 1957
雌4.5〜8mm,雄3.5〜5mm,成体出現期7〜9月.山地に多く生息.林道や渓流沿いの広葉樹の葉裏に不規則網を張る.網は葉裏に引き回された粘
性のない不規則網部分と,
そこから下方(10cm〜1m)の葉に引かれた粘性の強い10数本の下垂糸部分から出来ている.金色の腹部は刺激を与えると褐色に変化する.母グモは子グ
モに口から出した
ミルク状の餌を与える〔新海06〕.
成体は7〜9月,雌7〜8mm,雄4〜5mm.習性はホシミドリヒメグモと同じ.腹部の黄金色は刺激を与えると褐色に変化する〔東海84〕.
THORELLがミャンマーから記載したPhyscoa
scintillansが本種.日本,中国.ミャンマーに分布する〔吉田哉AC50(2)〕.韓国からも記録〔小野09〕.
金鱗斑のない個体がいて,遺伝する〔新海明K62〕.
広葉樹の葉裏に大型の不規則網を張る.網は@上方と下方の葉の間に張る,A上方と側面の葉の間に張る,
B上方の葉裏から出した下垂糸(10〜100cm)に昆虫・葉・枝などをつりさげた網の3形式があるが
Bの網はほとんど見ることはできない.産卵期は7〜8月で白色球形の卵のうは網の中に置き保護する.
卵数は約70個.子グモは第1回脱皮前に卵のうの側面の穴より出て来る.その時の色彩は頭胸部半透明の白色,
腹部はだいだい色で斑紋なく球形,第1回脱皮後,腹部はわずかに糸いぼを越えて上後方に突出し,
黄金色の斑紋が表れる.斑紋の変異は幼生期ほど顕著である〔新海69〕.
新海栄一による観察例.斑紋変異の図〔新海明K91〕.
開のうするが,自力でも出のうできる.出のう直後は吐き戻し給餌,その後親が採った餌を捕食,
分散まぎわには親と共同餌捕獲をする.子が母を捕食することもある〔新海明K65〕.
子育て前期には吐き戻し給餌,後期には母グモの取った餌を子グモに与える〔新海明.吉田嗣郎.伊藤浩見AT95〕.
子の保護のコストとベネフィットを評価,保護した場合,子の成長率と生存率が高い一方,
母グモの体重が顕著に減少した〔長崎緑子AC49(2)〕.
夜間,雌の網上で雄間の闘争を観察した(1989年7月18日,須走).行動は@接近,A第1脚による糸の引合い,
B第1脚による打ち合い,C第2・3脚による打ち合い,D組み打ち,Eかみ合い,F離れの順で進行する〔池田K61〕.
7月に1〜2個卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
1955年8月9日いわわき山にて八木沼採集,記載,葉裏に不規則網を張り,他のクモの網で見つかる〔八木沼AC15(1)〕.
体色変化するクモ.生態詳細記述あり〔植村AC15(1)〕.
白色卵のう長4〜6mm,巾3.8〜5.5mm,一方がとがった球形,1個を広葉樹の葉裏へ〔新海K47〕.
Chryssoに転属〔八木沼AC15(2)〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
リュウキュウミドリヒメグモ Chrysso viridiventris YOSHIDA, 1996
久米島産で記載.雄2.5mm.雌3.2mm.3月に雌雄成体.緑色球形のヒメグモ.石垣島,西表島にも分布〔吉田哉AC45(2)〕.
沖縄本島にも分布〔池田98〕.台湾でも記録〔小野09〕.
サヤヒメグモ Coleosoma blandum O. P.-CAMBRIDGE, 1882
雌雄2〜3mm,成体出現期5〜8月.平地から山地に生息.水田の周囲,河川,草原,林道などの草の葉裏,草間の根元付近に不規則網を張る.
オスの腹部前方が頭胸部と腹柄を包むような形から腹柄を刀,腹部を鞘に見立てた〔新海06〕.
11月になると大部分が空中移動を行い,冬季の水田ではほとんど見られない〔新海06〕.
生息環境・網型など全て不明〔新海AC27S〕.
飼育して交接行動や卵嚢,第2世代の幼体の成長を記録した.交接は背面下位で雌雄が向き合い,第1脚どうしを頭上で押し合わせるような格好でおこなわれ
た.
雄の触肢は左右交互に使用.途中で2〜3回の精液の補充があった.精網は「人」型,中央部に精液をつけ触肢で吸入.
雌は4月4日に成体となり,4月27日から8月16日までに合計8卵嚢を作成.1卵嚢あたり8.6個の卵.第2世代では出嚢から成体まで平均24.1日
〔小笠原幸恵,しのび25〕.
クラカタウ諸島で記録,バリ島,スリランカ,中国,フィリピン,日本に分布〔吉田哉AC43(2)〕
ヨシダサヤヒメグモ Coleosoma floridanum BANKS, 1900
雌1.5〜2.5mm,雄1.8〜2.1mm,西表島で水田の畦の草間から採集された.腹部の斑紋には変異がある〔谷川AT98/99〕.
名古屋市で雄を採集〔小笠原K89〕.熱帯地方中心に広く世界中に分布〔小野09〕.
チクニサヤヒメグモ Coleosoma margaritum YOSHIDA, 1984
雌3mm,雄2mm,本州に分布.長野で模式種.形態はヤホシサヤヒメグモに似るが腹部は灰褐色である〔吉田AC33(2)〕.
ヤホシヒメグモ Chrysso octomaculata (BOES. et STR., 1906)
=ヤホシサヤヒメグモ Coleosoma octomaculatum (BOES. et STR., 1906)
=Theridion octomaculatum BOES. et STR., 1906
=吉田哉はChrysso属へ転属し,和名をヤホシヒメグモに戻す〔小野09〕
雌雄2〜3mm,成体出現期一年中.平地から里山に生息.水田の周囲,河川,草原などに多く,草の葉裏,樹木の葉裏,下草の根元付近に不規則網を張る.
11月になると大部分が空中移動を行い,冬季の水田ではほとんど見られない〔新海06〕.
成体は1年中,2〜3mm,全土.水田・河原に特に多く,草間に不規則網をはる.雄の腹部は細長い〔東海84〕.
成体は7〜10月,2〜3mm,全土〔中平〕.中国,東南アジアに分布〔小野09〕.
地上から20〜30cmに不規則網を張り,昆虫を捕獲.宇都宮市峰町の水田(6月にスミチオン乳剤散布)では10月頃に1u当り8個体前後,
成体は7〜10月,秋期に大量の空中移動をし,11〜12月にかけて水田からはとんど姿を消し,越冬は水田外で幼体で行う〔浜村AC22(2)〕.
広葉樹の葉裏に不規則網をはる.水田にも多く,稲株の下部に不規則網をはり,平行背位に占座する.一時に種々の段階のものを採集できる.
卵のうは白色球形で,糸いぼにつけている〔中平AT23/24〕.
腹部後端に大きな卵嚢をつけて保持.はずれると母グモはすぐに卵嚢の所へいき腹端につけた〔米田宏,和歌山クモ14〕.
宮崎県でササに造網するものが多い.5月頃産卵する〔松山他AT43〕.
糸いぼに卵のうをつける〔有田AT26/27〕.
7月に産卵からハッチまで5日間,60卵〔鈴木勝K41〕.サヤヒメグモの飼育と平行して実施.交接行動と卵嚢,幼体の成長を記録.1卵嚢あたり16.4
個の卵.出嚢から成体まで平均19.5日〔小笠原幸恵,しのび25〕.
1回の交接で2回産卵〔鈴木勝K42〕.
トガリクサチヒメグモ Coscinida japonica YOSHIDA, 1994
雌雄2〜2.5mm,成体出現期3〜11月.湯ヶ島町では山腹の積みわらの中から採集されている.その後,草間の根元付近,枯れ草の間などにH字形の網
を張ることが確認された〔新海06〕.
「X字状網」はH字形,逆Y字形,X字形の3タイプの網を総称して呼ぶ〔新海06〕.
雄2.4mm,雌 2.2mm,
3月5日,伊豆半島天城湯が島町市山で熊田憲一が採集,雌は愛知県で6〜7月に緒方が採集.模式属は中国産の別種による〔吉田哉AC43(1)〕
西表島では1・2・3月に雄,1・3・12月に雌〔谷川K70〕.
室内飼育にて,ムラクモヒシガタグモ同様のH字網を張る.卵のう構造も似ているが著しく小さい.
内部のワタ袋の直径が1.2〜2.0mmで中には8〜12個の卵.1雌が4月20日から6月21日まで8個も枯葉上に卵のうを作った.総卵数は79個〔小
笠原K74〕.
シラホシオオノヒメグモ Crustulina guttata (WIDER, 1834)
雌雄1.5〜2mm,成体出現期5〜9月.水田,畑地,川沿いの草地などの下草の根元付近に不規則網を張る.腹部の白点数は変異がある.
頭胸部と胸板にある多数の小突起で他の属から区別できる〔新海06〕.
雌雄 1.5〜2.0mm, 5月及び9月成体.本州・ヨーロッパ・中国に分布〔吉田哉AC50(1)〕.ロシア,韓国からも記録がある〔小野09〕.
オオノヒメグモ Crustulina sticta (0. P-CAMBRIDGE, 1861)
雌2.5〜2.7mm,雄2〜3mm,成体出現期6〜7月,草原,畦道,土手沿いの草地などの下草の根元付近,枯れ草の中,落ち葉の中などに不規則網を
張る.
頭胸部は褐色または黒褐色で多数の小突起がある.和名は大野正男にちなむ〔新海06〕.
雄1.9〜2.5mm,雌 2.3〜2.7mm,
6月7月成体,本州(宮城.新潟),ヨーロッパ,中国,北米にも分布〔吉田哉AC50(1)〕.国外ではロシアからも記録がある〔小野09〕.
アカクロミジングモ Dipoena caninotata BOES. et STR., 1906
九州に分布か?〔八木沼77〕.
ムナボソミジングモ Dipoena longisternum BOES. et STR., 1906
九州に分布〔八木沼77〕.
タニカワミジングモ Dipoena nipponica YOSHIDA, 2002
雌1.8〜1.9mm,雄1.6〜1.7mm,成体は雌雄8月,雄1月,シモフリミジングモを小形にしたような紋様.
西表島産(谷川採)で記載〔吉田哉AC51(1)〕.
シモフリミジングモ Dipoena punctisparsa YAGINUMA, 1967
雌3〜4mm,雄2.5〜3mm,成体出現期5〜8月.都市部から山地まで広く生息.人家・神社・寺院の庭園,公園,草原,樹林地の周辺,林道などに見
られる.
樹木の枝や葉裏,草の葉裏で待機し,接近してくるアリに粘糸を投げかけて捕える.
アリを次々と捕え,数匹をだんご状にして空中に吊るして食べる.ミジングモ類のなかで本種は小型のアリを捕える率が最も高い〔新海06〕.
成体は5〜8月,3〜4mm,北海道・本州.草間を徘徊,または糸をひいて静止し,近くを通るアリを捕らえる.小型のアリを多数捕らえる習性がある〔東海
84〕.
国外では韓国から記録がある〔小野09〕.
自分の体より小さいアリを枝の表面などで捕え,数匹をまとめて団子状にして食べる〔新海AC43(2)〕.
ケアリ属(特にトビイロケアリ)を一度に多く捕食.梅の果樹などで採集〔梅田泰佳.新海明.宮下直AC45(1)〕.
白色球形(直径約5mm)の卵のうを容器に付着,8月4日産卵,12日にふ化,14〜15日に2令幼体,20日16頭出のう〔鈴木勝K46〕.
シロカネヒラタヒメグモ Emertonella taczanowskii (KEYSERLING, 1886)
=Euryopis taczanowskii KEYSERLING, 1886
雌雄2〜3mm.与論島,伊是名島,沖縄本島のほかアメリカ,ニューギニア,スリランカに分布〔吉田哉AC(2)〕.
ヒラタヒメグモEuryopis属から,シロカネヒラタヒメグモEmertonella属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.アジア,アメリカの熱帯地方に
広く分布〔小野09〕.
カレハヒメグモ Enoplognatha abrupta (KARSCH, 1879)
=Enoplognatha transversifoveata (BOES. et STR., 1906)=E. abrupta (KARSCH, 1879)だった〔吉田哉AC50(1)〕.
=Enoplognatha hangzhouensis ZHU, 1998
雌6〜8mm,雄4〜6.5mm,成体出現期4〜8月.都市部から山地まで広く生息.人家・神社・寺院・学校などの建物の周囲,石灯篭,塀の隅,樹皮の隙
間や樹皮の下,
石垣・崖地の隙間やくぼみなどに「簡易管状住居」を作り,そこから目の細かい不規則網を張りだす.ヤマトコノハグモに酷似〔新海06〕.
成体は4〜8月,雌6〜8mm,雄4〜5mm,本州・四国・九州.家の塀,樹皮の割れ目,
がけのくぼみなどに住居を作り,そこから目の細かい不規則網を張る〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
粘性不規則網〔新海79〕.
11〜12月に2〜3個の卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
5〜6月に産卵.5月7日,31日,6月2日,4日,5日,7日,11日と連続7回産卵した.
卵のうは次第に小さくなる(直径6mmから3mmまで)〔大利AT26/27〕.
植物園で樹の洞の中に亜成体で越冬〔植村AT5〕.
黄色または淡褐色球形卵のう6〜8mm大を2〜4個,網の上部または側面に〔新海K47〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
キタコノハグモ Enoplognatha camtschadalica KULCZYNSKI, 1885
ヤマトコノハグモ E. tectaだった〔吉田哉AC50(1)〕.千島列島・本州に分布〔八木沼77〕.
セマダラコノハグモ Enoplognatha dorsinotata BOES. et STR., 1906
ヤマトコノハグモ E. tectaだった〔吉田哉AC50(1)〕.粘性不規則網〔新海79〕.
神社や山小屋の軒,物置の隅等に不規則網を張り,平行背位に占座.5〜6月に産卵.
1網に3個程の卵のうを吊るす.卵のうは褐色の糸で作られ,球形〔中平AT23/24〕.
コガタコノハグモ Enoplognatha lordosa ZHU et SONG, 1992
成体は5月,雌5mm,雄3.6〜4.5mm,本州(京都)・九州(佐賀).原記載は中国で,雄は触肢で識別できるが,雌だけでは同定できない.
他種と混同されている〔吉田哉AC50(1)〕.
シロタマヒメグモ Enoplognatha margarita YAGINUMA, 1964
=Enoplognatha submarginata YAGINUMA et ZHU, 1992
雌4〜7mm,雄4〜6mm,成体出現期7〜9月.北海道では海岸から高山まで広く分布.本州では800m以上の高地に生息.
草原,樹林地の周辺,林道などの草の葉や樹木の葉を少し曲げて簡単な住居を作り,その下に不規則網を張る.
産卵期には葉を丸めて住居を作り,そのなかに卵のうを作って保護する.孵化した子グモは黒色〔新海06〕.
成体は7〜9月,雌6〜7mm,雄4〜5mm,本州(中部・関東地方).1000m前後の高原に生息し,草間に不規則網を張る.
産卵期は8〜9月で草の葉を丸めて住居を作り中に産卵する.卵は20日程でふ化し,幼体は黒色をしている.
中部,関東地方の高地では普通に見られるが,他の地方では採集されていない〔東海84〕.国外ではロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
雌5.8mm,1950年7月24日採集,雄5.3mm,1957年5月27日採集〔八木沼AC19(1)〕.
ヤマイモの葉元に荒く作った袋状の住居に潜んでいた〔山川・熊田79〕.
本州・四国・九州に分布〔八木沼77〕.
中国産のE. submarginata YAGINUMA et ZHU, 1992 は地域変異〔吉田哉AC50(1)〕.
白色球形または一方がとがった球形の卵のう6〜8mm大1個を葉(主にササ)を曲げて(または葉を集めて)住居を作り,
その中に置く〔新海K47〕.
大雪山および厚岸町でも採集された〔谷川・堀K55〕.
ヤマトコノハグモ Enoplognatha caricis (FICKERT, 1876)
=Enoplognatha tecta (KEYSERLING, 1884)
=Enoplognatha japonica BOES. et STR., 1906
=Enoplognatha camtschadalica KULCZYNSKI, 1885
=Enoplognatha dorsinotata BOES. et STR., 1906
=Teutana albimaculosa S. SAITO, 1934
=ブチモチイグモ Steatoda albimaculosa (S. SAITO, 1934)
雌4〜8mm,雄4〜6mm,成体出現期3〜12月.平地から里山に生息.水田や野菜畑に多く,稲株の下部,水田周辺の草間や崖地のくぼみ,
野菜の根元,土の割れ目,河原の下草の間などに「簡易管状住居」を作り,そこから目の細かい不規則網を張りだす.
カレハヒメグモに酷似〔新海06〕.
成体は5〜10月,雌6〜8mm,雄4〜6mm,北海道・本州・四国・九州.水田に多く,稲株の下部,畦の草間,
土の割れ目に不規則網を張る.2化性〔東海84〕.国外ではロシア,中国,韓国,北米,ヨーロッパから記録がある〔小野09〕.
粘性不規則網〔新海79〕.神社や山小屋の軒,物置の隅等に不規則網を張り,平行背位に占座.5〜6月に産卵.
1網に3個程の卵のうを吊るす.卵のうは褐色の糸で作られ,球形〔中平AT23/24〕.
堺市の水田では産卵は6月初旬と8月中旬の2化.8月上旬に亜成体の1世代目の調査では
卵のうは7個程産卵され(ほぼ10日間間隔で70日間),1卵のう中の卵数は約120個.
卵のう期間約12日,雌雄とも5回脱皮,6令目に成体となる(卵のう脱出時を1令とした),
雌はふ化後約63日で成体,雄は約58日で成体〔田中AC25(1)〕.
8月下旬と10月上中旬に個体数のピークがある.10月10日にはひと株当たり12頭であった.
集中判定法(森下1959)によると,1令では概して集中分布をしているが,
2令でランダム分布への移行が見られた.6令で排列分布の傾向を示した〔田中AC26(2)〕.
宇都宮市峰町の水田(6月にスミチオン乳剤散布)では稲作期間中は1u当り1個体内外の密度だが,
刈り取り間近か刈り取り後に1u当り6〜7個体の高密度となる〔浜村AC22(2)〕.
本種のいる稲株には他の種はあまりよりつかない.卵のうは褐色の糸で作られ球形〔中平AT23/24〕.
1回の交接で3回産卵〔鈴木勝K42〕.
ヒシガタグモ Episinus affinis BOES. et STR., 1906
雌4〜6mm,雄3〜4mm,成体出現期5〜10月.里山から山地に生息.樹林地の周辺,林道などの樹木の枝葉間,草間,石垣などに自分の体を中心とし
た
X字形・H字形・逆Y字形の網を張る.前脚先端にある糸の接点付近には粘球が付けられており,それに触れたアリや小昆虫を吊り上げて捕える〔新海06〕.
「X字状網」はH字形,逆Y字形,X字形の3タイプの網を総称して呼ぶ〔新海06〕.成体は6〜10月,雌4.5〜6mm,雄4mm,全土〔東海84〕.
国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
冬期落葉の中で越冬している〔山川・熊田73〕.
台湾.韓国にも分布〔大熊AC43(1)〕.
夜間,逆Y字型網を張り,枝葉や地表をはう虫を吊り上げて捕る〔池田AT85〕.X字形やH字形の網は未確認〔池田10〕.
10月25日に33頭出のう〔池田ほかK51〕.
初島で夜間,アリ,トンビグモの1種を捕食〔稲葉K56〕.
白色雨だれ型の卵のう(周囲は縮れた糸でおおわれる)4〜5mm長,3〜4mm巾を1個,スゲの葉裏に〔新海K47〕.
チクニヒシガタグモ Episinus chikunii YOSHIDA, 1985
雄3〜5mm,雌5〜6mm,7月14〜28日に雄,長野県〔大熊AC43(1)〕.雄4.3mm,雌5.5mm,10月17日,長野県三叉で千国が採
集〔吉田哉85〕
シモフリヒシガタグモ Episinus kitazawai YAGINUMA, 1958
成体は6〜8月,雌4〜5mm,雄3〜4mm,北海道・本州.東北地方以北に多い寒地性のクモで,中部・関東地方では高地に生息する〔東海84〕.
大分県竹田市祖母山でも採集〔大熊AC43(1)〕.千島でも記録〔小野09〕.
台湾産ヒシガタグモの一種 Episinus makiharai OKUMA, 1994
雄3.7mm,5月下旬,雌4.5〜6.0mm,5月下旬〜6月上旬,台湾に分布.H. 牧原により採集〔大熊AC43(1)〕
ムラクモヒシガタグモ Episinus nubilus YAGINUMA, 1960
雌4〜5mm,雄3〜4mm,成体出現期6〜10月.平地から山地に広く生息.都市部の庭園,公園,雑木林の周辺,林道などの樹木や草の枝葉間,根元付
近,石垣,
岩場,崖地などに自分の体を中心としたX字形の網を張る.前脚先端にある糸の接点付近には粘球が付けられており,それに触れたアリや小昆虫を吊り上げて捕
える.
夜間造網することが多く,昼間は枝や葉裏に静止する〔新海06〕.
「X字状網」はH字形,逆Y字形,X字形の3タイプの網を総称して呼ぶ〔新海06〕.
成体は6〜10月,雌4〜5mm,雄3〜4mm,北海道・本州・九州.草間,石垣,樹枝間などに生息し,
X字状網(又は逆Y字状網)を張る.
X字状網の前脚先端の糸の岩あるいは樹木の接点付近には粘球がつけられており,それに触れたアリまたは他の昆虫を引き上げて捕食する〔東海84〕.
国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
冬期,落葉の下より採集される〔新海69〕.
9月に卵のうを作る.冬期は落葉中で越冬する〔山川・熊田73〕.
日中は造網せず,枝上や葉裏で静止している.日没後,葉先や枝先に仰向けにとまり,第4脚で糸を繰り出す.
糸端が葉や枝につくと補強して,中途で切断し,糸を出しながら水平糸を延長する.
中心を決めると,そこから新しい糸を引き出して下がり,地表に付着してから,昇ってくる.
中心から左右どちらかへ移動し,そこから又下がり,地表につけて戻り,糸を体で引き下げて定位する.
網はX字型になる.夜明けに撤収される.交接は8月下旬〜9月下旬に観察された.
交接の段階は@探索行動(糸を流しながら移動する),A交接糸(雄の流した糸が雌の網にかかると,雌は下糸を切り,雄と一直線になる),
B線信号(雄は糸をはじいて線信号を送る),C歩脚のふれあい(ダイレクト・コンタクト),D試しの挿入,E真の挿入,F移精.
卵のうは飼育器の石下に作られた.直径5mmの白色球形で,ヒシガタグモの卵のうよりやわらかな感じがする(周囲の縮れた糸が細いため)〔池田ほか
AT82〕.
神奈川の真鶴でスゲの根元で越冬していた.背甲幅と背甲長より2〜4令の幼体と推定した.幼体の腹部下面中央は黒い〔池田AT84〕.
5月中旬から5令が増加,6月上旬に6令(成体)となる.個体数をみると,7月下旬に4令,8月下旬に5令の集中があり,6月と9月の2化性の可能性があ
る〔池田AT85〕.
下糸の地表から5mm程,粘球がある.オオヒメグモ式の捕虫をする.2本の下糸のうち1本が残り,捕食中にそれに虫がかかることもある〔池田ほか
K49〕.
暗くすると日中でも造網を始める〔池田ほかK50〕.
白色球形の卵のうは5mm前後,少なくとも2個産卵,61卵,50卵,別の雌は46卵,53卵,別の雌は18卵.卵直径656マイクロメートル.
上糸の長さの補正のために造網のさい,一度地表へ下りてみる〔池田K51〕.神奈川県真鶴町で月毎の齢調査をした.成体は6月中旬に出現.越冬態が幼体の
各齢にわ
たることから,年1化(または2年3化?)の可能性が考えられる〔池田,しのび20〕.
台湾産ヒシガタグモの一種 Episinus punctisparsus YOSHIDA, 1983
雄3.5mm,7月10日,雌は未知,台湾に分布.M. 吉村により採集〔大熊AC43(1)〕
台湾産ヒシガタグモの一種 Episinus yoshidai OKUMA, 1994
雄4.2mm,10月中旬,雌4.1〜4.6mm,5月下旬.10月中旬,台湾に分布.
吉田(1983)によりE. bicornutus
として記載された種の雌は本種(Holotypeの雄はムラクモヒシガタグモだった)〔大熊AC43(1)〕
キマダラヒラタヒメグモ Euryopis flavomaculata (C. KOCH, 1836)
雌3.5〜4mm,雄3mm.国外ではヨーロッパ,中国,ロシアに分布〔小野09〕.
1970年7月17日に新海明が尾瀬ガ原で採集,1977年7月12日に熊田憲一が霧多布のかん木林内で1雄採集〔熊田K61〕.
1993年6月〜7月に北海道ナガフシ湖で柴田採集.ヨーロッパ.ロシア.中国に分布〔吉田哉51(1)〕.
フタホシヒラタヒメグモ Euryopis iharai YOSHIDA, 1992
雄1.6mm,雌1.8mm.雌の背腹に一対の黄色点.広島県で8月に雌雄採集,山口県と与那国島に分布〔吉田哉AC41(2)〕.
雌1.6〜1.8mm,雄1.5〜1.6mm〔小野09〕.
クロヒラタヒメグモ Euryopis nigra YOSHIDA, 2000
雄1.8mm,雌2.0mm.黒色の腹背.愛媛県宇摩郡新宮村で1994年8月2日に雌雄採集(井原庸による),
広島県と奄美大島に分布〔吉田哉AC49(2),AC51(1)〕.雌1.9〜2.4mm,雄1.8mm〔小野09〕.
ヤホシヒラタヒメグモ Euryopis octomaculata (PAIK, 1995)
雄2.2mm,雌2.5mm.雄の初記載.韓国でSteatoda属として記載された種を転属.
岡山県上斎原村で6月に雌雄を記録〔吉田哉AC46(2),AC51(1)〕.雌2.1〜2.5mm,雄2.1〜2.2mm〔小野09〕.
ミナミホシヒメグモ Platnickina maculata (YOSHIDA, 2001)
=Keija maculata YOSHIDA, 2001
成体は3〜4月に雌雄,8月雌,雌1.9〜2.3mm,雄2.0〜2.1mm,南西諸島(石垣島,西表島,谷川採集)に分布.
ムナボシヒメグモに似る.
本種を模式種にホシヒメグモ属(Keija属)を立てた.Keijiは吉田哉の父親名〔吉田哉AC50(2)〕.
台湾からも記録〔小野09〕.
サトヒメグモ Platnickina mneon (BOES. et STR., 1906)
=Keija mneon
=Theridion adamsoni BERLAND, 1934
雌2.5〜4mm,雄2〜2.8mm,成体出現期一年中.都市部から山地まで広く生息.里に最も多い.建物の周囲,壁や柱の隅,窓の下,縁の下,公園の
トイレ,
休憩所,塀やフェンスなどに多い.不規則網の上部に静止していが,網で捕虫しているのは確認されていない.
建造物,樹木,草の間を歩きまわって他のクモの網に侵入して網の主を攻撃し捕食する〔新海06〕.温帯および熱帯地方の世界全域に分布〔小野09〕.
雄2.7mm,雌3.6mm,本州以南に分布.オオヒメグモを捕食していた.
成体は1年中,卵のう(白っぽい暗赤色)は東京都にて10月15日と12月1日に確認.
ムナボシヒメグモと同様の習性で同所に生息することも多い〔熊田AT88〕.
Keija属に転属.本州南部,四国,九州,南大東島,北大東島,西表島,熱帯温帯に広く分布〔吉田哉AC50(2)〕.
新しい卵のうは球状.ツリガネヒメグモを捕食〔熊田AT89〕.ヒメグモの出のう幼体を捕食〔池田K81〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ムナボシヒメグモ Platnickina sterninotata (BOES. et STR., 1906)
=Keija sterninotatum (BOES. et STR., 1906)
=Theridion sterninotatum BOES. et STR., 1906
雌2.5〜3.2mm,雄2〜2.7mm,成体出現期6〜9月.クモを襲うクモ.都市部から山地まで広く生息.
庭園や公園,樹林地の周辺,林道の樹木の枝や葉裏,草の葉裏などの他,人家・神社・寺院の建物の周囲にも見られる.
ヒメグモ科・サラグモ科・コガネグモ科などのクモの網に侵入して網主を捕食する.サトヒメグモに似るが腹部背面前方に黒色の対斑がある〔新海06〕.
成体は6〜9月,2〜3mm,本州・四国,九州.ヒメグモ科のクモ,サラグモ科のクモ,クサグモなどをよく捕らえる〔学研76〕.
国外ではロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
クスミサラグモを捕食〔平松K96〕.
Keija属に転属〔吉田哉AC50(2)〕.
葉の裏に不規則網をはるが,ヤリグモ同様,他のクモを襲う習性も持つ.オオヒメグモ,ギボシヒメグモ,クスミサラグモ,ツリサラグモなどがよく補食され
る.
産卵期は8〜9月にかけて,白色球形の卵のうは触肢で保持するか,あるいは頭胸部に乗せて持ち運ぶ〔新海69,K46〕.
オナガグモ・ヤマシロオニグモの幼生を襲っているのを目撃〔山川・熊田73〕.
三重県のミカン園(空間が広く,乾燥して通気の良い土質)の優占種である〔貝発AT74〕.
市街地の多い神奈川県大和市の森林の最優占種,個体数調査の結果,ビーティングで主に採集されることから,かん木の間や葉上に生息.
雄のピークは5月下旬から6月下旬に,雌のピークは6月下旬にあった.
成体雄は8月下旬には見られない.産卵は主に6月,越冬態は幼体で年一化性〔池田.谷川K81〕.
オキナワミジングモ Lasaeola okinawana (YOSHIDA et ONO, 2000)
=Dipoena amamiensis (一部)
=Dipoena okinawana YOSHIDA et ONO, 2000
雌未知,雄2mm〔小野09〕.成体は7月,本州(愛知.大阪),ヨーロッパ.北米に分布〔吉田哉AC51(1)〕.
アイチミジングモ Lasaeola prona (MENGE, 1868)
=Dipoena prona (MENGE, 1868)
雌2.1〜2.6mm,雄1.5〜2.1mm,国外ではロシア,ヨーロッパ,北アメリカから記録がある〔小野09〕.成体は7月,本州(愛知.大阪),
ヨーロッパ.北米に分布〔吉田哉AC51(1)〕.
ヨナミジングモ Lasaeola yona (YOSHIDA et ONO, 2000)
=Dipoena yona YOSHIDA et ONO, 2000
雌未知,雄1.7mm〔小野09〕.1997年3月28日谷川採集の沖縄島与那琉球大学演習林産雄を正摸式標本に記載.沖縄島に分布〔吉田哉
AC51(1)〕.淀川河川敷に生息〔野嶋,いと30〕.
ヨシダミジングモ Lasaeola yoshidai (ONO, 1991)
=Dipoena yoshidai ONO, 1991
雌2.4〜3.2mm,雄1.7〜2.1mm〔小野09〕.1990年7月10日小野採集の北海道稚内産雄を正基準標本に記載.
Lasaeolaへ転属,北海道.本州に分布〔吉田哉AC51(1)〕.
青森県八甲田山で1992年7月17日に雄成体の記録(酒井春彦採)あり〔池田K65〕
アカオビゴケグモ Latrodectus elegans Thorell, 1898
=セアカゴケグモ,ヤエヤマゴケグモ
雌8〜12mm,雄3〜4mm,成体出現一年中.崖地・石垣の隙間やくぼみ,畜舎・人家の周囲,サトウキビ畑,畑地周辺の下草の間などに管状住居を作
り,そこから不規則網を張りだす〔新海06〕.
学名と和名について〔小野AC45(1)〕.
1933年,台湾におけるゴケグモ騒動の顛末〔萱嶋AC45(1)〕.
沖縄県では波照間島・石垣島・西表島に生息〔下謝名AC45(2)〕.
沖縄県西表島大富にて道路沿いの側溝.水抜き穴に造網.同じ所にハンゲツオスナキグモもいる時もあった〔谷川K71〕.ミャンマーを基準産地とし,東南ア
ジアに広く分布〔小野09〕.
セアカゴケグモ Latrodectus hasselti THORELL, 1870
雌7〜10mm,雄3〜4mm,成体出現期一年中.人工物を好み,墓石の隙間,建物の周囲の隙間,塀の下部,側溝の中,ベンチの下,大型のゴミ箱の底や
下,花壇の敷石の間
などに管状住居を作り,そこから不規則網を張りだす〔新海06〕.オーストラリアから日本や東南アジアに侵入〔小野09〕.
1995年11月に大阪府域で1000頭以上が発見された.卵のうも多数発見.幸い被害はなかった〔池田〕.
神戸で約200匹を薬散で駆除〔池田01〕.雌雄の図解〔池田K70〕.
沖縄県では1996年5月20日泡瀬通信隊基地で雌亜成体を発見〔下謝名AC45(2)〕.1997年,西宮市で発見.その後分布が拡大〔清水,いと
31〕.
冬期飼育中に鶏肉を与えるとこれを食べた〔東条清,和歌山クモ6〕.和歌山県内でも捕獲〔吉田誠,和歌山13〕.奈良県生駒郡三郷町で発見〔いと37〕.
大阪府富田林市の自宅の庭で発見〔田中穂,いと40〕.四日市での記録〔太田,しのび34〕.愛知県の記録〔清水,蜘蛛41〕.
群馬県高崎市の住宅の植え込み・門扉で,2005年8月16〜22日に8頭発見〔林,Field Biologist,14(2)〕.
卵の大きさは0.9〜1.0mm,卵数は26〜293個で平均164個(N=41)だった〔三重クモ談話会,しのび24〕.
三重県での個体数の増加は8月から9月.夏期に産み付けられた卵嚢はほぼ1ヵ月以内に孵化し出嚢するようだ〔三重クモ談話会,しのび25〕.
大阪府高石市で網構造を観察.シート部とその上部の迷網で構成〔新海明,しのび26〕.
右手中指を咬まれた.ヒリヒリした痛みは16時間ほどあったが,28時間後にはなくなった〔緒方,蜘蛛29〕.αラトロトキシンを検出〔木村明生ほか
AC45(2)〕.
過冷却点は餌種によって異なった〔田中一・渡辺匡彦AC46(1)〕.過冷却点は消化管内容物によって直接的に規定され,摂食活動の低下する休眠は間接的
に関係している〔田中一AC51(2)〕.
氷核物質は年間を通して存在し,広く分布し,野外の多様な虫が持っている普遍的に存在する物質らしい〔田中一AC52(2)〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
ツヤクロゴケグモ Latrodectus hesperus CHAMBERLIN et IVIE, 1935
雌10mm,雄5mm,成体一年中.クロゴケグもに似る.北米の西海岸に分布.日本には一,二度侵入〔小野09〕.
ハイイロゴケグモ Latrodectus geometricus (C. L. KOCH, 1841)
雌7〜10mm,雄2.5〜4mm,成体出現一年中.人工物を好み,埠頭の建物の周囲,側溝の中,ベンチの下,大型のゴミ箱の底や下などに管状住居を作
り,そこから不規則網を張りだす.
網の一部の糸の地面との接点付近には粘性があり,それに触れた昆虫を捕える〔新海06〕.
1995年11月に横浜市本牧埠頭公園で雌が採集され,大利昌久に持ち込まれた採集品を池田が同定.
その後,東京.横浜.名古屋.福岡.那覇など港で発見された.コンテナや漁船などによって移入して来る〔池田96:小野AC44(2)〕.熱帯中心に分布
〔小野09〕.
12月16日に亜成体雄は飼育下で1月20日に最終脱皮,その後10週間以上生存〔加藤むK71〕.
卵のうには小さな突起がある.横浜市本牧公園で採取した20卵のう中,計測したもので卵数は1個の卵のう中の卵数は
69個,136個,139個,145個,151個,262個,幼体数は136と139,脱皮殻262だった〔木村知K70〕.
雌雄の図解あり〔池田K70〕.
沖縄県では1995年12月6日安謝新港周辺で記録〔下謝名AC45(2)〕.沖縄島で調査〔中山正明.佐々木健志.下謝名AC50(2)〕.
2001年にも横浜本牧埠頭公園にて採集された〔池田01〕.
2003年,台場・有明地区で確認〔新海AC53(2)〕.喜界島で発見〔加村,いと36・いと37〕.
クロゴケグモ Latrodectus mactans (FABRICIUS, 1775)
雌10mm,雄5mm,成体一年中.北米東海岸南部から南米に分布.米軍基地で発見〔小野09〕.
ゴケグモ Latrodectus mactuns THORELL, 1870
卵のうの40%がクモタマゴバエにやられる〔岸田AC2(3)〕.
オダカグモ Meotipa argyrodiformis (YAGINUMA, 1952)
=オダカグモ Chrysso argyrodiformis (YAGINUMA, 1952)
雌3.5〜5mm,雄2〜2.5mm,成体出現期7〜10月.里地から山地に多く生息.神社,寺院の広葉樹林に特に多く生息.その他,里山も樹林地とそ
の周辺の草間,
林道や渓流沿いの広葉樹の葉裏,幅の広い草の葉裏に全粘性の「垂糸網」を不規則網を張る.本州南岸線を北限としていたが,温暖化により徐々に北上〔新海
06〕.
成体は7〜10月,雌3.5〜5mm,雄3〜4mm,本州・四国・九州・南西諸島.カシ,ツバキ,アオキなどの葉裏に不規則網を張る.関東以南に分布〔東
海84〕.
分布は本州.南西諸島の記録はミナミオダカグモの誤同定〔小野09〕.
樹葉裏の簡単な不規則網に平行背位に占座〔中平23/24〕.
埼玉県飯能市西吾野で2月に記録.北限か〔平松K73〕.
10月10日,神奈川県飯山観音で卵のう持ちや子グモなど多数生息〔新海K38〕.
母グモは未受精卵を食べる〔鈴木勝K44〕.
卵のう2〜3mm大,球形,1個を葉裏(カシ・ツバキ・ススキなど)へ〔新海K47〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
アシナガヒメグモ Meotipa spiniventris (O. P.-CAMBRIDGE, 1869)
=アシナガヒメグモ Chrysso spiniventris (O. P.-CAMBRIDGE, 1869)
=コガネヒメグモの一種 Chrysso spiniventris (O. P.-CAMBRIDGE, 1869)
雌2.5〜3mm,雄1.8〜2mm,成体出現期7〜9月,里山から山地に生息.樹林地の周辺,草原,林道や渓流沿いの広葉樹の葉裏に小さな不規則網
「垂糸網」を張る.腹部は球状に近く,
他のコガネヒメグモ属のように腹部後端が突出することはない.腹部後端に並んだ4〜5本の長い針が特徴〔新海06〕.学名の種小名は腹部の針に由来〔池田
10〕.
雌2.5〜2.7mm,雄1.8〜2mm,最近ヨーロッパでも確認された.吉田哉はMeotipaに転属〔小野09〕.
クラカタウ諸島で記録.バリ島,スリランカ,中国,台湾,日本に分布〔吉田哉AC43(2)〕
ヒシガタヒメグモ Meotipa vesiculosa (SIMON, 1895)
=ヒシガタヒメグモ Chrysso vesiculosa (SIMON, 1895)
=Chrysso jianglensis ZHU et SONG, 1993
雌雄2〜3mm,成体出現期7〜8月.南方系.日本での採集記録は極めて少ない.本州では紀伊半島以外ではほとんど見られない.里山から山地に生息.樹
林地の周辺,草原,
林道などの草の葉裏,広葉樹の葉裏などに不規則網「垂糸網」を張る.腹部は横からは三角形,上からはひし形に見える.二対のとがった突起が特徴〔新海
06〕.
再記載,雌(6〜8月)3.1〜4.1mm,雄(6〜8月)1.6〜1.7mm,本州・中国・フィリピン・ベトナムに分布〔吉田哉AC55(1)〕.吉田 哉はMeotipaに転属〔小野09〕.紀伊半島熊野市で7月25日,雌採集〔新海明K69〕.
高知県で7月下旬に糸いぼに付着させて卵のうを保持する雌を観察〔池田95〕.
子グモの出嚢時に消化液で壁を溶かして開のうするようだ.母グモは捕らえた餌を子グモに与えるがその時に自分も一緒に食べる.吐き戻し給餌は見られなかっ
た〔小笠原幸恵,しのび26〕.
ハラナガヒシガタグモ Moneta caudifera (DOEN. et STR., 1906)
=Episinus caudifer DOEN. et STR., 1906
雌3.5〜4mm,雄2.5〜3mm,成体出現期5〜7月.里山から山地に生息.樹林地の中や周辺,林道の樹木の枝葉間,草間にX字形の網を張る.
前脚先端にある糸の接点付近には粘球が付けられており,それに触れたアリや小昆虫を吊り上げて捕える.
他のヒシガタグモ属が樹間の1.5mから地表近くまで生息しているのに比べて,本種は低い場所ではほとんど見られない〔新海06〕.
「X字状網」はH字形,逆Y字形,X字形の3タイプの網を総称して呼ぶ〔新海06〕.
雄2.8〜3.1mm,6月中旬,雌3.5〜4.0mm,6月−8月上旬,北海道〜九州に分布.Moneta属に転属.同じくMonetaに転属したオナ
ガヒシガタグモ
E. mirabilis (BOES. et STR.)は別種である〔大熊AC43(1)〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
オナガヒシガタグモ
E. mirabilis (BOES. et
STR.)は本種である.和名はハラナガヒシガタグモとし,学名はE. mirabilisとする〔吉田哉85〕.
2月にビーティングで枝上から雄の亜成体が採れる.箱根の大涌谷では6月に雌雄成体.網性は不明〔池田〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
オナガヒシガタグモ Moneta mirabilis (BOES. et STR., 1906)
雄4.9mm,6月中旬,雌5〜6mm,6月,九州(宮崎県)と台湾に分布.Moneta属に転属〔大熊AC43(1)〕.台湾でも記録〔小野09〕.
台湾産ヒメヒシガタグモの一種 Moneta spiniger O. P.-CAMBRIDGE, 1870
もとのMoneta属に転属.雄2.6mm,3月27日,雌3〜5mm,3月6月,台湾,インドネシアから東アフリカまで分布〔大熊AC43(1)〕.
ヤエヤマヒシガタグモ Moneta tanikawai (YOSHIDA, 1991)
=Episinus tanikawai YOSHIDA, 1991
雄3.8〜4.0mm,6〜8月,雌4〜5mm,6〜8月.12月,Moneta属に転属.南西諸島に分布〔大熊AC43(1)〕.
雄3.7mm,雌4.6mm.西表島,石垣島および琉球列島に分布.石垣島のE. yoshimuraiは本種だった〔吉田哉AC40(1)〕.
ヒラヒシガタグモ Moneta yoshimurai (YOSHIDA, 1983)
=Episinus yoshimurai YOSHIDA, 1983
Moneta属に転属〔大熊AC43(1)〕.
雄3.2mm,7月10日,雌不明,石垣島および台湾で7月に採集された〔吉田哉AC31(2)〕.
石垣島の雄幼体はヤエヤマヒシガタグモだった〔吉田哉AC40(1)〕.
フタスジヒメグモ Neottiura bimaculata (LINNAEUS, 1767)
雌2〜3mm,雄2〜2.5mm,成体出現期6〜8月.平地から山地に広く生息.樹林地とその周辺の草間に多い.樹木の葉裏,草の葉裏に不規則網を張
る.
色彩変異があり,褐色の側条のない全体白色の個体や褐色の個体も見られる〔新海06〕.
北海道,中国,ヨーロッパに分布.Theridionから転属〔吉田哉AC50(2)〕.ロシアからも記録〔小野09〕.
チクニヒメグモ Neottiura margarita (YOSHIDA, 1985)
雌雄2〜3mm,成体出現期5〜7月.平地から里山に生息.草原,水田の周囲,河原などのススキや下草の根元付近に不規則網を張る.
見つけにくいが全国に分布していると思われる〔新海06〕.
本州(宮城.長野.岡山,岩手は誤記),中国に分布.Theridionから転属〔吉田哉AC50(2)〕.
アカアシヒメグモ Nesticodes rufipes (LUCAS, 1846)
=Theridion rufipes LUCAS, 1846
雌3.7〜5.1mm,雄3.0mm,交尾栓あり.西表島で民宿のトイレ,神社の天井から採集された.基準産地はアルジェリアである〔谷川
AT98/99〕.
Archerが生殖器や雄の歩脚の構造をもとに1950年に立てたアカアシヒメグモ属(Nesticodes属)に転属.
奄美大島,南大東島,西表島,熱帯地域に分布〔吉田哉AC50(2)〕.
オキナワヒメグモ Nipponidion okinawense YOSHIDA, 2001
雄2.1〜2.5mm,3月中旬,雌2.8〜3.5mm,3月6月,沖縄島に分布.雄の触肢構造をもとにTheridion属から分離してオキナワヒメ
グモ属を立てた〔吉田哉AC50(2)〕.
ヤエヤマヒメグモ Nipponidion yaeyamense (YOSHIDA, 1993)
雌3.2mm,雄2mm〔小野09〕.石垣島,西表島に分布.白色卵のうは不規則網の中央に吊るした枯葉の下に作る.Theridionから転属〔吉田 哉AC50(2)〕.
ノジマホシヒメグモ Nojimaia nipponica YOSHIDA, 2009
雌2.1mm,雄1.9mm.岡山県から記載〔小野09〕.
ハイイロヒメグモ Paidiscura subpallens (BOES. et STR., 1906)
=Theridion subpallens BOES. et STR., 1906
雌2.3〜3mm,雄1.8〜2.5mm,成体出現期一年中.都市部から里山にかけて広く生息.
市街地に多く,公園の塀やフェンスの下部,側溝の鉄柵蓋の間,生け垣の根元付近によく見られる.その他,河原の石の間,石垣,水田周辺の草間,
雑木林周辺の草間,倒木や石の間などに目の細かい不規則網を張る.腹部の斑紋には変異が多い.赤色・灰色・橙色など.また,
全体灰色,黒色,赤色の個体も見られる〔新海06〕.
成体は1年中,雌2.5mm〜3mm,雄2.2〜2.5mm,北海道・本州・四国・九州〔東海84〕.国外で中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
Archerが生殖器.歩脚.腹部の構造をもとに1950年に立てたハイイロヒメグモ属(Paidiscura属)に転属.韓国.中国に分布〔吉田哉
AC50(2)〕.
枯木の樹皮下,石垣などに不規則網をはる.秋から冬にかけて成体となり,落葉・石の下より採集されることが多い〔新海70〕.
三浦半島で幼体が集団越冬,石下や石間,石や木の表面に網を張り,静止,網ひとつに1〜8個体〔熊田K41〕.
白色または淡灰色の球形(コンペイトウ状)卵のう1〜1・5mmを1個腹部後端に付ける〔新海K46〕.
キヒメグモ Parasteatoda asiatica (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea asiatica
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌2〜3mm,雄1.5〜2.3mm,成体は5〜10月.平地から里山に生息.水田,草原,河原などの草や樹木の葉裏に不規則網を張る
.ヒメグモやコンピラヒメグモの幼体と間違えやすい.黒色型や歌舞伎の隈どりのような個体も見られる〔新海06〕.
成体は5〜6月,2〜3mm,本州・九州・沖縄.ヒメグモとよく似ているが小型で成体は春に出現する.
ススキの葉裏に不規則網を張る〔学研76〕.
大河内によれば,サワラ・ヤマユリ・サルトリイバラ・ヤマノイモ等の葉裏でも採集しているとのことである〔新海AC27S〕.
ススキの葉の間に不規則網を張り,ヒメグモの様なシート状部分を持たない〔松本AT61〕.
小田原市内では5月のみならず,7〜10月に成体が出現,斑紋に色彩多型があり,黒色型も同所的に生息する〔久保寺みか・池田K59〕.
腹背模様に歌舞伎役者の隈取のような多様性がありカメンヒメグモと仮称する〔中平92〕.
ツリガネヒメグモ Parasteatoda angulithorax (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea anglithorax
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌2.5〜4mm,雄2〜2.5mm,成体出現期6〜8月.平地から山地に生息.崖地,石垣,樹木の根元付近,倒木や樹木にできた洞などに,土・砂・木
くず・食べカス
などで吊鐘状の住居を作り,その中に潜む.吊鐘の下には地面と数mmの間に粘着力を有する数本の糸を引く.アリ,ワラジムシなどの小動物がその糸に
吊り上げられてよく捕食される〔新海06〕.
成体は6〜8月,2〜3mm,全土.崖地,石垣,樹木の根元に,土・砂・木の枝を釣鐘状に吊るして住居を作り,
その周囲に不規則網を張る〔東海84,森林87〕.
韓国.中国に分布〔吉田哉AC49(2)〕.国外ではロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
飼育下でツリガネを作らなかった〔中平83〕.
Lithyphantes cavernicola(ハンゲツオスナキグモの幼体?)として住居製作の観察を記録〔植村AC1(2)〕.
2〜3mm桃黄色の卵のうは住居の中に置き(通常2個),親はそばにいて保護〔新海K29/32〕.
カグヤヒメグモ Parasteatoda culicivora (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea culicivora, culicivola
=ニセンヒメグモ Achaearanea culicivorum (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea lunata (CLERK, 1758)
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌4.5〜5.5mm,雄2.3〜3mm,成体出現期5〜9月.平地から山地まで広く生息.建物の周囲ではあまり見られない.公園,雑木林,林道などに
生息し,
主に樹木の枝葉間に不規則網を張り,網の中央部に枯葉を吊るして住居とする.その他,崖地,石垣,草間にも見られる.オオヒメグモ,
リュウキュウヒメグモによく似ている〔新海06〕.
成体は6〜8月,雌6〜8mm,雄4〜6mm,北海道・本州・四国・九州.幼体期は落葉中に生息し,
成長に伴って樹枝間に不規則網を張る〔東海84〕.
本来はニセンヒメグモ Achaearanea culicivorumである.
真のカグヤヒメグモは日本では未発見.欧州産 A. simulansに似る.北海道・東北では釣鐘状住居を作るが,
南西諸島では見ない〔吉田哉AC32(1)〕.
八木沼(1958)は広島県の標本でA. lunatumを新記録したが,吉田が欧州産のlunataはタイプ標本を
検したところ別種だった.千国(1989)は新種ではないかと推測したが,日本で記載された
Achaearanea culicivoraとする.多くの記録があるが不確実なものもある.中国で
記載されたA. songi ZHU, 1998はきわめてよく似ている.
北海道・本州(神奈川.愛知.三重.和歌山.広島)・九州(佐賀.大分)に分布〔吉田哉AC49(2)〕.
山麓から山地に生息し,木の枝の分岐した所に不規則網を張ることが多い〔森林87〕.
卵のう長6〜9mm,巾4〜7mm,オオヒメグモの卵のうより淡い色で,網の中又は上部に通常2〜3個吊るす〔新海K46〕.
雄の成体が脱皮後の脱け殻に残っていた脱皮液を摂取したのを観察〔小笠原幸恵,蜘蛛28〕.
ヒメグモの一種 Achaearanea decorata (L. KOCH, 1867)
クラカタウ諸島で記録,オーストラリア.ニューギニアで記録,日本にはいない〔吉田哉AC43(2)〕
ヒザブトヒメグモ Parasteatoda ferrumequina (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea ferrumequina
=Theridion ferrumequinum BOES. et STR., 1906
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌雄2.5〜3.5mm,成体出現期6〜9月.日本の南部に分布.中部地方北部,関東地方北部,東北地方では見られない.
平地から山地にかけて生息.崖地,石垣,岩壁のくぼみ,樹木の根元付近,倒木の間などに,主に細かい土や砂粒で吊鐘状の住居を作り,その中に潜む.
吊鐘の下には地面と数mmの間に粘着力を有する数本の糸を引く〔新海06〕.
成体は6〜8月,2.5〜3.5mm,本州・四国・九州〔東海84〕.韓国.中国にも分布〔吉田哉AC49(2)〕.
崖や石垣のくぼみ,木の根元などに,土や砂を釣鐘のような形につるして住居を作り,この下に不規則に糸をひきおろす.
7〜8月に産卵し,直径2mm位の淡かっ色の卵のうを住居の中に置く〔学研76〕.
小粒のものを利用する〔東海84〕.
何もつけず,不規則網だけの場合がある〔新海69〕.
1本糸で鐘を吊るす.住居口から数本の狩猟用受信糸を引き降ろす.垂直下位に占座.産卵すると,狩猟糸がなくなっているものが多い.
土砂の得られない場所に放置すると,小型のオオヒメグモ様の網を作る〔中平AT23/24〕.
オンマヒメグモとして,広島県仏通寺で8月から10月に成体,石下または崖の凹所に小形の砂粒を用いた小釣鐘状の巣を吊し,その最頂部の内側に潜む〔大井
AC14(2)〕.
Theridionから転属〔吉田哉AC32(1)〕.
ヒメグモ Parasteatoda japonica (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea japonica
=Achaearanea japonicum (BOES. et STR., 1906)
=Theridion japonicum BOES. et STR., 1960
=ニホンヒメグモ〔吉田哉2004〕.ニホンヒメグモへの改称は不適当〔新海06,池田K97〕.
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌3.5〜5mm,雄1.7〜3mm,成体は8〜10月〔雄は7月から:池田註〕.都市部から山地まで広く生息する普通種.人家,公園の低木の間,生け
垣,雑木林,草原,河原,林道,渓流沿いなどの樹木の枝葉間,草間に下部にシート網を付けた不規則網を張る
.その中央部に枯葉を吊るして住居とする.6〜7月にかけて雌の網に来る小さなオレンジ色の雄が目立つ〔新海06〕.
成体は8〜10月,雌4〜5mm,雄2〜3mm,全土.木の枝や葉の間にシート網をはり,その上にさらに不規則網をはる.不規則網の上部には木の葉をつる
し,クモはその中にひそむ.産卵期は8〜9月.黄かっ色の卵のうである〔学研76〕.
韓国,中国に分布〔吉田哉AC49(2)〕.
脚先が黒いのが特徴.小田原市では産卵は主に8月,早い個体もある.出のうは早いもので8月中旬,主に9月になる.台湾.韓国.中国にも分布〔池田
K63〕.
シート付不規則網〔新海79〕.
分散した幼体はシート部のない網を張る.越冬は葉裏で行われ,小田原市で4月下旬から幼体(秋の出のう幼体と同じサイズ)が造網,最初はシート部が無
い.6月6日になると4分の3がシート部を持つ.大きさに変化がないので,捕食できるとシート部ができるのだろう.雄成体出現は7月上旬〔池田泉
K65〕.
雌背甲長平均1.23mm(1.12〜1.32),背甲幅平均1.23mm,最終若虫の背甲長1.13mm〔松本H1(3)〕.
アオバハゴロモを食べると腹部が緑色になる〔平松K62〕.
1卵のう中の卵数は25〜100個〔森林87〕.
7〜8月に2〜3個の卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
網中央の枯れ葉中で,環状帯を作り,その中に卵を産む.それが終わると後脚で回転し球形の卵のうとする.8月14日,卵のうに62卵〔大利AT30〕肌色
または淡黄褐色の卵のう2・5〜4mm大,球形または偏平のまんじゅう型で3〜4個を網内の枯れ葉の中へ〔新海K46〕.
山地に多い.不規則網には1枚の枯葉が平網に平行するように吊るされるが,産卵期に縦にして,上半分には幕を張り,住居兼産室とする.占座姿勢も平行背位
から垂直下位に変わる.卵のうは紫褐色で球形,8〜9月に1個体が2〜3個作る〔中平23/24〕.57卵か,49卵を数える〔大利26/27〕.
網内の枯葉には意味があった.産卵前後から必要とされ,無い場合には産卵.ふ化.クモ自身の生存にマイナスだった.不完全な場合,外敵や自然現象から十分
身を守れなかった.落葉や風によるものを消極的利用するため,吊せない個体も出てくる.吊す力のない個体もあり,それは淘汰された〔熊田理恵AT97〕.
クロマルイソウロウグモ.サトヒメグモに出のう幼体が捕食された〔池田K81〕.
母グモがかんでやった餌を子グモが食べるという給餌が見られた.1回の給餌は平均2時間半,1晩に3〜4時間間隔で2回見られた.給餌行動は出のう後3週
間続き,母グモが死んだ後,子グモは母グモを食べて分散していった〔伊藤AT87,AC34(1)〕.
7月23日に8対の亜成体雌と成体雄のサイズには相関がなく,ランダム・メイティングと考察された.脱皮直後の成体雌に同居の雄は接近,前脚を動かして求
愛し,雌の体に触れ,挿入,交尾体勢はO-VD型.4〜5分の間に数回挿入.交尾が終了しても雄は雌の網内に留まり,他の雄を追い出す.侵入雄を追い出す
と雄は雌に求愛する.既交尾雌も交尾する〔池田H4(1)〕.7月27日-8月31日までの調査で,亜成体は造網位置を変えるが,成体になるとあまり位置
を変えない.雌は漸減するが,雄は急減し,8月中旬には少数でかつサイズも小さい.同居雄数は0〜3だが,5頭も一例あった.1雌の卵のう数は1〜6個,
2〜3個が多かった.雨台風により(8月27日)個体数が激減した〔池田H4(2)〕.
小田原市で7月中旬から8月下旬までの調査の結果,雄の雌網への分布は7月中旬は一様分布かランダム分布,7月下旬は一様分布か集中分布を示した.8月
13日に雄が0となった.
雄の同居日数は50%以上が1日,最大14日の1例があった.葉を吊る雌は成体.平塚市個体群で7月27日に,葉を吊っていない亜成体雌17頭に雄が同
居,葉を吊っていない成体雌1頭だけ雄が同居,ほかは雄の同居していない亜成体雌11頭,成体雌4頭だった.調査期間2003年で雌30頭中,産卵した雌
は5頭,卵のう数は平均2.9個,出のう数は平均36.7頭(21〜63頭),1雌当たりの幼体数の総数平均101頭.4個の卵のうを産卵した雌の場合,
(1)7月25日産卵,8月8日出のう,(2)7月29日産卵,8月14日出のう,(3)8月1日産卵,(4)8月11日産卵,第3と第4卵のうは出のう
前に8月27日に清掃業者に除去された.出のう後11日から13日で分散した.卵のうを開いてみると,出のう直前の幼体は白色で脚先もやや淡黒色だが,出
のう直後の幼体は淡黄色で眼の周囲.脚先が黒化していた.母グモから給餌されると幼体は黄色から茶色に変化する.母グモが網内で死んでも幼体は母を捕食し
なかった.伊藤(1985)の母食いは例外的な現象と思われた.同居期間中に脱皮を観察しなかった.分散後は翌年の5月まで成長しなかった(以下の背甲幅
のデータ参照).給餌された幼体は体長.背甲幅.腹部幅が増大した.幼体の背甲幅(平均μm)を比べると,出のう直前403,出のう直後362,9月幼体
393,11月幼体373,4月幼体423,5月422,6月661.給餌された幼体は350-390-420,11月の56頭の幼体を背甲幅で小形
350未満,中形350-399,大形400以上と分類してみると,越年した後で小形個体群は淘汰されていた〔石本舞・金田愛美・池田K88,K93〕.
同居する成体オスのいる亜成体メスの網に他の成体オスを入れてオス間闘争を調査(1990年7月13日-8月6日小田原市).オス同士が脚を打ちあう等の
威嚇誇示行動(定位,接近とジャーキング,脚の上げ振り,1脚どうしの打ち合わせ,組み打ち,逃走・決着)をしてメスをガードすることを確認した.また,
オス間闘争においては,オスの先住効果はなく,サイズの大きいオスが勝者となること,勝ったオスは闘争後に必ずメスに求愛行動
(オスの求愛行動はやみくもに近づく「猪突猛進」型である)を行うことを発見した.野外で適当に採集したオス同士を戦わせた結果は,オスの頭胸幅サイズ差
と闘争時間(平均30秒,長い場合は約1分)には有意な関係は見られなかったが,個々のオスの闘争履歴が不明なため,詳しい考察はしなかった〔池田
K97〕.
1990年8月4日に約2m高,8m幅の常緑樹の生垣でヒメグモ全104個体(雄成体10,雌成体24,雌亜成体55,幼体15)の生息位置の高さを測定
した.生息位置の平均70cm高〜84cm高で,造巣範囲は5cm高から193cm高にわたった.性や齢による差は有意ではなかった〔池田K97〕.
1881年5月29日に佐賀県佐賀郡富士町湯ノ原でデーニッツが採集した雌雄で記載された.斉藤三郎(1941)はミツシロボシヒメグモと称す〔池田
K63〕.
TheridionからAchaearaneaへ転属〔吉田哉AC32(1)〕.AchaearaneaからParasteatodaへ転属〔吉田哉AC〕.
アニジマヒメグモ Parasteatoda hatsushibai YOSHIDA, 2009
雌5.3mm,雄3.8mm,小笠原諸島(兄島)から記載.オオヒメグモ,ハモンヒメグモ,リュウキュウヒメグモに似る〔小野09〕.
キタヒメグモ Parasteatoda impressum (L. KOCH, 1881)
=キタヒメグモ Theridion impressum L. KOCH
=Achaearanea impressum (L. KOCH)
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
北満洲黒河山地帯にて1938年7月,雌4〜5mm採集〔仲辻AC7(1)〕.
コンピラヒメグモ Parasteatoda kompirensis (BOES. et STR., 1906)
=Achaearanea kompirense
=Theridion kompirense BOES. et STR., 1906
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌3.5〜5.5mm,雄2.5〜3mm,成体出現期は6〜8月.平地から山地まで分布するが,主に平地に生息.雑木林,草原,林道の下草やササの葉裏,
樹木の葉裏などに多く見られる.葉を曲げて簡単なん住居を作り,そこから不規則網を張る.色彩,斑紋はヒメグモに似るが,ヒメグモより
成体の出現は早く,また不規則網の下にシートを作ることはない〔新海06〕.
成体は6〜8月,雌3.5〜5mm,雄2.5〜3mm,本州・四国・九州〔東海84〕.韓国,中国に分布〔吉田哉AC49(2)〕.ロシアからも記録〔小野09〕.
6月には成体が見られる.ヒメグモと似た網をはるが,下部シート網がない〔山川・熊田79〕.
不規則網〔森林87〕.
下草の葉裏(雑木林内の下草や山間部のササの葉裏に特に多く見られる)に不規則網をはり,網の上部,葉裏との接点に占座している個体が最も多いことを確認
した〔新海77〕.
東大農学部付属演習林田無のマツ林での優占種である.個体数のピークは5月(マツ10本当たり4頭程.気温の上昇によると推測)と
8月下旬から9月上旬(マツ10本当たり8頭程.繁殖の結果と推測)にみられる.
卵のうの保持個体は6〜9月下旬までみられた.1卵のう当たりの卵数は分散前の2令幼体数から推測して平均25個(10〜50個)とされた.
越冬は若令幼体で行う〔松井AT66〕.
糸いぼに卵のうをつけている.地表に落とすと第4脚片方で卵のうを持ちながら歩く.引き放すとコモリグモ同様,探して糸いぼにつけるが,
体に比べ大きいので引き摺る時もある〔有田AT26/27〕.
白色球形の卵のう3〜4mm大,網上部の葉裏〔新海K46〕.
斉藤三郎(1941)はミツクロボシヒメグモと称す〔池田K63〕.
Theridionから転属.本州・四国・九州(韓国・中国)〔吉田哉AC32(1)〕.
キヨヒメグモ Parasteatoda oculiprominens (S. SAITO, 1939)
=Achaearanea oculiprominentis
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌2.5〜4mm,雄1.7〜3mm,成体出現期は5〜9月.都市部から山地まで広く生息.人家,神社,寺院の庭園や塀の隅,公園,雑木林,林道などの下
草の間,樹木の根元
付近などに目の細かい不規則網を張る.秋になると,網の中央に3〜10個の雨だれ型の白色の卵のうを吊るす.幼体は冬季,樹皮下に1〜1.5mmほどの袋
を作り,
その中で越冬する〔新海06〕.
成体は5〜9月,雌2.4〜4.0mm,雄2.4〜2.7mm,北海道・本州・四国・九州,中国〔吉田哉AC49(2)〕.
山形県酒田市で雄により記載されたデメキリグモ Nesticus oculiprominentis
S. SAITO, 1939が本種であった〔吉田哉AT97〕.
キヒメグモの黒色型と間違えられている.キヒメグモの方が多い.
卵のうの形もキヒメグモと同じマラカス形である〔池田〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
リュウキュウヒメグモ Parasteatoda ryukyu (YOSHIDA, 2000)
=Achaearanea ryukyu
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌3.7〜6mm,雄2.3〜3mm,成体出現期5〜9月.主に海岸付近の樹林地の中や周辺に見られるが,海岸からかなり離れた山地でもときどき採集され
る.樹木の枝葉間に不規則網を張る.
網の中央に枯葉を吊るしてその中に潜んでいる個体も多い.草の茎と葉の間に造網しているものも見られる.カグヤヒメグモやオオヒメグモにきわめて似ている
〔新海06〕.
成体は3〜8月,雌3.7〜5.9mm,雄2.4〜3.0mm,本州(神奈川.石川)・九州(鹿児島)・琉球(奄美大島,
徳之島,与論島,沖縄島,伊平屋島,渡嘉敷島,石垣島,与那国島),ヨーロッパ.
ハモンヒメグモに似るが,生殖器と胸板後部に黒域がある点で区別できる〔吉田哉AC49(2)〕.ロシアからも記録〔小野09〕.
ハモンヒメグモ Parasteatoda simulans (THORELL, 1875)
=Achaearanea simulans
成体は6〜8月,雌3.7〜5.8mm,雄2.5〜3.4mm,北海道.本州(青森.宮城.山形.長野.富山),ヨーロッパ.
ヨーロッパで記録されてきた.日本産とポーランド産では違いが無かった.雌背甲は黒褐色,腹部は灰色がかった暗褐色に小黒斑があり,側面に白斑もあり〔吉
田哉AC49(2)〕.
オオツリガネヒメグモ Parasteatoda tabulata (LEVI, 1980)
=syn. Achaearanea nipponica YOSHIDA, 1983
=Achaearanea tabulata LEVI, 1980
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌3.5〜5.5mm,雄3〜3.5mm,成体出現期6〜9月.里山から高山まで生息.林道や渓流沿いの崖地,岩壁のくぼみ,
樹木の根元付近などに不規則網を張る.網の中心付近には土・砂・木クズなどで吊鐘状の住居を吊るし,そのなかに
潜む.吊鐘の下には地面と数mmの間に粘着力を有する数本の糸を引く〔新海06〕.
雌3.5〜5.4mm,雄2.9〜3.1mm,本州・九州.雌は枝片,草,石,土で釣鐘状住居を作る.
山形では7〜8月頃,住居中で産卵する〔吉田哉AC32(1)〕.
北米で原記載されたが,ヨーロッパからアジア(韓国.中国にも)に分布〔吉田哉AC49(2)〕.北アメリカ,オーストラリアにも分布〔小野09〕.
雄亜成体に寄生した幼虫は5月18日にクモを食べ蛹化,5月26日羽化,Zatypota albicoxa (WALKER, 1875)雌だった〔甲野K80〕.
オオヒメグモ Parasteatoda tepidariorum (C. KOCH, 1841)
=Achaearanea tepidariorum
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌5〜8mm,雄2.5〜5mm,成体出現期8〜10月.都市部から高山まで広く生息.建物ンの内外に多く,部屋の隅,縁の下,ベランダの隅や下側,外
階段の下,
塀,石灯篭,生け垣などに不規則網を張る.野外では立て看板,側溝,公園のトイレ,山地の崖地,石垣,渓流沿いなどの樹木の枝葉間などにも生息.
不規則網の中央部に枯葉や土を吊るして住居を作る個体も盛られる.色彩・斑紋には変異が多い〔新海06〕.熱帯を中心に世界的な分布〔小野09〕.
成体は1年中,雌6〜8mm,雄4〜6mm,全土.家の内外,庭から高山まで,あらゆる所に生息している〔東海84〕.
産卵期は5〜9月で,特に6〜7月に多い.卵のうは淡褐色で通常3〜4個を網の上部に作る.1卵のう中の卵数は200〜500個.
糸の付着点から5〜10mmの間には粘球がついており,それに触れた昆虫が引き上げられて捕食される〔森林87〕.
雄の体細胞では22本の染色体を持ち,XXO型である.Cーバンド法で性染色体を識別できない〔五十嵐・近藤AC27S〕.
小型のトカゲやハシリグモ・セミの幼虫までも補食する〔山川・熊田73〕.
5〜6cmのヤモリを捕獲〔中島晴子K62〕.
ドクグモ,コアシダカグモ,アリ,コオロギを捕獲〔中平AT43〕.6月30日に自宅の庭の網でジグモのオス成体が捕らえられているのを観察.付近には
さらに2個体のジグモの雄とメガネヤチグモの雌1個体が死んで落ちていた.また,松阪市でアマガエル,一志郡でヒグラシ,度会郡でトカゲが
オオヒメグモに捕らえられていたのを観察〔貝發,しのび19〕.
餌のうちクモは1%にすぎないが,14科25種は幼生で徘徊性の割合が造網性よりやや高い〔田中AC53(2)〕.
直線糸の下端接地部2〜5mmに粘球が数珠状に並ぶ.吊り上げられた獲物に巻きつける捕糸に粘球が含まれることがある.
獲物が地面から離れていない場合,クモは捕糸を出し,獲物にからませるが,この糸は「短めの糸」〔中平〕である.
これは機能上から「弾性糸」と呼ぶべきであろう.捕糸は粘球をくり出さない時もあるし,
第4脚片方でくり出すことも,両方でくり出すこともある〔有田AT51/52〕.
引き糸の限界荷重は0.40±0.06g,限界の伸びは27±10%だった〔吉田真・桝元敏也,蜘蛛29〕.
宮崎県青島には淡色小型(5mm)の個体がビロウ林内ハカマカズラやクワズイモの葉に生息.卵のうが球形白色5mmで,
普通の紡錘形,黄褐色と異なる〔石野田AT63〕.
10月25日,雄は雌の網の上方から第1脚で網糸の1本をはじく.その間,雌は全脚の縮伸をする.
3分後,雄は腹部をしきりに上下させ,全脚をゆるやかに縮めたり伸ばしたりする.
4分後,そろそろと雌に接近し始め,雌に1秒間しがみつき,逃げた.その2分後,
再度雄は接近し,交接し,1分間.交接後,雄は引返した.交接の体位は対向位,産卵は交接後18日目に卵のう1個〔小山AT61〕.
同じように見える直線糸でも,粘球部がなく,切れにくいのが混じる.粘球を持ち,切れ易い糸は内側に並び,そうでない太い糸は外側に並ぶ〔中平
AT28〕.
亜成体または成体の腹柄部に寄生する蜂 Zatypota albicoxa (WALKER),幼虫は脚がなく宿主より大きくなる.
成虫は8〜9月に羽化〔石野田AT15〕.
野外に営巣したものは,木や草の葉,時には小土塊を吊るして,その下に住むものが案外多い〔中平AT14〕.
7月21日,9時10分,半球状卵のう作成,25分後産卵,卵のう包蓋(25分),卵のう圧縮(15分),卵のう吊下(10分)〔秋山AT9〕.
ふとん状の産座作成から茶碗を伏せた形になるまで25分,産卵に2〜3分,糸をかけるのに25分,触肢と口で表面を整えるのに5分,その後吊るす〔佐藤幸
K84〕.
いろいろな段階で越年している〔植村AT5〕.
昭和17年7月,横浜の山本大二郎宅でルリジガバチ1頭に狩られたクモ370頭の大部分を占めた.
朝鮮の水原では腹部をつぶし巣を丸めて腫物にぬると膿を吸い出すという.ヤクコミ(薬クモの意)という〔岡本AC9〕.
卵のう中の殻を見ると細長くねじれている脱皮殻と,つぶれたゴムまり形の中身を吸われた卵殻が分かる.
先にふ化した子グモが卵を食するのである.チリグモ,イエオニグモ,ヤマシロオニグモでもある.
ただし全部の子グモが卵食いするのではない;ニワトリの病気の時の薬となる.餌に混ぜてくわせる.「ヘーグモ」という〔中平83,K39p40〕.
1回の交接で3回産卵〔鈴木勝K42〕.
卵のう長6〜10mm,巾4〜7mm,淡褐色または茶色,雨だれ型か球形,網の上または中部に通常3〜4個吊るす〔新海K46〕.
札幌個体群で耐寒性を解析したところ,耐凍性はなく,凍結は致命的であった.一定時間冷温にさらされても死亡率は上昇した.
凍結開始温度は夏は-8.1℃,冬は-20.1℃と変化,50%冷温致死温度は-2.1℃(夏)から-13.7℃(冬)と変化した〔田中一
AC42(2)〕.
長日・短日条件とも休眠率は低温ほど高くなり,15℃では光周期に関係なく休眠率は100%になった〔田中一AC46(2)〕
過冷却点と摂食活動の間に関連があった.摂食で過冷却点は上昇し,絶食すると低下する.
冬を迎えると摂食を止めて,過冷却点を下げ,
体組織とくに消化管の凍結を防ぐ)〔田中一AC48(2)〕.
餌の質が過冷却点に影響する.実験室のキイロショウジョウバエより(-16℃)野外のワラジムシ.シバスズを捕食すると,
過冷却点は高い(-8℃)〔田中一AC49(2)〕.
コオロギを介してワラジムシの消化管を摂食したクモの過冷却点は-15℃から-9℃まで上昇した.
この結果はワラジムシ全体を摂食した場合に等しかった.クモの過冷却点を決める氷核物質が
ワラジムシの消化管内に存在する〔田中一AC54(1)〕.
ワラジムシを80〜90℃に1時間曝した後で取り出した消化管を食べさせたクモの過冷却点は低下した.
氷核物質は有機物,おそらく微生物であろう〔田中一AC55(2)〕.
三重県名張市にて,1963年4月28日に網内で淡黄色色のマユ(8・5mm長)よりZatyportaが羽化〔橋本AC(2)〕.
緑色の小幼虫が寄生していたものはヒメバチの一種Zatypota albicoxaになった〔高島AC10(1・2)〕.
Zatypota albicoxa (WALKER, 1875)はオオツリガネヒメグモにも寄生した〔甲野K80〕.
マダラコブクモヒメバチ Z. albicoxaの生活史,クモの腹部にとりついての幼虫越冬で,4月に発育を再開,5月初旬蛹化,5月中旬には成虫が出
現,5月下旬には産卵〔田中一AC50(2),蜘蛛41〕.
網内の米粒大のさなぎはマダラコブクモヒメバチ Zatypoda albicoxa で,コアシダカグモにも産卵〔新海明K73〕.
マダラコブクモヒメバチの産卵行動や寄生様式を紹介〔高須賀圭三AC58(2)〕.
清澄山郷台宿舎付近で1988年から1999年までの12年間で個体数が86頭(1989年)から2頭(1996年)まで変動.
2000年以降は数個体〔新海明K88〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
インドネシア産オオヒメグモの一種 Achaearanea triangula YOSHIDA, 1993
吉田哉はParasteatoda属に転属〔小野09〕.
雌4.4mm,雄1.9mm,シンガポールとジャワ島,バリ島に分布〔吉田哉AC42(1)〕
ハラダカツクネグモ Phoroncidia altiventris YOSHIDA, 1985
雌1.8〜2.6mm,雄1〜1.2mm,成体出現期4〜6月.平地から山地まで広く生息.市街地の公園,樹林地の周辺,林道などの樹木や草の枝葉間,
葉裏に静止していることが多い.
網が確認されておらず,捕食方法ほか詳しい生態は不明.所属科にも疑問がある〔新海06〕.
雄1.0〜1.2mm,雌1.8〜2.0mm.成熟期は4〜6月.分布は本州・九州〔千国89〕.
4月14日,アマギエビスを捕食,飼育下でもクサグモ幼体を捕食したのでクモ食いだった〔萩本K83〕.
網は杉の葉先に2本のスジ糸を引き,その端にじっとしているだけ,小さな羽虫を与えて
もしらんふりをしている〔福島彬,しのび27〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
ツクネグモ Phoroncidia pilula (KARSCH, 1879)
雌1.8〜2.2mm,雄1.5〜1.7mm,成体出現期4〜11月.山地に生息.樹林地の周辺,林道などの樹木(スギ,ヒノキが多い)や草の枝葉間,
草間に
5〜30cmの1本の糸を引いただけの条網を張る.糸の粘着力は強く,微小な蚊の仲間がよく捕えられる〔新海06〕.
成体は4〜6月と9〜11月,2〜2.5mm,本州・四国・九州.杉の葉の間に,長さ5〜10cmの1本の糸をひいただけの簡単な条網をはる.
糸の粘着力は強く,2〜3mmの小さな獲物がかかる〔学研76〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
杉・ヒノキ等の間に不規則網をはる.秋〜春にかけて見られる〔山川・熊田73〕.
粘性条網〔新海79〕.
タマバエ科の雄ばかりが網にかかっている〔新海明AT92〕.
1990年4月28日,君津市の東大演習林内で造網.@鉛直の糸を張る,A上方の糸を巻き上げながら粘糸を出す,
Bあと数cmのところで粘糸を出すのをやめ,1cm上へ行って下向きになる,C3・4脚で後ずさりながら後方の糸を巻き上げた.この間60〜70秒〔新海 明K61〕.
左前脚1本で条網を保持することがある〔新海明K66〕.
垂直に張られた前方の糸を手繰り寄せ,後方から粘糸を出して造網していた.造網後の「後ずさり」行動はみられなかった〔新海明,いと13〕.
1989年3月25日,君津市の東大演習林内で交尾.@雄の探索,A雄が枝上を徘徊,B雌は枯葉から糸上へ移動(16:29),
C雄の追尾・接触,D向き合って交尾(16:30),E突然の離れ(16:37)と進行.他にも数頭の雌雄を観察〔新海明K61〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
リュウキュウツクネグモ Phoroncidia ryukyuensis YOSHIDA, 1979
雌2〜2.1mm,雄1.5〜2mm.台湾にも分布〔小野09〕.琉球列島に分布.雌雄2mm〔吉田AC26(2)〕.西表島で条網は水平に張られた粘
性条網,双し類が粘着〔新海明・平松K79〕.
ミヤマモリヒメグモ Robertus kastoni ESKOV, 1987
雄2.2〜2.7mm,雌2.0〜2.7mm,シベリアで原記載,北海道陸別町で6〜7月雄が記録〔吉田哉AC50(1)〕
ミナミモリヒメグモ Robertus nipponicus YOSHIDA, 1995
雄2.1mm,雌は不明.熊本県熊本市で6月〔吉田哉AC44(2),AC50(1)〕.
ノジマモリヒメグモ Robertus nojimai YOSHIDA, 2002
雄2.2mm,雌2.2〜2.7mm,岡山県倉敷市産(1996年2月3日の野嶋採集)雌雄を基準標本に記載.
ほかの既知産地は滋賀.鳥取〔吉田哉AC51(2)〕.
岐阜で5月雌6月雄(野嶋採集)を発見〔吉田哉AC53(2)〕.
オガタモリヒメグモ Robertus ogatai YOSHIDA, 1995
雄3.0mm,雌3.5mm,栃木県日光市雲竜渓谷で5月の雌雄を基準標本に記載.
ほかの既知産地は山形.長野〔吉田哉AC44(2)〕.
栃木でも5月に雄〔吉田哉AC50(1)〕.
奈良県で6月に雄採集(上田アキヨシによる)〔吉田哉AC53(2)〕.
ヌカアブラグモ Robertus parvula (S. SAITO, 1933)
=Steatoda parvula S. SAITO, 1933
=Clubiona parvula (S. SAITO, 1933)
雄2.5mm,雌は未知.利尻島で記載.吉田哉はヒメグモ科からフクログモ科へ移したが,フクログモではない.基準標本不明で疑問種〔小野09〕.
サイトウモリヒメグモ Robertus saitoi YOSHIDA, 1995
雄2.9mm,雌3.5mm、5月.栃木県藤岡町渡良瀬遊水池を基準産地に記載〔吉田哉AC44(2),AC50(1)〕.
後ほど岡山県.島根県でも採集,モリヒメグモのうち3種(サイトウ.ミナミ.ミヤマ)は平坦な草地に,他の4種
(ノジマ.オガタ.ヤスダ.キタ)は森林に生息〔吉田哉AC51(2)〕.
キタモリヒメグモ Robertus sibiricus ESKOV, 1987
成体は6〜7月と11月,雌2.6〜3.7mm,雄2.5〜3.3mm,シベリアでも記録〔吉田哉AC50(1)〕.
北海道利尻島から記録〔吉田哉AC44(2)〕
日本では北海道以外に岡山.鳥取でも採集された〔吉田哉AC51(2)〕.
ヤスダモリヒメグモ Robertus yasudai YOSHIDA, 2001
BlickやMarusik,Tanikawaの示唆があり,サラグモの一種 Leptorhoptrum robustum (WESTRING,
1851)だった.
ヤスダサラグモと和名〔吉田哉AC53(2)〕.
雄3.74〜3.82mm,雌不明載,大雪山トムラウシ(標高197m)でのピットフォールで採取〔吉田哉AC50(1)〕
アシマダラヤリグモ Rhomphaea annulipedis YOSHIDA et NOJIMA, 2009
雌3.11mm,雄(不明),2009年8月26日,岡山県真庭市で採集.ヤリグモに似るが小さく,脚に褐色と黄色の斑がある.
ササ藪の根元で採集された〔吉田哉・野嶋AC58(2)〕.
タテスジヤリグモ Rhomphaea hyrcana (LOGUNOV et MARUSIK, 1990)
成体は7月〜9月(本州)/3月8月(南西諸島),
雌7.5〜11.5mm,雄5.3〜6.5mm,Rhomphaeaに転属.本州(京都.岡山),南西諸島(石垣島,西表島,与那国島),
中国,ロシアに分布〔吉田哉AC50(2)〕.フィリピンからも記録〔小野09〕.草原の根元で採集される,八重山では樹枝間で採集〔吉田哉・野嶋
AC58(2)〕.
ヒゲナガヤリグモ Rhomphaea labiata (ZHU et SONG, 1991)
=Argyrodes labiatus ZHU et SONG, 1991
雌5.2〜10.2mm,雄4.4〜5.3mm,本州(東京,広島)・四国(高知)・南西諸島(石垣島,西表島),中国に分布.Rhomphaeaに転
属〔吉田哉AC50(2)〕.
自然教育園で1999年7月10日1雄が採集(工藤泰恵による),
中国で記載.雄4.7mm、雄の頭部に前方へ突き出た突起がないこと,触肢の径節が符節の2倍以上.
通常のヤリグモと混同されている〔小野.新海01〕.樹上性,八重山では樹枝間で採集〔吉田哉・野嶋AC58(2)〕.
ヤリグモ Rhomphaea sagana (DOEN. et STR., 1906)
=Argyrodes saganus (DOEN. et STR., 1906)
旧名ベリンダイソウロウグモ
雌6〜11mm,雄6〜8mm,成体出現期6〜9月.クモを襲うクモの一種.里地から山地に生息.雑木林,草原,林道などに網を張る他のクモの網に侵入
して網主を攻撃.クサグモ・サラグモ・ヒメグモ・ジョロウグモ・
ゴミグモ・ウズグモなどがよく捕えられる〔新海06〕.
成体は6〜10月,雌9〜11mm,雄6〜8mm,全土.山麓や山地のサラグモ科,ヒメグモ科,クサグモの網などに侵入して,
網の主を食べる〔東海84〕.雌6.0〜11.0mm,雄6.0〜8.0mm,Rhomphaeaに転属〔吉田哉AC50(2)〕.国外ではロシア,
フィリピン,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
成体は6〜9月,産卵期は7〜9月で,樹枝の間,草の間に槍の先のような形の黄色または黄褐色の卵のうを作る.1卵のう中の卵数は50〜80個〔森林87〕.
クサグモ・オオヒメグモ・ユウレイグモ・ウズグモ・サラグモ・ゴミグモ等の網に,イソウロウグモのような姿勢でとまるが,
網主や居候するクモを襲撃するために侵入し,機会を狙っているのである.
8〜9月,成熟した雌は,目の荒い網で立方体の産室を作り,その中央に槍の穂形の卵のうを吊るし,見張る.
卵のうは黄褐色の地に,暗灰色の線が板目状に分布している.子グモは筒状部の下端に孔を開けて出てくる.
卵のうの形に長短2型がみられるが,種を異にするかどうかは不明〔中平23/24〕.
オオシロカネグモやサラグモの類を攻撃〔松山他AT43〕.
ユノハマサラグモを網の中央で食べていた〔橋本AT33/34〕.
第1脚で不規則網にぶら下がり,第4脚間の粘球糸を獲物に投げつける.投げ無かった粘球糸は食べてしまう〔橋本AT30〕.
造網性の宿主を襲う〔中平AC16(2)〕.
オナガグモを捕食していた〔谷川K61〕.
餌としたクモはムネグロサラグモ,アシナガサラグモ,ボカシミジングモ,ヤミイロオニグモ〔新井K82〕.
ヤリグモがオナガグモの背後から接近.捕獲した〔畑守.金野K77〕.
ユウレイガガンボの一種を捕獲し,捕食した〔新海明K64〕.
淡黄色(黄色または灰黄色もあり)の卵のう20〜27mm長,巾3〜4mm1個を葉間に不規則に糸を引き,その中に吊るす.
稀に他のクモの網に吊るす〔新海K47〕.
1985年〜1987年のホスト調査による一覧〔新海明K91〕.
飼育下で餌としてオオヒメグモ,クサグモ,シモングモ,ヒメグモなど,
逆にヤリグモが殺られてしまったのはムナボシヒメグモ,ユカタヤマシログモ,ササグモ,オオヒメグモなど〔加藤むK67〕.
簡易加温箱の飼育下で出のう後3〜4回の脱皮で成熟し,年4世代を得た(15頭の結果).
成熟するまでの平均日数は,8月生れが48日,2月生れが95日,1月生れが82日,4月生れが76日.
6令で成体になった個体の方が5令成体より大きかった.出のう後2回脱皮すれば(4令)顔前面の雄特有の刺毛で雌雄が判別可能〔加藤むK69〕.
樹上性〔吉田哉・野嶋AC58(2)〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
タニカワヤリグモ Rhomphaea tanikawai YOSHIDA, 2001
成体は1〜3月,雌4.2〜6.3mm,雄5.4〜5.5mm,西表島に分布〔吉田哉AC50(2)〕.
8月30日,式根島から雌採集〔松田K86〕.八重山では樹枝間で採集〔吉田哉・野嶋AC58(2)〕.
タカネヒメグモ Rugathodes nigrolimbatus (YAGINUMA, 1972)
=Rugathodes nigrolimbatum
=Theridion nigrolimbatum YAGINUMA, 1972
雌2〜3mm,雄2〜2.5mm,成体出現期5〜8月.北海道・東北地方では平地から山地まで広く生息.関東・中部地方では主に1000m以上の高山に
生息.
樹林地の周辺,林道,渓流沿いの樹木の葉裏,草の葉裏に不規則網を張る.腹部の色彩には変異が多い.白色・淡赤色・黒色・灰色の地色に
黒色側斑のあるもの,4つの大きな黒色斑のあるものなど様々な個体が見られる〔新海06〕.
成体は6〜8月,雌2.5〜3mm,雄2〜2.5mm,北海道(高地)・本州(高地)〔東海84〕.
ArcherがTheridion sexpunctatum
EMERTON, 1882で1950年に立てたタカネヒメグモ属(Rugathodeszoku属)に転属〔吉田哉AC50(2)〕.
タマアジサイ,クマザザの葉裏に不規則網の簡単なものをはり,ギボシヒメグモ同様,そこから粘糸を下へはっている〔山川・熊田79〕.
クロマルイソウロウグモ Spheropistha melanosoma YAGINUMA, 1957
雌2.7〜3mm,雄2〜2.5mm,成体出現期7〜8月.クモを襲うクモの一種.平地から山地に生息.建物の周囲,樹林地,林道の崖地などに造網して
いる
オオヒメグモ・カグヤヒメグモ・ヒメグモなどの網に侵入し,網主を捕食する.さらに卵のうのそばに待機して出てくる子グモを食べる〔新海06〕.
高知北部山地のクモ.オオヒメグモの網に居候する.宿主のいない網にも居候する.
7月,シロカネイソウロウグモの卵のうを少し大きくし,赤褐色にしたような卵のうを宿主の網に吊るす〔中平AT23/24〕.
1953年7月29日中平による採集,生態は高知県の中平氏と広島県の大志茂氏によれば,1〜3個体がオオヒメグモの網にいて子グモと同居し,
卵のうをその網内に作る.卵のうの形はConopisthaと同様〔八木沼AC15(1)〕.
オオヒメグモの網に寄生し,宿主およびその卵のうから出のうした直後の子グモを捕食していた.粘球糸を用いず,咬みついて捕食した.
餌盗みは観察されなかった〔新海明AT93〕.千葉県房総半島の東大千葉演習林でカグヤヒメグモの網にいた.子グモを食べると急激に
腹部がふくらむ〔新海明,しのび16〕.
神奈川県三浦市小網代にて7月にオオヒメグモの網から記録.県内では4例目〔安田K43〕.
ArgyrodesにSpheropistha属から転属.Spheropisthaの属徴が主に満腹時の腹部に基づくため.
他の属徴は説得力が弱い〔谷川AC47(1)〕.
ヒメグモの出のう幼体を捕食〔池田K81〕.
東京都あきるの市横沢入・埼玉県皆野蓑山公園で10月にジョロウの網に居候〔平松K97〕.
本州南岸線(年平均気温15度の等温線)を北限としていたが,温暖化により徐々に北上〔新海06〕.
ミヤシタイソウロウグモ Spheropistha miyashitai (TANIKAWA, 1998)
=Argyrodes miyashitai TANIKAWA, 1998
宮城県牡鹿町の6月の雌雄で記載.雄2.2〜2.6mm,雌2.7〜3.1mm.一見チリイソウロウグモに似ているが小さく,
分類的にはクロマルイソウロウグモに近い.5〜6月に親.千葉.神奈川からも記録〔谷川AC47(1)〕.
Spheropisthaに転属〔吉田哉AC50(2)〕.
5月12日八王子城址にてヤマオニグモの円網に3頭雌,確認地は谷川以後,山梨県扇山と高尾山〔新海明K83〕.
皿網に侵入するし,シロカネグモの網でアブラムシを捕食〔新海明K87〕.
ハンゲツオスナキグモ Steatoda cingulata (THORELL, 1890)
=Steatoda cavernicola (BOES. et STR., 1906)=S. cingulata だった〔吉田哉AC50(1)〕.
=Asagena alubilunata S. SAITO, 1939
=Steatoda albilunata (S. SAITO, 1939)
雌6〜9mm,雄5〜6mm.成体出現期5〜9月.海岸付近から山地まで広く生息.岩場・崖地・石垣などの隙間,割れ目,庭園・公園の花壇や庭石の隅,
ススキ原・草原の根元付近,水田の積みわらの隙間,畦道の割れ目や草間,河原・林道の石の間や石の下の隙間などに管状住居を作り,
そこから不規則網を張りだす〔新海06〕.
成体は5〜9月,雌7〜9mm,雄5〜6mm,全土〔学研76〕.中国,インドネシアにも分布〔小野09〕.
岩の割れ目,崖のくぼみ等に不規則網をはり,その奥に住居を作る.5月下旬から6月にかけての産卵期に黄白色の卵のうを作る〔新海69〕.
幼生は腹部に白色の横すじがある〔学研76〕.
Zhu(1998)が,インドネシアから原記載されたS. cingulataにS. cavernicolaを同定,東南アジアから極東に広く分布〔吉田哉
AC50(1)〕.
崖のくぼみ,ススキの根元,積藁の隙間等に,その前面を覆うように不規則網を張り,その中央から奥へトンネル状住居を作る.
全体として網目の荒い漏斗網といった感じの網.トンネル中に平行背位に占座する.
6月頃,白色,球形の卵のうを作り,口器に保持する.食物を取る時や休息する時は,卵のうを網の一部に吊るす.
網をゆすると転げ落ちる程の粗雑な吊るし様である.7月頃分散,亜成体越冬で3月頃には造網活動を開始する〔中平AT23/24〕.
富士山須走五合目にて,10月の幼体の網はシート部を欠いた不規則網,6月の成体の網はシート部の付いた不規則網だった.
シート部からは捕獲用の粘糸が伸びていた.虫をシートに落とすと,接近・1脚で触れる・4脚で粘球糸を投げかけた.
自然での餌は甲虫が多かった〔新海明K64〕.
飼育下で雌2頭が3年半生存した,1997年7月13日出のう幼体〜2001年1月25日と2月7日に死亡〔泉K80〕.
沖縄では,住居を土中に作り,入口の方には捕獲網としての複雑な立体網を張り(大きさ6〜8cm),
クモは漏斗状の通路(長さ1〜2cm)を経て,入口の方を向いて待機している.住居(長さ5〜7cm)の中は糸を張っていない.
19個体採集したが雌ばかりである〔下謝名AT28〕.
7〜8月に2〜3個の卵のうを作る.山川の飼育によれば,未受精卵だが,7〜10月に5個の卵のうを作った.
群生していることもある〔山川・熊田73〕.
大阪での観察による.網は内部ほど糸が密になっていて,外部の糸で網全体を固定している.その下面はシート状である.
この下面にいて,補食をする.地中の住居の側面には糸が入口から底の方まで達していて振動を伝えるものと思われる.
粘糸は第4脚間にわたすようにして持ち,他の6脚で体を支えて,粘糸を獲物にひっかけてたぐる.獲物は穴の上まで運んで食べる.
卵のうは直径7〜8mm程の球形で淡黄土色.固定せずに穴の上部にあり,親グモがそれを抱きかかえるようにしている.
5月12日に産卵して21日目にふ化(出のう?),10日程まどいをしていた〔岡野AT66〕.
7月3日に観察.ほとんどのクモが卵嚢を抱えていた〔永井
均,蜘蛛18〕.
粘性不規則網〔新海79〕.
コガネマル Tyrolida pulcher KISHIDAとして,本州では土中・石下・積石の中に越冬中発見,三宅島では土壁の凹所に
オオヒメの巣を縮小した様な直径3cm程度の網を張り,奥に管巣があり,底で獲物のかかるのを待つ.
造巣よりヒメグモの仲間に近似〔仲辻AC1(2)〕.
幼体の斑紋はツリガネグモSteatoda cavernicola(またはツリガネヌサグモ)と同様
〔新海K9,K15,ツリガネグモはハンゲツの雄の幼体か?八木沼K25〕.
出のう後6回の脱皮で成体.脱皮は第4脚けい節が赤色から黄色に変わるので分かる.脱皮は背甲の前から割れる〔加藤むK70〕.
白色(またはやや黄色,緑色)球形の卵のう5〜8mm大,住居の奥に1個〔新海K47〕.
ゴマダラヒメグモ Steatoda albomaculata (DeGeer, 1778)
雌5〜7mm,雄4〜6.5mm.成体出現期4〜11月.河口付近の河原から高山の渓流まで広く生息.河原の石の間や石の下の隙間に管状住居を作り,
そこから不規則網を張りだす.斑紋変異が見られる〔新海06〕.
成体は6〜9月,雌5〜7mm,雄4〜6mm,本州.中部・関東地方以外では採集されていない〔東海84〕.
日本,ヨーロッパ,北アフリカ,ロシア,韓国,中国,北米に分布〔吉田哉AC50(1)〕.
粘性不規則網〔新海79〕.
比較的広い河原の石の下に住み,網をはり出している.斑紋のはっきりしているものから,黒色に近い色彩を持つものまである.
7〜9月,白色球形の卵のうを3〜4個作る〔山川・熊田79〕.
増水しても水が来ない所か,日当りがよく水はけのよい乾燥した所〔貞元K62〕.
5月12日相模川原で採集〔K40〕.
1995年神奈川県酒匂川河川敷に小田原市から山北町岩流瀬まで生息.一年中いろんな齢がいる.帰化種である〔池田1996〕.
ナナホシヒメグモ Steatoda erigoniformis (O. P.-CAMBRIDGE, 1872)
雌2.5〜3mm,雄2〜3.5mm.成体出現期5〜8月.海岸から里山に生息.砂浜の石の下,岩場・石垣の下部の隙間,河原の石の下,草地の地表付
近,旧家・神社・寺院の
古い建物の壁や塀の下部の隙間,人家の周囲にある花壇の隅や石の間,植木鉢,ブロックなどの下,側溝の縁などに小さな管状住居を作り,そこから目の細かい
不規則網を地面の這うように張りだす.静岡県以西に多い〔新海06〕.成体は6〜7月,雌雄3mm前後,草間に不規則網を張る.分布は本州・四国・九州・
南西諸島〔千国89〕.
日本,中国東部,北米に分布〔吉田哉AC50(1)〕.中近東から中国および北米に分布〔小野09〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
シロホシヒメグモ Steatoda grossa (C. L. KOCH, 1838)
雌7.5〜11mm,雄4〜7.5mm.成体出現期一年中.屋内性.近年の外来種.海岸付近に多く,港湾施設,港湾に近いマンション,ホールなどの
集合・集会施設,倉庫,側溝の中などに不規則網を張る.内陸部でも稀に見つかり,人家の内外,植木鉢の下,立てかけてあった
板の間などで採集されている〔新海06〕.
成体雄は9月12月,雌7.5〜11.0mm,雄4.0〜7.5mm.分布は本州.九州.コスモポリタン〔吉田哉AC50(1)〕.
腹背の白斑は個体により一部が連続することもある〔八木沼86〕.
マダラヒメグモ Steatoda triangulosa (WALCKENAER, 1802)
雌3.5〜6mm,雄3.5〜4.5mm.成体出現期一年中.近年の外来種.最初に名古屋港で発見.物流のトラックによって荷物と共に運ばれており,
東名・関越・長野・北陸自動車道のパーキングエリアの建物,主要国道,地方道周辺の多くの施設から採集されている.
部屋の隅,下部に不規則網を張る.屋外にも生息する.1200m以上の地域でも発見されている.外来種による影響のもっとも大きな種である〔新海06〕.
雌3.6〜5.9mm,雄3.5〜4.7mm,日本(本州.九州),中央と南部ヨーロッパ,南ロシア,地中海沿岸,
韓国.中国,北米に分布〔吉田哉AC50(1)〕.
1982年2月に愛知県で初記録〔八木沼86(図鑑の外雌器は不正:池田)〕.
1994年8月21日石川県金沢市の青少年会館の外壁の窪みや鉢の間に多数生息.斑紋は多型を示した〔池田94〕.
1995年末からのゴケグモ騒動で各地の港湾地域が調査され,発見があいついだ.広分布する帰化種である〔池田96〕.
名古屋港周辺の輸入品倉庫でマンホール.側溝などに多数生息.各ステージ〔須賀AC45(2)〕.
3個体を飼育.産卵は秋と春にみられ,4〜15日間隔で3〜10個の卵嚢を作成.卵数は15〜72個.出嚢まで29〜44日〔畑守,いと20〕.
1997年1月14日東京都品川区みなとが丘ふ頭公園にて雌2頭を飼育,1頭は7個の卵のうを作り5個が出のうした.
子グモ数は概数80〜100頭で8月6日に死亡.もう1頭は3月8日に死亡〔笹岡K80〕.
6月26日から11月8日までに18回,翌年5月から9月までに11回の合計29個の卵嚢を作成した.産卵から孵化まで11〜18日.1卵嚢あたり
6〜25個の卵.
翌年の6月の第22卵嚢以降は無精卵だった.8月24日に出嚢した第8卵嚢の子グモは4回脱皮して翌年6月16日に雌成体となる〔福島彬人,蜘蛛30〕.
雄の成体は6〜9月,産卵のピークは5〜9月〔須賀・小笠原幸恵,蜘蛛30〕.
都市環境指標種〔新海98〕.
スネグロオチバヒメグモ Stemmops nipponicus YAGINUMA, 1969
雌2.5〜3mm,雄2〜2.5mm.成体出現期5〜8月.平地から山地まで広く生息.都市部の庭園・公園,雑木林とその周辺,林道沿いの樹林地などの
落葉の間,
下草の地表付近,倒木の下に不規則網を張る.落葉上や地表をよく歩きまわっている〔新海06〕.
成体は1年中,雌2.5〜3mm,雄2〜2.5mm,北海道・本州・四国・九州〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
本州各地の落葉下より採集.北アメリカの固有属とされていた〔八木沼AC22(1)〕.
地上やリターをはいかいしている他,落葉中の空間に簡単な網をはるものも見られた〔山川・熊田79〕.
倒木下にも不規則網を張る〔東海84〕.
1988年6月14日交尾〔稲葉K59〕.
新海(2006)の写真による卵のうは球形で外側に飾り糸がかかてある形態でムラクモヒシガタグモの卵のうと同様〔池田10〕
バラギヒメグモ Takayus chikunii (YAGINUMA, 1960)
=Theridion chikunii YAGINUMA, 1960
雌4〜5mm,雄3〜4mm,成体出現期5〜8月.都市部から高山まで広く生息.人家,庭園,公園の庭木の間,生け垣,草原,樹林地,河原,林道,渓流
沿いの樹木の枝や葉裏,
草の葉裏などに自分の体が入るだけの簡単な住居を作り,そこからシート網と不規則網を合わせたような「テント状不規則網」を張り出す.
出糸突起の周りに3個の黒点がある〔新海06〕.
成体は5〜7月,雌4〜5mm,雄3〜4mm,北海道・本州・四国・九州〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
テント網,庭,生垣,草原に生息〔新海79,80〕.Takayus属に転属.中国に分布する〔吉田哉AC50(2)〕.
産卵期は6〜7月,卵のうは1個作る〔学研76〕.
木の枝,葉裏に不規則網を上部に持った平面的な網をはり,不規則網の上に簡単な占座箇所を作る〔新海69〕.
網の下側から獲物に粘糸をかける〔学研76〕.
5〜8月に2〜3個の卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
宮崎県で6月頃産卵する〔松山他AT43〕.
108卵〔松本K42〕.
母グモは未受精卵を食べる〔鈴木勝K44〕.
白色球形の卵のう3・5〜5・5mm大,網上部の葉裏〔新海K46〕.
フジサワヒメグモ Takayus fujisawai YOSHIDA, 2002
雌3.5〜4.5mm,雄2.4mm,成体出現期6〜7月.1300m以上の高山に生息.樹木の葉裏,草の葉裏に不規則網を張るが,
針葉樹の葉裏に特に多い.高山各地で採集される可能性がある〔新海06〕.
長野県上高井郡高山村山田農場(標高1750m)産の雌雄(2002年7月8日藤澤庸助採集)で記載,雌4.1mm,雄2.4mm,藤澤によればこれ以下
の標高では発見できない〔吉田哉AC50(2)〕.
ヒロハヒメグモ Takayus latifolius (YAGINUMA, 1960)
=Theridion latifolium YAGINUMA, 1960
雌5〜6mm,雄3〜5mm,成体出現期5〜7月.平地から山地まで広く生息.庭園,公園の庭木の間,草原,樹林地,河原,林道,渓流沿いの樹木の枝や
葉裏,
草の葉裏などに自分の体が入るだけの簡単な住居を作り,そこからシート網と不規則網を合わせたような「テント状不規則網」を張り出す.
出糸突起の周りに褐色の環紋がある〔新海06〕.成体は5〜7月,雌5〜6mm,雄4〜5mm,北海道・本州・四国・九州〔学研76〕.
Takayus属に転属,中国に分布する〔吉田哉AC50(2)〕.
中国東部.韓国のほか,ロシアの沿海州Lazo保護区で1雌〔OligerほかAC51(2)〕.
木の枝,葉裏に不規則網を上部に持った平面的な網をはり,不規則網の上に簡単な占座箇所を作る.『テント網』.
バラギヒメグモが姿を消す10月中旬頃交替に現れる.幼生か亜成体で越冬する〔新海69〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
タカユヒメグモ Takayus takayensis (S. SAITO, 1939)
=Theridion takayense S. SAITO, 1939
雌3〜4mm,雄2.5〜3mm,成体出現期6〜8月.北海道では平地から山地まで広く分布し,本州・四国・九州では600m以上の山地に生息.
草原,河原,林道,渓流沿いの樹木の枝や葉裏,草の葉裏に不規則網を張る.腹部背面後方に4個の黒点が横に並ぶ〔新海06〕.
成体は6〜8月,3〜4mm,北海道・本州・四国・九州.寒い地方のクモで,本州・四国・九州の平地ではあまり,見られない.
産卵期は7〜8月〔学研76〕.
葉裏に不規則網をはる.産卵期は7〜8月で白色の卵のうを作る〔新海69〕.
65卵〔松本K42〕.
白色球形の卵のう1個3〜4・5mm,親グモが口にくわえている〔新海K46〕.
イワツバメが雛に給餌したクモの例〔藤澤庸助K90〕.
雌3.0〜4.0mm,雄2.5〜3.0mm,中国に分布する.
Theridionから分離して雄の触肢の構造をもとにタカユヒメグモ属(Takayus属)を立てた.
バラギヒメグモ,ヒロハヒメグモ,ユノハマヒメグモ,コケヒメグモ,シモフリヒメグモも同属であった〔吉田哉AC50(2)〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ヤンバルヒメグモ Theridion makotoi YOSHIDA, 2009
雄1.8mm,雌2〜2.2mm,奄美大島,沖縄島.ムネグロヒメグモに似る〔小野09〕.
オガサワラヒメグモ Theridion melanostictum O. P.-CAMBRIDGE, 1876
=Theridion ogasawarense H. YOSHIDA, 1993として記載,
雄2.7mm,雌4.1mm,3月小笠原母島で採集〔吉田哉AC42(2)〕.雌3〜4mm,雄2.2〜2.8mm.中国,中東諸国,北アメリカにも分
布〔小野09〕.
ogasawaraenseは新参シノニム.中国と熱帯地方に分布〔吉田哉AC48(2)〕.
ノジマヒメグモ Theridion nojimai H. YOSHIDA, 1999
雄1.3mm,雌1.9mm,7〜8月岡山.京都で採集,硫黄鳥島で5月に雌採集,記載.サトヒメグモに似るが小さい〔吉田哉AC48(2)〕
ホシヒメグモ Theridion pilula KARSCH, ?
学名保留.高知県龍河洞にて雌2.4mm採集,洞窟の後半に特に多く,不規則網.網の上方に径3mm程の滴状灰色卵のう〔小松AC5(3)〕.
セアカヒメグモ Theridion pictum (WALCKENAER, 1802)
雌4〜5mm,雄3.5〜4mm,成体出現期5〜9月.海岸から山地に広く生息.北海道.本州・九州の記録はムネグロヒメグモなどの誤同定.
建造物の周囲,塀やフェンス,橋の欄干,ガ^ドレール,屋外看板,樹木の枝葉間などに不規則網を張り,上部に袋状住居を作る.
住居は食べカス・脱皮殻・糸くずなどを付けて偽装する〔新海06〕.Theridionはセアカヒメグモ属とする〔新海06〕.
国外ではヨーロッパからロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
ムネグロヒメグモ Theridion pinastri KOCH, 1872
=ムナグロヒメグモ
雌3〜4mm,雄2〜3mm,成体出現期5〜9月.平地から高山まで広く生息.建物の周囲・庭木の枝葉間,庭石や石灯篭,塀やフェンス,草原の草の葉
裏,樹林地,林道の枝や葉裏に簡単な住居を作り,不規則網を張る.
腹部中央の縦斑には赤色・橙色・黄色などの変異が見られ,セアカヒメグモ・ユノハマヒメグモ・コケヒメグモなどとよく間違えられる〔新海06〕.
成体及び産卵期は7〜8月,雌3〜3.5mm,雄2.5〜3mm,北海道・本州・四国・九州.
セアカヒメグモと大変よく似ている.腹部斑紋は変異が多い.卵のうは網の上の方に作る.卵数は20〜30個.ヨーロッパから日本まで広く分布する〔学研
76〕.国外ではヨーロッパ,ロシア,中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
人家の近くに多く,葉裏に不規則網をはる.産卵期は8〜9月で黄かっ色の卵のうを作り,網の上部に置く〔新海69〕.
褐色または淡褐色で凹凸のある球形卵のう3〜5mm大,1〜2個,網上部の葉裏,
樹木の枝のつけ根(針葉樹に多い),窓枠の角へ〔新海明K47〕.
橋の欄干の内側上部に造網し,隠れ家を持つ.網構造は網糸が多角形,粘球は等間隔,網末端に切れる構造はない〔新海明AT90〕.
神奈川県松田町寄の山でテレビ塔に造網,雌雄同居を観察(1994年7月24日)〔池田K71〕.
7月19日上黒磯駐車場でガードレールに卵のう保持の雌〔貞元K84〕.
タカユヒメグモ Theridion takayense SAITO, 1939
Takayus属に転属〔吉田哉AC50(2)〕.
ヤエヤマヒメグモ Theridion yaeyamense YOSHIDA, 1993
雄2.00mm,雌3.16mm,3月8月八重山諸島で採集〔吉田哉AC42(2)〕
西表島では4〜5月に雄,1・4・8月に雌〔谷川K70〕.
ホシヒメグモモドキ Theridula gonygaster (SIMON, 1873)
雌1.7〜2.5mm,雄1.5〜2.2mm,成体出現期5〜8月.南方系のクモ.静岡県以南の太平洋岸各県に分布.里山から山地に生息.
ススキ原,草原,桑畑,樹林地の周辺,林道などの草の葉裏,樹木の葉裏に不規則網を張る〔新海06〕.
成体は5〜8月,雌1.7〜2.5mm,雄1.5〜2mm,本州・九州(東京・静岡・三重・宮崎で1〜4頭採集).
習性はギボシヒメグモ同様と思われるが詳細不明〔東海84〕.南西諸島,熱帯に広く分布〔吉田哉AC50(2)〕.
白色球形の卵のう1.5〜2mm大を網上部または葉裏へ1個〔新海K47〕.
イリオモテヒメグモモドキ Theridula iriomotensis YOSHIDA, 2001
成体は12〜3月,雌1.3〜1.9mm,雄1.2〜1.4mm,本州(広島),西表島に分布〔吉田哉AC50(2)〕.
ヒメグモモドキ Theridula opulenta (WALCKENAER, 1842)
採集記録が無く,日本にはおそらく分布しない〔吉田哉AC50(2)〕.
アカササヒメグモ Thymoites chikunii (YOSHIDA, 1988)
=アカミジングモ Dipoena chikunii YOSHIDA, 1988
雌1.9〜2.2mm,雄1.2〜1.5mm〔小野09〕.新種記載〔吉田哉AC36〕.Dipoena属からThymoites属に転属〔吉田哉
AC44(2)〕.
クロササヒメグモ Okumaella okumae (YOSHIDA, 1988)
=クロミジングモ Dipoena okumae YOSHIDA, 1988
=クロササヒメグモ Thymoites okumae (YOSHIDA, 1988)
吉田哉はクロササヒメグモ属Okumaella属を新設し,転属〔小野09〕.
雌2〜2.5mm,雄1.8〜2mm,成体出現期5〜8月.里山から山地に生息.樹林地の周辺,草原,林道などの草の葉裏や茎,樹木の枝や葉裏で待機し,
接近してくる大型のアリに粘糸を投げかけて捕える.キベリミジングモに似るが,頭胸部中央の黒色の縦条の幅が狭い〔新海06〕.
新種記載〔吉田哉AC36〕.Dipoena属からThymoites属に転属〔吉田哉AC44(2)〕.37mmの長さの線虫が寄生〔小笠原幸恵,蜘蛛28〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ヤギヌマササヒメグモ Thymoites yaginumai YOSHIDA, 1995
与那国島7月採集の雌雄を基準産地として記載.雄1.4mm,雌1.6mm〔吉田哉AC44(2)〕.
アマミミジングモ Phycosoma amamiense (YOSHIDA, 1985)
=Trigonobothrys amamiensis
=Dipoena amamiensis (YOSHIDA, 1985)
雌1.7〜2.1mm,雄1.8〜2mm〔小野09〕.奄美大島名瀬産の雌(1978年3月27日谷川採)を正基準標本として記載.ツツミジングモ
Trigonobothrys属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.
アマミカブトヒメグモをPholcommaから転属.岡山・広島・奄美大島・石垣島にも分布〔吉田哉AC40(2)〕.国外では中国,韓国から記録がある
〔小野09〕.
キベリミジングモ Phycosoma flavomarginatum (BOES. et STR., 1906)
=Trigonobothrys flavomarginata
=Dipoena flavomarginata BOES. et STR., 1906
=Dipoena immaculata ZHU, 1998
雌雄2〜2.5mm,成体出現期5〜8月.里山から山地に生息.樹林地の周辺,草原,林道などの葉裏や茎で待機し,接近してくる大型のアリに粘糸を投げ
かけて,
空中に吊るして捕える.クロササヒメグモに似るが,頭胸部の黒色の帯が広い事,第4脚腿節に黒色の輪紋がある〔新海06〕.
成体は5〜8月,2〜3mm,本州・四国・九州.下草の根元に生息し,下を通るアリを捕らえる〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野
09〕.
原記載は佐賀.ツツミジングモTrigonobothrys属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.アリを専門に捕食.
樹皮上や小枝で待機し,アリを捕えると空中にぶら下がって糸をかけて食す〔山川・熊田79〕.
ヤマトミジングモ Phycosoma japonicum (YOSHIDA, 1985)
=Trigonobothrys japonica
=ヤマトカブトヒメグモ Pholcomma japonicum YOSHIDA, 1985
=Dipoena japonica (YOSHIDA, 1985)
=Dipoena kayaensis PAIK
雌2.4〜2.8mm,雄2.3〜2.8mm.国外では韓国から記録がある〔小野09〕.
長野県西駒岳産の雌(1974年8月9日千国採集)を正摸式標本として記載.ツツミジングモTrigonobothrys属に転属〔吉田哉
AC51(1)〕.
Pholcommaから転属.山形.長野・愛知・大阪・岡山・沖縄西表島・台湾で記録〔吉田哉AC40(2)〕.
西表島で普通〔谷川K70〕.
ホシミジングモ Phycosoma martinae (ROBERTS, 1983)
=Trigonobothrys martinae
=Dipoena martinae ROBERTS, 1983
=Dipoena coreana PAIK, 1995
=Dipoena ruedai BARRION et LITSINGER, 1995
雌1.5〜1.9mm,雄1.6〜1.9mm〔小野09〕.西表島,韓国,中国,フィリピン,西インド諸島に分布.ツツミジングモ
Trigonobothrys属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.
カニミジングモ Phycosoma mustelinum (SIMON, 1888)
=Trigonobothrys mustelina
=Dipoena mustelina (SIMON, 1888)
雌3〜3.5mm,雄2.5〜3.5mm,成体出現期6〜9月.平地から山地まで広く生息.公園,雑木林,草原,林道などの樹木の枝や葉裏,草の葉裏や
茎で待機し,
接近してくるアリに粘糸を投げかけて捕える.アリは空中に吊るして食べる.斑紋には変異が多い〔新海06〕.
成体は6〜9月,雌3〜4mm,雄2.5〜3.5mm,全土.樹葉間・草間を徘徊,または糸を引いて静止し,
近くを通る大型のアリに糸をかけて捕らえる〔東海84〕.国外ではロシア,中国,韓国,インドネシアから記録がある〔小野09〕.
ツツミジングモTrigonobothrys属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.腹部斑紋に変異が多く,全体黒色のものもある〔新海69〕.
大型から小型までもっとも多くの種類のアリを捕獲していた〔梅田泰佳.新海明.宮下直AC45(1)〕.
落葉の下に多く見られる〔山川・熊田73〕.
クラカタウ諸島でも記録〔吉田哉AC43(2)〕
クロホシミジングモ Phycosoma nigromaculatum (YOSHIDA, 1987)
=Trigonobothrys nigromaculatus
=Pholcomma nigromaculatum YOSHIDA, 1987
=Dipoena nigromaculata (YOSHIDA, 1987)
雌1.4〜1.7mm,雄1.2〜1.5mm〔小野09〕.台湾産の雌(1979年3月29日吉田採集)を正摸式標本に記載.本州(岡山・島根),西表
島,台湾に分布.
ツツミジングモTrigonobothrys属に転属〔吉田哉AC51(1)〕.
ボカシミジングモ Yaginumena castrata BOES. et STR., 1906
=Dipoena castrata BOES. et STR., 1906
雌4〜4.5mm,雄2〜3mm,成体出現期6〜9月.里山から山地に生息.樹林地の周辺,草原,林道などの草の間,樹木の枝葉間に糸を引いて静止す
る,
大型のアリが接近してくると,その方向に移動して脚にかみつく.アリが攻撃してくると,すばやく脚に粘糸をかけ,空中に吊るして捕える〔新海06〕.
成体は7〜9月,3〜4mm,北海道・本州・四国・九州・薩南諸島.樹葉間・草間を徘徊,
または糸を引いて静止し,近くを通る大型のアリに糸をかけて捕らえる〔東海84〕.国外では中国,韓国から記録がある〔小野09〕.
Yaginumena属へ転属〔吉田哉AC51(1)〕.
自分の体より大きいアリを簡単な網を張って,そこにおびき寄せて捕える〔新海AC43(2)〕.
1頭のアリを捕獲していることが多い.大型種と小形のケアリ(単独で餌探しをする種類)が半々だった〔梅田泰佳・新海明・宮下直AC45(1)〕.
通常頭胸部は暗褐色,腹部は黒褐色だが,共に赤色型,黒色型,白色型など色彩変異が見られる〔新海69〕.
マダラミジングモ Yaginumena maculosa (YOSHIDA et ONO, 2000)
=Dipoena maculosa YOSHIDA et ONO, 2000
雌1.9mm,雄1.3mm,アゼルバイジャン,アブハジアからも記録があり,人為的な分布〔小野09〕.成体は5〜7月,雄?mm,本州(愛知・岡
山)〔吉田哉AC50(1)〕.
コアカクロミジングモ Yaginumena mutilata (BOES. et STR., 1906)
=Dipoena mutilata BOES. et STR., 1906
雌1.5〜3mm,雄1〜1.5mm,成体出現期5〜10月.都市部から山地に広く生息.人家・神社・寺院・学校などの庭園,公園,水田,河原,草原,
樹林地,林道などの下草の間に見られる.
夜間に葉と茎の間,葉と地面の間などに糸を引いてぶら下がり,接近してくるアリに粘糸を投げかけて吊るし上げる〔新海06〕.
成体は5〜10月,雌1.5〜2mm,雄1〜1.5mm,本州・九州.下草の根元に生息し,下を通るアリを捕らえる〔東海84〕.国外では韓国から記録が
ある〔小野09〕.
昼間は草の根元付近に潜み,夜間葉先や草の間に糸を引いて,その糸に静止したり,移動している所が見られた〔山川・熊田79〕.
変異が多く,淡色型から褐色型まで見られる〔新海77〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
シモフリヒメグモ Yunohamella lyrica (WALCKENAER, 1842)
=Yunohamella lyricum
=Takayus lyricum (WALCKENAER, 1841)
=Theridion lyricum WALCKENAER, 1841
雌2.5〜3.5mm,雄2〜3mm,成体出現期5〜8月.平地から高山まで広く生息.樹林地の周辺,林道などの樹木の枝や葉裏,草の葉裏に不規則網を
張る.
コケヒメグモみ酷似.コケヒメより小形で樹林地に多い.斑紋には濃淡があり,模様にも変異が見られる〔新海06〕.
雌2.5〜3.5mm,雄2.1〜2.8mm.本州・北アメリカ東部に分布.日陰の植物に見られる.コケヒメグモに似る〔吉田哉AT89〕.
Yunohamella属へ転属〔吉田哉AC56(2)〕.Takayus属に転属〔吉田哉AC50(2)〕.母グモは捕らえた餌を子グモに与え自分も一
緒にたべる.
子グモは出嚢から10日間は自分で捕虫しない.もっぱら母グモの捕らえた餌にたよっている.吐き戻し給餌は見られなかった〔小笠原幸恵,しのび26〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
コケヒメグモ Yunohamella subadulta (BOES. et STR., 1906)
=Yunohamella subadultum
=Takayus subadultum (BOES. et STR., 1906)
=Theridion subadultum BOES. et STR., 1906
雌3.5〜4.5mm,雄3〜4mm,成体出現期5〜9月.平地から山地まで広く生息.都市部庭園の樹皮上,庭石や石灯篭,神社・寺院の建物の周囲,雑
木林,林道の比較的太い樹木の表面・枝葉間,岩場,石垣の表面などに不規則網を張る.
斑紋はムネグロヒメグモ,シモフリヒメグモに似るが本種のほうが歩脚が長い〔新海06〕.
成体は6〜8月,3〜4mm,北海道・本州・四国・九州.産卵期は7〜8月,卵のうは1個作り,糸いぼにつけて持ち歩く〔学研76〕.
Yunohamella属へ転属〔吉田哉AC56(2)〕.Takayus属に転属〔吉田哉AC50(2)〕韓国からも記録〔小野09〕.
日本と千島列島からは知られていたが,ロシアの沿海州Lazo保護区で1雄〔OligerほかAC51(2)〕.
石垣,崖地に不規則網をはる.冬期は樹皮の間に潜む〔新海69〕.
木のホラや崖に不規則網〔山川・熊田73〕.
樹の枝のつけ根・石燈篭・石垣のすき間などに小さな不規則網を張る〔K40〕.
球形の卵のう2〜4・5mm大,淡褐色の地色に濃褐色の糸をまだらに付ける,1個を腹部後端につけ持ち運ぶ〔新海K46〕.
6月11日,国立市で卵のう保持(6月28日まどい),7月31日卵のう保持(8月5日出のう40頭)〔初芝涼K77〕.
5月10日,国立市で採集(5月16日卵のう保持),5月31日出のう(150頭),6月3日分散〔甲野涼K78〕.
ユノハマヒメグモ Yunohamella yunohamensis (BOES. et STR., 1906)
=Yunohamella yunohamense
=Takayus yunohamense (BOES. et STR., 1906)
=Theridion yunohamense BOES. et STR., 1906
雌4〜7.5mm,雄3〜4mm,成体出現期5〜9月.山地に生息.林道・渓流沿いの湿った岩場・石垣・崖地,洞窟の入り口付近や洞窟の中,
滝の付近,橋の下や人工物の周囲,巨木の根元,樹木の表面や枝葉間などに不規則網を張る.
コケやシダの生えている湿度の高い薄暗い所を好む.腹部上面の赤色斑からセアカヒメグモ・ムナグロヒメグモなどとよく間違えられる〔新海06〕
成体は5〜8月,雌4〜5mm,雄3〜4mm,全土.産卵期は7〜8月,親グモは卵のうのそばでこれを守る〔学研76〕.
新設のYunohamella属に転属〔吉田哉AC56(1)〕.Takayus属に転属〔吉田哉AC50(2)〕.サハリンにも分布〔小野09〕.
湿った崖地,石垣に不規則網をはる〔新海69〕.
湿った崖地に多く,崖地に生えたイワタバコやシダなどを使って不規則網をはる.6月に渋い濃緑色の卵のうを作る〔山川・熊田79〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ヤマジグモ Ogulnius pullus BOES. et STR., 1906
=syn. クロヤマジグモ Ogulnius agnosca STRAND, 1918〔小野09〕
雌雄1〜1.5mm,成体出現期6〜8月.里山から山地に生息.樹林地,林道や渓流沿いの石や岩の間,草間の下部,倒木の隙間,崖地などに水平円網が崩
れたような「立体円網」を張る.
網には枠糸が無く,すべての横糸は直接足場となる草木,木の根,崖の表面とつながっているため,様々な方向に伸びている.横糸はこれらの縦糸を結ぶため平
面が確保されることは少ない〔新海06〕.
成体は6〜8月,1〜1.5mm,本州・四国・九州.崖地,草の根元に多く,水平円網がくずれたような形の網を張る.7〜8月に白色の4角形の卵のうを作
る〔東海84〕.
網構造は縦糸8本,横糸4本.枠糸はない.網の中央から四方へ放射,こしきは無い.
餌捕獲行動は縦糸を「宙吊り状態」でゆっくり進み,接点で横糸をつたい,餌に乗りかかって包んだ.
糸に餌をつけたままで,糸を切断したり,引き伸ばしたりしながら網の中央方向へ運んだ.ナルコグモとの類縁を示す〔新海明AT96〕.
落葉の中で越冬する〔山川・熊田73〕.
2〜3ケ月で成体になるので1年に2世代以上の可能性がある〔新海K40〕.
宮崎で6〜7月に産卵する〔松山他AT43〕.
クロヤマジグモの再記載(新海・八木沼,1977)はナルコグモの誤同定〔小野09〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
カラカラグモ Theridiosoma epeiroides BOES. et STR., 1906
雌1.5〜2.3mm,雄1.4〜1.6mm,成体出現期5〜7月.里山から山地に生息.林道や渓流沿いの石や岩の間,草原の下部,湿った崖地などに垂
直円網,水平円網,
円錐形垂直円網の3種類の網を張る.垂直円網,水平円網は主に幼体期の網で,成体は直径5〜10cmの垂直円網を張って,中心より直角または斜めに引いた
糸をたぐって造られた円錐形垂直円網を張る.網の形が傘に似ていることから「傘状円網」と呼ぶ〔新海06〕.
成体は5〜7月,雌1.5〜2mm,雄1.5mm,北海道・本州・四国・九州.渓流上の石や岩の間,草間の下部,湿った崖地などに直径2〜5cmの
円錐形垂直円網(垂直円網の中心より直角または斜めにひかれた糸をクモがたぐって円錐形にしている)を張る.
幼体期や個体によっては水平円網,垂直円網もみられる〔東海84〕.
「稀にある平面網を調べると,放射糸(縦糸)は6〜14本でそれぞれ直接地物につけられている〔中平61〕」〔新海69〕.
7〜8月に星型の卵のうを作る〔山川・熊田73〕.
網にはこしきがなく,数本の縦糸が中心でまとめられている.縦径12cm,横径11cm,縦糸15本,横糸10本.
前脚でtraplineを持ち,背面上位で網に背を向けて占座している.典型的な円網の造網だが,後にこしきの部分がかみ切られ,無こしき網となった.
円網種から派生してきたことを示す.餌が網にふれるとたぐった糸を放す.網にかかった餌の方を向き,縦糸をたぐり寄せ,いきなりかみつく.
その後糸でまく.餌を縦糸に固定したまま,枠方向の縦糸をつぎ足し,中央の縦糸をたぐるように引き寄せながら中心に運搬していく.
餌が中央に来ると縦糸を補修して,中央に戻り補食する〔新海・新海AC33(1)〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
クロカラカラグモ Theridiosoma gemmosum (L. KOCH, 1877)
=キタノツブグモ
雌1.9〜2.5mm,雄1.3〜1.9mm.北千島から記録がある(斎藤,1959).日本の採集記録は無い.
高山地域も生息している可能性がある,1984年に富士山三号目で幼体採集〔小野09〕.
カラカラグモの一種 Theridiosoma spp.
西表島ユツン洞の一種は黒ずんでいてrayが無く,円網.古見の一種雌成体は橙色に黒斑があり,
カラカサ網(縦径6cm,横径5cm,縦糸10本,横糸6本)だが
地表近くではなく高さ150cmの葉上に造網〔新海・平松K79〕.
ナルコグモ Wendilgarda nipponica SHINKAI, 2009
=Wendilgarda agnosca (STRAND, 1916)
雌2〜2.3mm,雄1.2〜1.5mm,成体出現期5〜7月.渓流上,渓流沿いの石,岩,流木,草などの間,渓流沿いの岩場,樹木の根元付近,崖地な
どに生息.
網は水面上に張り,水面より出ている石や岩の間に水面に平行して1〜2本の糸が引かれ,そこから数本の粘糸を水面に下ろす.
「鳴子網」と呼ぶ〔新海06〕.新海栄一により新種記載〔小野09〕.
成体は5〜7月,1〜2mm,本州.渓流の石の間に糸をひき,そこから数本の粘糸を水面におろす(鳴子網という).
昼間は水面より離れて木の根元にいることが多い.卵のうは特徴ある形(ボンボリ型)で葉裏に吊す〔東海84〕.
網は水面1〜3cmの所に石から石にひいた1本の糸(5〜20cm)から,6〜10mm間隔で水面上に粘糸をたらすもの〔新海AT83〕.
網構造.造網過程.餌捕獲行動を報告した.水平糸を張ってからクモは水面に垂下する.糸いぼを水面に付着させいったん戻ってから更に垂下して,
上へ戻ってくるときに粘糸を張る.1本の粘糸を張るのに必ず2回往復する.水面を流下する生きた昆虫に反応する.
大きな虫の場合,数本の粘糸をたぐり寄せて使う.小さな虫では粘糸を降りてかみつく.餌捕獲などからヤマジグモ属と似ている〔新海明・新海
AC46(1),新海明,しのび35〕.
クロヤマジグモの再記載(新海・八木沼,1977)はナルコグモの誤同定〔小野09〕.
自然環境指標種Cランク〔新海98〕.
ハチジョウウスイロユアギグモ Anapistula ishikawai ONO, 2002
八丈島でツルグレン装置により2001年7月5日に雌が得られた淡黄色の微小なクモ(雌体長0.65mm)〔Ono02b〕.
ユアギグモ Patu kishidai SHINKAI, 2009
雌雄0.6〜0.7mm,成体出現期7〜9月.海岸近くの崖地や草間に多く生息するが,里山から山地にも見られる.
木の根が露出しているような崖地,草間の地表付近などに直径6〜8cmの水平円網を張る.網は縦糸200本以上,横糸90〜100本が引かれている極めて
目のこまかい円網で,ディスクの円盤のように見える.「円盤状円網」と呼ぶ.
現在のところ日本最小のクモ〔新海06〕.0.7〜1.1mm.新海栄一により記載された〔小野09〕.
下草の間に縦糸の多い小さな水平円網を張る.雌の触肢がない微小なクモ(体長1mm).1988年夏,三重県海南市で新海栄一により初めて発見された〔池
田〕.
三浦半島で採集〔木村知K66〕.
奈良県吉野で採集〔新海明.金野K67〕.
1994年5月までに千葉県以南から西表島までの各地に生息〔新海明K67〕.
千葉県君津市の東大演習林で,平均すると,網の大きさ8×6cm,縦糸数198本,横糸49本,枠糸数6本,
造網行動では横糸を張り終えてこしきへ戻るまでは普通だったが,既存の縦糸の間に新しく縦糸を付加した.
一度の往復で2本が付加され,この付加縦糸が122本だった.このような行動は派生的なものと考えられる〔平松.新海明AC42(2),AT98/99〕.
造網性クモ類の系統を三大別してコガネグモ系列とヒメグモ系列の分岐にヨリメグモを置くヨリメグモ系統を考える. コガネグモ系列はヨリメグモ→ヤマジグモ→カラカラグモ→アシナガグモの一種(Eucta)→ドヨウグモ→オニグモ→コガネグモ→ジョロウグモ→スズミグ モ. 足場糸を張るクモ程進化している. ヒメグモ系列はヨリメグモ→コツブグモ→オオヒメグモ→ヒメグモ→バラギヒメグモ・コガネヒメグモ. オオヒメグモからホラヒメグモとサラグモ・コサラグモに分かれる系列がある〔新海AT66〕. ヨリメグモは円網から特殊化した網であることが判明し,前記の仮説は誤りであった〔新海AT87〕.
ヨリメグモ Conculus lyugadinus KOMATSU, 1940
=Conoculus lyugadinus
雌2.5〜3mm,雄1.8〜2.2mm,成体出現期5〜9月,里山から山地の渓流上と流水のある鍾乳洞内に生息.水面に出ている石,岩の間,石にか
かっている流木,枯れ枝などの間,
水面が接している岸壁のくぼみ,水面に降りている草の葉の間などに水平円網,不規則網付き水平円網,不規則網の三形式の網を張る〔新海06〕.
成体は5〜9月,雌2.5〜3.5mm,雄1.8〜2.2mm,本州(関東地方以南)・四国・九州・南西諸島.
山間部渓流や水の流れる鐘乳洞内に見られる.岩と水面間に不規則網,水平円網,不規則網と水平円網が一緒になった立体円網の3形式の網を張る〔東海
84〕.
地面・水面から5〜20cm高,9〜100平方cm広,水平無こしき円網を多数の吊り糸で吊り下げている.造網法も記録した〔有田AT35〕.
静岡県の洞窟内の池でも採集〔小林K26/28〕.
どの型も円網から派生したものであることが判明.横糸は縦糸と流水間に張られる.
横糸作成後に,こしき部で縦糸がかみきられ,下流方向にひき延ばされるため,横糸は下流方向で集合し,一見不規則網に見える.
流水面に横糸を垂下させない網もあるが,これは造網環境(水の存在・網の高さ等)に影響されている〔新海・新海AT87:AC37(1)〕.
造網がほぼ終了した後,こしき部を移動させる個体がいる〔新海明K87〕.
あまり大きな水系には見うけられない.冬期,沢の石の裏のくぼみなどに静止している〔山川・熊田79〕.
高知県龍河洞にも生息.水中に糸を垂らして網を張る〔小松AC5(3)〕.
色彩変化があり,黒色型・褐色型・赤色型・斑紋を有するものなどがある〔新海K29/32〕.
夜間に産卵,卵のう室は直径10mm,中央に直径2〜3mmの円盤状卵のうで直径0.5mmの10〜16卵〔中平92〕.
自然環境指標種Aランク〔新海98〕.
ヨロイヒメグモ Comaroma maculosa OI, 1960
=Comaroma maculosum
雌雄1.3〜1.5mm,成体出現期一年中.土壌性のクモ.平地から山地に生息する.雑木林,林道沿いの落葉の間,倒木や石の下の隙間などに,3〜4本
の粘糸でできた簡単な「不規則円網」を張る〔新海06〕.
所属科には疑問があるが今回はここに置く〔新海06〕.
赤褐色あるいは赤色の微少な(1〜1.5mm)のクモである.落葉の下より採集される.腹部背面に特異な斑紋がある〔新海70〕.
落葉中の空間に簡単に糸を引いて網とし,糸の中間に静止していることが新海により観察されている〔山川・熊田79〕.
多角錐台になる放射状の網を作る.8〜10本の縦糸と一周しない2〜3本の横糸があり,ヨリメグモ科の特徴と思われる網構造であった〔安藤K86〕.
かつてはヒメグモ科に含まれていた.
オオダイヨロイヒメグモ Comaroma hatsushibai ONO, 2005
雌雄1.5〜1.7mm,本州の大台ケ原に分布〔小野09〕.
メナシヒメグモ Comaroma nakahirai (Yaginuma 1959)
=Archerius nakahirai YAGINUMA, 1959
1959年8月8日,高知県土佐郡土佐山村の鐘乳洞『菖蒲洞』で採集.鐘乳石のくぼみに5本の糸を扇型に張り,クモはその集合点に占座していた.
糸には水滴が付着して重くなり,弓なりに曲がっていた.網は手を触れるとすぐ破れてしまったので,糸の構造や粘性は不明.
しかし,水滴が宿っていたのは粘球のためと思う〔中平AT23/24〕.体長1.8mm前後.高知市菖蒲洞以外の本州の記録は誤り〔小野09〕.
1957年中平採集.新種〔八木沼AC16(2)〕.
かつてはヒメグモ科に含まれていた.
タイヘイヨウスナツブグモ Pseudanapis aloha FORSTER, 1959
雌0.8〜0.9mm,雄0.7〜0.8mm.2007年5月22日,父島中央山で岸本年朗採集,同日兄島で初芝伸吾採集.
オーストラリア,カロリン諸島,ハワイ諸島,英国(人為移入)でも記録〔小野09〕.
ナンブコツブグモ Mysmenella pseudojobi LIN et Li, 2008
=Mysmenella jobi (KRAUS, 1967)
=Mysmena jobi KOMATSU, 1967
雌1〜1.2mm,雄0.7〜1mm,成体出現期5〜8月,里山から山地に生息.崖地のくぼみ,石垣の隙間,草間の根元付近,樹木と地表の間などに
2〜4cmほどの「球状円網」を張る.
網は基本的には円網であるが,縦糸はクモのいる中心部より六体的にあらゆる方向に引かれ,横糸はそれらを上下,左右に回転しながら結んでいくので
全体的には球状に見える〔新海06〕.中国にて新種記載,日本産も同種〔小野09〕.
成体は5〜8月,雌1〜1.2mm,雄0.7〜1mm,北海道・本州・四国・九州.崖のくぼみ,草間に1.5〜2cmの小型の網(球状円網)を張り,中心
に静止する〔東海84〕.
東京では産卵は6月下旬から7月下旬にかけて行われ,白色(または灰白色)の1mm前後の大きさの卵のうを口にくわえて保護する.
脱皮回数3回(約2〜3ケ月)で成体になることから,年に2世代から3世代を繰り返していることが考えられる〔新海77〕.
崖地や倒木・地表の間・落葉のすき間などに2〜4cm程の完全な篭状(アヤトリ状)の網を張り,その中心(あるいはやや上部)に占座している
〔K29/32〕.
2〜3ケ月で成体になるので1年に2世代以上くりかえしている可能性あり〔新海K40〕.
球状円網の造網過程の一部を観察した〔新海明,しのび31〕.
2009年,張替智行により,飼育下でまどい中の幼体が集団で食事をしたことが観察された〔池田10〕.
自然環境指標種Bランク〔新海98〕.
ヤマトコツブグモ Mysmenella ogatai ONO, 2007
雌1.3〜1.4mm,雄1.1〜1.2mm,草の根元など,地表から離れたところに造網する〔小野09〕.
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